『Sweet Refrain』(初回限定盤)(DVD付) [Single, Cd+Dvd, Limited Edition, Maxi](ユニバーサルミュージック)/Perfume

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《後編》AKBよりPerfumeがイケてると
いう勘違いオヤジ

Perfumeは新しい女性像のアイドル?

 そんな旧来のアイドル、モー娘。やAKBと違って、Perfumeは「アイドルの地平を切り開いてきたアイドル」なんだそうです。Perfumeの音楽は「アイドルに歌わせるには、あまりに高度すぎる」もので、それでもその路線を崩さなかったことで、今の躍進がある、と。まあ、Perfumeは口パクで歌ってないじゃん! ってツッコミはさておいて、旧来の女性像アイドルと新しい女性像アイドルの流れをまとめると下記のようになるワケです。

●旧来の女性像のアイドル
山口百恵キャンディーズアグネス・チャン
↓
●新しい女性像のアイドル
松田聖子
↓
●旧来の女性像のアイドル
おニャン子クラブ
↓
●新しい女性像のアイドル
安室奈美恵SPEED
↓
●旧来の女性像のアイドル
モーニング娘。
↓
●新しい女性像のアイドル
Perfume
●旧来の女性像のアイドル
AKB48

 じゃあ、ここで書かれてる「新しい女性像のアイドル」は、本当に「新しい女性像」なんでしょうか。なぜ新しいのかはいくつか理由が書いてあり前回書きましたが、松田聖子は「デビューが遅い」「歌が上手い」「同性にも支持」「結婚してもアイドル」。安室奈美恵やSPEEDは「歌が上手い」「ダンスが上手い」「同性にも支持」「キモオタに馴染みづらい」。Perfumeは「音楽性が高い」。
 なんかなぜ新しいかの理由がチグハグじゃないですか? 松田聖子や安室奈美恵らが新しいとする理由をPerfumeに当てはめてみると……「デビューが遅い」…はい、Perfumeのデビューは2001年。もう結成してから十数年経ってます。「歌が上手い」…Perfumeは口パクだけど、ちゃんと歌わせたら上手いとはよく言われます。でもそれ言ったらモー娘。とかも結構上手いと思いますよ。「同性にも支持」…支持されてると思います、確かに。でもAKBも全然同性から支持されてると思うんですけど……。神7とか神8とか称されるメンバーは女性誌にガンガン登場してますし、カラオケでAKBの曲はたくさん歌われてますし、小学生の女の子とかでもAKBの曲知ってるくらいに認知されてるんじゃないですかね。「ダンスが上手い」…これはAKBやモー娘。よりも上かもしれません。でもモー娘。とかのクオリティーも相当とは言われてますけどね。「キモオタに馴染みづらい」…僕キモオタですけど、Perfumeのキャラクターは全然親しみやすいですけど。あとモー娘。とかがそんなに可愛くないから、それゆえに馴染みやすいとか書いてますけど、SPEEDもそんなに凄く可愛いワケじゃないかと……。それでいうと、Perfumeもそんなに美人ってタイプじゃないですしねえ。
 逆にPerfumeの「音楽性が高い」って理由が、安室奈美恵やSPEEDに当てはまって、モー娘。に当てはまらないか、というと正直微妙じゃないですか。
 はい、なんか新しい理由として挙げられているものが、てんでばらばら。恣意的な印象で、当てはまらなくもない……かもしれませんけど、無理やり感が否めません。そんな無理やりなロジックから、「これが(Perfumeが)僕の周辺のオヤジに人気がある理由なのだ」って書かれても、ねえ。「なのだ」って書かれても、ねえ。「なのだ」って……。

Perfume=女性アイドルの矛盾

 で、話はそこから「女性の解放」を実現するには、革新的な女性が好きな男性を増やすことが必要で、女性アイドルにはそれを変える力がある云々。さて、ここで書いてる女性アイドルっていうのは一体誰のことを指してるんでしょうね。流れからはもちろんPerfumeのことなんでしょうけど、なぜ「Perfume」ではなく「女性アイドル」って書いたかといえば、「世界を変えるのは女性アイドルだ」という一般論に結びつけたかったからでしょう。実際そのように「言い切ってもよい」と書いてますしね。
 でも「女性アイドル」って書き方を使うのであれば、当然そこには現在の女性アイドルの代表的存在であるAKB48も含まれてしかるべきです。それを含まずに「女性アイドル」という包括的な言葉を使うのは明らかにおかしいと思うのですが、一体何をもって「女性アイドル」って言葉を使っているのか、全く分かりません。
 少なくともこの文章は、それまでPerfume的なアイドルとAKB的なアイドルとの違いを(無茶苦茶なロジックですが)説明してきたのに、そのまとめとして、それらをどちらも含む「女性アイドル」が「世界を変える」ってどういう飛躍なんでしょうか。その「女性アイドル」には他に何が含まれるんでしょうか。ももいろクローバーZは? 東京女子流は? でんぱ組inc.は? BiSは? ……疑問はつきません。

 というのも、全ては釣り記事なので、突っ込むだけ野暮、というか記事の趣旨からすれば、このように突っ込まれれば、しめたものなのでしょう。なんてったって、ダイヤモンドオンラインのような一流のサイトが、そんな短絡的な記事を載せるワケがありません。執筆者である竹井善昭さんという人も、もちろん全く聞いたことはない人ですが、「ソーシャルビジネス・プランナー」とか「CSRコンサルタント」とか「株式会社ソーシャルプランニング代表」とか横文字ばかりでなんだかよく分からないですが、凄そうな肩書をいっぱい持っている、とっても立派そうな方なので、そんな短絡的な記事を書くワケがありません。
 あ、文章が前回の冒頭と被ってしまいましたが、要はこんなちゃんとした一流サイトでも釣り記事に力を入れている、ということに驚愕・感心しました、ということが書きたかったんです。しかも、一流のサイトだからこそ署名原稿。トンデモな内容の釣り記事でも堂々と署名原稿で出される、というその勇気と太い神経に感服した次第です。このブッチNEWSのような三流サイトとは、一流はさすが違うな、と。

(文・編集部K)

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