「微妙」と噂のマクドナルド最新メニ
ューを食べてみた

　社長がカサノバさんなる外国人女性に代わり、一気にイメージ変換戦略を打ち出しているマクドナルド。最近、とにかく売上も利益も下がりまくっちゃっててどうしようもない！　という状況だという話は伝わってくるわけですが、そんな状況を打破することができるのか!?　みたいな過大な期待をされている新メニュー3品を、食べ比べてみました。
　ちなみにですが、現状ネットでのこれらのメニューへの評判はよろしくありません。なにやら、「日本人の舌にはちょっと……」的な意見だったり、「あからさまにバランスが悪いだろ」だったり「すげぇ重い味。胸焼けが……」だったり。
　とはいえ、マクドナルド的には会社が本気でヤバい時期なんですから、それこそ今までの比じゃないほどに力を入れたメニューなはずですよね。開発費とか原価率とかだって、採算を度外視にしていてもおかしくはないわけです。いやがおうにも期待は高まります。
　まずは、「ダイナーダブルビーフ」から食べてみましょう。

　正直申しまして、ソースが美味くない。
　公式では、「粗挽きのブラックペッパーとローストガーリックにリンゴ果汁とレーズンで甘味を加え、ワインで香りつけしたシカゴスタイルのステーキソース」とのことですが、まぁ一見、こんなの日本人の舌に合うはずがないじゃないのと思いますよね。そして、結果は全然、私の舌には合いませんでした、という感じです。私が美味しいと思う味の範囲からは、かなり遠いところに着地しています。
（個人の感想です） 
　……次に行きましょう。

　どうでもいい印象です。ハニーの味もマスタードの味もぜんぜん弱っちいですよ。なんか、これとほとんど同じ構成と味で、もっと全然安いメニューってありませんでしたっけ？　チキンクリスプってやつですかね。こっちを食べとけば十分でしょう。その方が安いし。
（個人の感想です） 
　最後は、ポテトのやつです。

　ポテトの上にチーズソースと、ベーコン味のフリカケみたいなものをかけて食べる趣向なのですが、まぁ、なんつーか、どっちも要りません。（見た目が）キショイです。ポテト単体の方が3倍美味しいです。
（個人の感想です）  

……食べ終わってみての感想ですが、なんだか、強烈にアメリカの料理でしたね。そういう意味ではとてもコンセプトどおりです。すごいですね。
　しかし、正直申しましてどれも日本人が美味しいと思う見た目だったり、味だったり、食感だったりから、大きく離れているように感じました。
　そして、とにかくあくまでも個人的な意見なのですが、これらのメニューにはマクドナルドの戦略の古さみたいなものを感じてしまいましたよ。「世界的企業のマクドナルドさんが、本場アメリカの味を日本国民に教えてあげますよ」的な、前近代的文化輸入の戦略というか。
　しかし、現代日本に生きている私は思います。どんなに珍しくても、どんなに本格的でも、どんなに歴史があっても…。
　まぁ、興味のある人は食べてみて、我々の大好きなマクドナルドに、ちょっとでもお金を落としてくださいね。

（文・編集部N村）

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