青八木&鏑木の総北スプリンターコンビが、ハコガク銅橋と激しく激突する

青八木&鏑木の総北スプリンターコンビが、ハコガク銅橋と激しく激突する

【ペダステ】新キャスト熱演に興奮&
感涙! 舞台『弱虫ペダル 新インター
ハイ篇』濃密レポ

毎度おなじみライター戸崎の(気持ち悪い)ペダステレポート。今回はペダステ最新作の「新インターハイ篇~スタートライン~」に潜入してきた。総北を中心にメンバーを大幅に刷新、新キャストを中心とした新生・総北が演じた今回、果たしてどんなペダステを魅せてくれたのか?

新キャストが多数登場! 新生“ペダステ”今回の舞台『弱虫ペダル 新インターハイ篇~スタートライン~』は、まず何よりも“新キャスト”が注目の公演だった。
【舞台写真をフォトギャラリーで見る】今回も俳優陣の熱演が光りました!
2012年の初演から今までも、キャストチェンジや新キャスト参加は何度もあった。しかし、今回のようにメインキャラクターである小野田・今泉・鳴子の3人が新キャストとなるのは、初めてではなかろうか?
小野田坂道役には醍醐虎汰朗(だいごこたろう)、今泉俊輔役に和田雅成(わだまさなり)、鳴子章吉役に百瀬朔(ももせさく)がそれぞれキャスティングされた。
なんと今回のペダステではメインキャストを、プロアマ問わずオーディションにて選出するという画期的な試みが行われ、その結果、醍醐虎汰朗が小野田役として抜擢されたというわけだ。他にも注目の新キャストがたくさん登場している。
今回の舞台では、小野田たちが2年生になって、2回目のインターハイに臨むまでのストーリーを描いている。
総北の3年生コンビ、手嶋純太と青八木一は前作から引き続き鯨井康介&八島諒コンビが演じる。
ライバル校である箱根学園(ハコガク)サイドでは、キャプテン泉田塔一郎役はもはやペダステ最古参キャストである河原田巧也、黒田雪成役の秋元龍太朗も5作目からの出演と、3年生キャスト陣の貫禄も備わってきた。
エラそうに批評している私が何者なのか自分でもわからなくなってきたところで、個人的に気になる新キャスト評に入る。
新総北トリオ3人の関係性は…?
新2年生トリオのワチャワチャ感がたまらんまず、先にも述べた総北新2年生の新キャスト3人組。個人的にはこちらの3名が、若々しくてなおかつワチャワチャしていて、とてもよかった。
座長を務める醍醐は16歳。フワリとした独特の空気感で、フレッシュな小野田坂道を演じていた。
対して今泉役の和田雅成はペダステこそ初出演なものの、さまざまな舞台に出演経験のある俳優だ。大阪出身のエネルギッシュさで、意外性のある演技を披露してくれた。
また、鳴子役の百瀬朔もさまざまな作品への出演経験が豊富で、関西出身のエネルギッシュなマシンガントークは鳴子にピッタリだ。
百瀬と和田が原作の今泉と鳴子のようにじゃれ合い、そこに醍醐演じる小野田がフワリと混ざる……。そんな総北新2年生のワチャワチャ感が、多くの観客を和ませたに違いない。
これからのストーリー上で、キャラクターとしても役者同士としても、この3人の関係がどのように進化していくのかが見どころだ。
総北1年生・鏑木と段竹のコンビネーション!!今回からの新キャストとしては、鏑木一差役の江口祐貴も今回が初ライドだ。
レースシーンの足回しではときにキツそうな表情を見せていたが、合宿での1000km走破のエピソードで段竹竜包(植田慎一郎)との絆をアツく演じた。
鏑木が落ち込んでしまいメンタルにダメージを受けるシーンでは、原作の表現をライトと音響でしっかり再現していたところに、演出の西田シャトナー氏の手腕を見た気がする。
VS銅橋正清(兼崎健太郎)とのインターハイエピソードでは、ともに汗だくになりながらのスプリントにシビれた。スプリント勝負に敗北した鏑木を励ますように、メンバー総出での曲が挟まったわけだが、筆者はここで思わず涙した……。
「自分一人で走っているのではない、メンバー全員の想いを乗せて走っているのだ」ということに鏑木が気付くシーンで、思わず過去のペダステメンバーたちの顔を思い出してしまう。
新メンバーたちにも、しっかり総北スピリットが受け継がれているのを目の当たりにして、ペダステファンとして胸が熱くなる思いがした。
これからも、新キャストたちにペダステが積み上げてきた素晴らしいスピリットが受け継がれていくのを、じっくり見守りたい。
御堂筋、古賀、新キャスト続々!
強烈キャラ・御堂筋をどう演じるか?村田充が長年演じた強烈キャラ・御堂筋翔も、今回の作品から新メンバーとなった。
新御堂筋として舞台に上がった林野健志は、ドラマ版『弱虫ペダル』で御堂筋を演じたことでも知られているだろう。
低めの声が醸し出す不気味さ、長い手足を折り畳んだ座り姿……初代御堂筋(村田)からのキャストチェンジを不安に思う人もいるだろうが、筆者は林野の御堂筋がとてもしっくり来た。
個人的には注目のキャラクター・岸神小鞠(天羽尚吾)との対比もよく、二人並んだときの不気味さが良い意味で舞台上の違和感になっていた。
これからのインターハイ篇、御堂筋には激しいレースシーンがいくつもあるため、きっと観られるだろう林野の激走を楽しみにすることにしよう。
注目のエピソード古賀VS手嶋、そして“新生・青八木”原作ファンの筆者としては、注目したいエピソードは新キャプテン“凡人”手嶋の合宿シーンだ。
今回から新キャストとして登場した田川大樹演じる古賀公貴は、決して人前では走らずメカニックのように見えていたが、実は過去に総北メンバーとしてインターハイに出場経験のある選手だった……。そんな古賀が、合宿で手嶋に勝負を仕掛けてくる。
手嶋は自らを“凡人”と自称し、個性的で実力のある2年生たちに劣等感を感じている……。
かつて天才と称された古賀と、凡人・手嶋のアツい対決シーンは、涙なしには観られないエピソードとなっていた。
「純太ァ!!」「公貴ァ!!」と叫び合う二人、汗だくの激走……。田川もペダステ初出演にして膨大な運動量をこなしたわけだが、その熱量はしっかり客席に伝わっていたかと思う。
個人的には、鯨井康介の手嶋っぷりを毎度のことながら賞賛したい。
鯨井は声優の経験もあり、声に特徴がある。その声で叫ぶ「古賀ァ!!!!」の迫力に、筆者は涙を禁じ得ななかった……。純太が舞台上にいるよぉぉぉ……!!!!(涙)
新しいEDテーマ曲でダンス♪
新しいEDテーマ曲は『ヒメのくるくる片思い』そしてその手嶋の相方・青八木を演じる八島諒は、今回の舞台で新たな扉を開けたように見えた。すなわち、コミックリリーフとしての位置づけだ。
手嶋役の鯨井とのコンビ漫才も、一人での孤独なボケも、鏑木相手のノリツッコミも、舞台上の笑いを淡々と捌く手腕に、八島のとてつもない底力を感じた。
特に、今回から導入された青八木の必殺技「肉弾丸」シリーズは、箱根学園(ハコガク)泉田の「アンディ・フランク」に続く新しいお楽しみとなりそうだ。
この演出については、ぜひ実物を見て欲しいので、BD/DVDの発売を楽しみにお待ちいただきたい。
今回の舞台は大きく「合宿」と「インターハイ一日目・スプリントリザルト」の2つのエピソードで構成されたが、次回の舞台への期待感を持たせる終わり方だった。
次回はインターハイ・山岳賞だと考えると、原作ストーリーを知っていても胸が高鳴る。次回もぜひ、アツい展開を期待している。
そして恒例のエンディングは、今回から新曲となった。
作中で小野田が激推しするアニメ『ラブヒメ』の新テーマソング『ヒメのくるくる片思い』は、もちろん引き続き、渡辺航作詞・manzo作曲・桃井はるこ歌唱だ。
今回は事前に振り付け動画が公開されており、舞台を観に来た観客も一緒に振り付けを楽しめる試みがなされていた。
毎度このエンディングパートでは、慣れた様子でノリノリの人、なんだかキレがよすぎて笑ってしまう人、どこかぎこちないけど良い笑顔で踊る人、さまざまなキャストたちの個性が見えて面白い。
個人的には八島・飯山・谷水とフレッシュなメンバーのヒメヒメがとても印象に残った。
若いキャストたちが紡ぐ新しいペダステ、そして受け継がれていくペダステ魂を、今後もしっかり見続けて行きたい。

ウレぴあ総研

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