楽天カードマンなりきりキャンペーン
　個人情報の保護策は万全か

楽天カードマンとは、『楽天カード』のテレビCMで川平慈英が扮しているキャラクター。顔にカードを２枚つけている（＝写真参照）。これのキャンペーンとして「楽天カードマンなりきり写真をTwitterで投稿キャンペーン!!」というのが2013年12月20日から27日まで行われているのだが、コスプレという着眼点は面白いものの、これが予想以上に盛り上がっていない。

まずなりきりメガネを所持している人は少なく（関東のカラオケ館の一部で期間限定で配布しているようだが）、ネットで見て参加したいと思った人がその代わりに顔につける楽天カードを2枚持っているという状況もかなり限られる上に、わかってる人は個人情報晒しにつながるということで参加していないのだ。　

このキャンペーンはtwitterに先に画像をアップして参加する形のため、たとえば参加希望者はtwitterに高解像度（カードの文字が読めるレベル）で画像をアップしてしまう可能性がある。外部サイトのアップロードのため、有効期限つきでカード番号、名前がひもづいて曝されてしまうことを楽天カードサイドではコントロールできない。

いまのところほとんどの参加者がカラオケ館なのか、ほとんどは「なりきりメガネ」の使用でそのような問題は全体の参加数が少ないためか幸いに起こってないようだが、個人情報保護を遵守すべき会社としては、カードフェイス晒しをお勧めしているように誤認されやすい、かなりまずいキャンペーンではないだろうか。規約にも個人の名前等は露出させてはならないよう書いてあるが、カード番号晒しを避けるよう促す記述は（記事執筆時点では）ない。

楽天は英語が社内公用語なのだが、英語で会議をする習慣の中では、このような「バカッター」を輩出させてしまいかねない企画に誰もストッパーをかけらないのだろうか…と勘ぐってしまう。楽天カード保持者にはスキルの高いユーザーが多く、カード番号をあえて全国露出するようなユーザーは絶対に居ないはずと信じたいところだが、万が一のトラブルが起こらないことを切に祈りたい。

ただ、抽選での当選確率はかなり高いので、Tシャツや1万ポイント欲しい方は個人情報に注意した上で参加を検討してみるといいだろう。

（文・編集部I）