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フジ「超常人との遭遇」の演出がヤバ
すぎる 悪魔祓いをTV放映

ダレノガレに悪魔がついていると&hell
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 フジテレビで1月7日深夜、スピリチュアル番組『超常人との遭遇』が放送されたが、この内容、事実上オカルトで、番組考査上問題があるのではないかと一部視聴者間で話題となっている。

 パネラー4人が芸能人を鑑定(カウンセリング)するという番組なのだが、その4人が「その人物の性格、相性、口癖まで言い当てるという誕生日による統計心理学を行う専門家」、「身体を見ただけで悪いところや性格がわかるという予約の取れない整体師」、「心と体と魂のバランスを整えることができるというスピリチュアル・セラピスト」、「新たなイメージを与えなりたい自分に変えるというイメージカウンセラー」(番組テロップより)。

 そのような肩書の方が出演すること自体は問題はないものの、スピリチュアル関係の方によるカウンセリングのみならず、おもに「スピリチュアル・セラピスト」によるその後の救済行為(施術)、そして術後の感想をそのまま放送する演出。特にメンタル面で弱めな陣内智則の体に「ななめに杭がささっている」といっては杭を抜くようなことをしたり、ダレノガレ明美に対して悪魔祓いのようなことをしたりするのは、治療行為もどきであり明らかにテレビ番組としては行き過ぎだ。

又吉が放送禁止用語を…

 また、編集の甘さも見え隠れする。ピース・又吉が過去のエピソードとして言っていたが、「ノブ君王様又吉コ◯◯」と現行放送コードではほとんどNGとなっている用語も、テロップ文字を入れた上でそのままカットやピー音すら入らなかった。また、カウンセリング中も「この番組は、心霊や超常現象を肯定するものではありません」という注意書きのテロップを入れるものの、一部では出ない不徹底があった。

 この番組、「肯定するものではない」としつつも、出演芸能人は番組を成立させるために事実上(これらのオカルトを)肯定するコメントをせざるをえない。これは民放連が制定する放送基準の

(53) 迷信は肯定的に取り扱わない。 
(54) 占い、運勢判断およびこれに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような取り扱いはしない。 
(108) 占い、心霊術、骨相・手相・人相の鑑定その他、迷信を肯定したり科学を否定したりするものは取り扱わない。

に抵触するのではないか(この基準こそ事実上形骸化しており、この基準が厳密に守られたら殆どのワイドショー・バラエティがNGだが…)。 視聴者の感想としてはツイッター・2chでは「面白かった」が多かったが、バラエティの洒落として行われているのならまだしも、活動が知られているパネラーもいて冗談の雰囲気はない。

スピリチュアル演出が行き過ぎた前歴

 番組が言うように「真偽を含めて楽しむ」、それもあるかもしれない。しかしフジテレビは過去をふりかえると、2007年の『27時間テレビ』「ハッピー筋斗雲」においてスピリチュアル系を肯定する演出が問題だと、放送倫理・番組向上機構(BPO)の『放送倫理検証委員会』による決定(意見公表)を受けている。取材対象に対する配慮不足が主な問題だが、当時人気の「霊能者ありきの番組構成」についても強く非難されている(下記リンク)。

(リンク先PDF注意・閲覧にはAdobeリーダー必要)
 娯楽としての占いやこれらのスピリチュアル・カウンセリングにより助かっている人がいることは否定しない。また出演者自身は番組指示がありその上でやっているのもわかるが、あくまで以前フジテレビに起こったことを踏まえていないスタッフによる番組構成については、体質の甘さを感じざるを得ないのだ。

(文・編集部I)

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