ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ
のコンウェイ・サヴェージ、死去

ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのピアニスト、コンウェイ・サヴェージが9月2日に亡くなった。58歳だった。サヴェージは2017年に脳腫瘍の手術を受け、追加治療のためツアーから離脱すると発表されていた。
バンドは声明の中で、「バッド・シーズのおよそ30年来のメンバー、コンウェイは、バンドのライブ・パフォーマンスを織りなすアナーキックな糸でした。バンド・メンバーからもファンからも、誰からも深く愛されていました。怒りっぽく、ファニーで、怖いところもあり、情にもろく、思いやりがあり、温和で、辛辣で、実直で、気取らない──それらすべてを持ち合わせ、高く甘くソウルのこもった、文字通り“黄金の歌声を生まれ持った”人物でもありました」と彼を偲んでいる。

「ケルンのホテルのバーで飲み明かした朝の4時、コンウェイがピアノの前に座り、甘くもの悲しげな「Streets of Laredo」を聴かせてくれたことがありました。一瞬世界が止まったようだった。誰もが涙なしにはいられませんでした。さよなら、コンウェイ。みんな涙なしではいられないよ。愛を込めて、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ」
1960年にオーストラリアに生まれ、10代の頃からピアノに親しんできたというサヴェージは、80年代から音楽活動を本格化。Happy Orphans、Feral Dinosaurs、Dust on the Bibleなどの活動を経て1990年にニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズに加入し、『Push the Sky Away』(2013年)までの数々の作品やライブでピアニスト、オルガニスト、バック・ヴォーカリストとして活躍した。バンドや様々なアーティストとのコラボレーションのほか、ソロとしても活動し、2000年以降は自身のレーベルから『Nothing Broken』、『Wrong Man's Hands』、「Pussy's Bow」などの作品を発表している。

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