【韻シスト・山人音楽祭】素晴らしい
パーティーピーポーが集まった素晴ら
しいパーティー

山人音楽祭 2018【榛名ステージ】 韻シスト
ライブレポート作業ブースと彼らの楽屋が同じエリアな為、榛名ステージに向かう時に前を通る。本番8分前、当たり前の様にステージ袖にいると思って、楽屋前を通り過ぎようとしたら、2MCのBASIとサッコン、ギターのTAKU、ベースのShoyoudog、ドラムのTAROW-ONE全員が楽屋前でマネージャーと談笑している。昨日前乗りして群馬の街をパトロールした話や「「ジープで登場した!」って書いてください!」などと呑気に喋り出す。
5分前になって、ようやくステージ袖へと向かう。TAKUは「どっしり構えてるわけじゃないんですよ」と微笑んでいたが、この良い意味でのマイペースさは関西人ならではのものなのか、それとも20年というキャリアからなるものなのかと、全くライブと関係ない事を考えながら、一緒にステージ袖へと向かった。
韻シスト

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タテノリで暴れたり、騒いだりしたい元気なフェスキッズの前で、バンドサウンドでヒップホップを緩やかにヨコノリで聴かせる韻シストは、どうなるのだろうと勝手に心配していた。だが、1曲目「ON&ON」が鳴った瞬間、馬鹿げた心配をしていた事に気付く。初見の観客も多いはずなのに、ちゃんとヨコノリで楽しんでる。中にはビール片手の方もいらしたりして、本当にわかってらっしゃるとしか言いようがない。
ロックもヒップホップもレゲエも、その他何でも音楽にジャンルなんて関係ないし、ただただ、その字の如く、音を楽しむだけ。サッコンも「パーティーピーポー」なんて言葉を使っていたが、現在はチャラい意味合いで使われがちな言葉だが、本来の意味は集いを楽しむ人々という事。「一丁あがり」でのコール&レスポンスも、BASIとサッコンが丁寧に教えていくし、わかっていない人には挙手させて、より丁寧に。で、英語のフレーズは、その意味まで教えていく。こんな丁寧に楽しみ方を教えてくれるパーティー、行かなアカンと絶対に思うだろう。
韻シスト

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よりムーディーなナンバー「Don't leave me」では2MCの導き通り、ナイスハンドクラップで応えていく。また、「Don't worry」での「でもね」というフレーズや、「ひょっとしたら」のタイトル通りのフレーズなども当たり前のように口ずさまれる。初めて聴く曲でも、キャッチーなメロディーでキャッチーなフレーズが歌われていたら、こんな事になるのかと嬉しさを噛みしめながら、観客エリア後方から眺めていた。
最後、サッコンは「素晴らしい!」と観客に言って去って行ったが、本当に素晴らしいパーティーだったし、本当に素晴らしいパーティーピーポーの皆様だった。

文=鈴木淳史 撮影=半田安政[Showcase
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