『honey』©2018「honey」製作委員会

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【ジャニーズ】平野紫耀「苦手な女性
のタイプは…」『honey』1万字イン
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目黒あむの同名人気コミックを実写映画化した話題の鬼キュン・ラブストーリー『honey』がついに公開! 本作で映画初主演を飾った平野紫耀が、撮影中のエピソードから自身の恋愛観、今後の抱負などをたっぷり話してくれました。

目黒あむの人気コミックを映画化した『honey』は、女の子なら誰もが憧れる最高の“初恋”ともどかしい“青春”を描いた鬼キュン・ラブストーリー。
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真っ赤な髪と鋭い眼差しで「超不良」と恐れられながらも、実は心優しく料理が上手な高校生・鬼瀬大雅と、ヘタレでビビリな女子高生・小暮奈緒が戸惑ったり、時にすれ違ったりしながら初めての恋を育んでいく姿を描きます。
そんな注目作で映画初主演を飾ったのが、今春、ジャニーズのニューグループ「King & Prince」のメンバーとしてメジャーデビューを控える平野紫耀。
髪を真っ赤に染めて主人公のギャップ男子・鬼瀬大雅に扮した彼が、撮影のエピソードからいまの思い、さまざまな試練と楽しみが待っているこれからのことを語ってくれました。
平野さんと鬼瀬くんの共通点は“お料理男子”!――まず最初に、『honey』の原作を読んだときの感想を聞かせてください。
「僕、少女漫画を読むのが初めてだったんですけど、 僕の少女漫画のイメージは、 ちょっとしたすれ違いから好きになった男の子と結ばれない女の子 の恋心がすごく丁寧に描かれていて、 ずっとモヤモヤした状態が続くものだったんです(笑)。
でも『honey』を読んだら、すごく展開が早くて、あっ、 少女漫画ってこんなに読みやすいんだって思いました」
――演じられた鬼瀬大雅を意識しながら読んだんですか?
「いや、そのときは平野として読んでいて、それでシンプルに…… 」
――少女漫画も悪くないな~と思ったわけですね。
「そうです。すごく読みやすかったし、あっ、 男でもキュンキュンするんだ?って、 恥ずかしながらもちょっと思いました(笑)」
――鬼瀬くんは多面的で、 いろいろな感情を持ったキャラクターですが、 どのようにこの役を作っていきました?
「神徳幸治監督(『ピーチガール』)から『 目つきをキツくするように』というアドバイスがあったんですね。
『目つきをキツくすればするほど、鬼瀬くんが笑ったときに、 彼の外見と内面とのギャップが生まれるから』って。
なので、 喧嘩をするときは100のモードで睨みを利かせて、 テレちゃうときはそれが0になるようにして、 その差をなるべく大きく出せるように頑張りました」
――完成した作品を観たときに、“ 俺ってこんな表情ができるんだ?” と思って嬉しくなりませんでした?
「喧嘩のシーンを観たときは、“俺、 こんなに眉間に皺がよるんだ”って思いましたね(笑)。
でも、 撮影に入る前に、 監督からお風呂でシャンプーをしながら睨む練習しておいて』 って監督に言われたので、 ずっと自分を睨みながらシャンプーをしている日々があったんです よ」
――その努力が役に立ったわけですね。
「はい。最初は睨み過ぎて目にシャンプーが入っていたんですけど (笑)、だんだん慣れてきて、 目にシャンプーが入らないように睨むのも上手くなったんです(笑 )。だから、一石二鳥でしたね」
――鬼瀬くんが好きになる奈緒を演じた平祐奈さんは、「 平野くんはお料理男子で、そこが鬼瀬くんとの共通点。 撮影現場に、手作りのアップルパイを差し入れてくれました」 って言っていました。
「お料理男子と言っても、 差し入れたのはアップルパイだけですけどね。 その前日の撮影が終わったときに、『 アップルパイを作って食べたんだ」って言ったら、スタッフさんたちに『 嘘だ~?』ってすごく疑われたんですよ(笑)」
――でも、本当に作れるんですね。
「はい。なので、その日も撮影が早く終わったから、 家に帰ってアップルパイを作って、次の日、持っていきました」
――パイ生地から作るんですか?
「その前日は、おばあちゃんとパイ生地から作ったんですけど、 次の日は、現場が遠くて帰るのが遅くなったので、 パイシートを使いました。でも、あとは林檎をちゃんと煮て、 オーブンで焼いて作りましたよ」
――アップルパイは、女子でもなかなか作らないと思うけれど…… 。
「そうですね。僕も滅多に作らないけど、 ちょっと悔しかったですからね(笑)」
――普段からお料理をしたり、 スイーツを作ったりしているんですか?
「最近は舞台の仕事があったりしてできなかったけど、 暇なときはなるべく自炊をするようにはしています。
おばあちゃんが料理が得意なので、おばあちゃんに教わりながらやっています」
平野さんのイメージとかけ離れたギャップとは?――意外でした。ギャップ男子ですね(笑)。ほかにも、 平野さんのパブリックイメージとかけ離れたギャップみたいなものはありますか?
「僕のギャップ? 自分でそれを言うのは難しいですね。でも、ファンの方には、『 ダンスを踊っているときや唄っているときと、喋っているときとのキ ャラクターのギャップがスゴい』ってよく言われます(笑)。 それぐらいかな」
――鬼瀬くんに関しては、 内面の優しさとは裏腹の赤い髪がとてもインパクトがありましたが 、似合っていましたね。
「マジすか? 嬉しいな~。でも、 赤髪は大変なことがけっこういっぱいあったんですよ。
枕が真っ赤になっちゃったり、色がすぐ落ちちゃったり、 茶色のコートが似合わなくなったり、いろいろあったんですけど、 “俺、赤髪なんだ~”って酔いしれてるところもあったので、 撮影が終わって黒髪に戻したときは、なんか寂しくて。 機会があったらまた赤髪にしたいですね」
今後やってみたい髪色は?――今後やってみたい髪色はほかにありますか?
「え~何だろう? でも、僕、すでにけっこうやってるんですよ」
――シルバーもありましたしね。
「真っ白もやったしな~。(少し考えて)髪色じゃなかったら、 坊主にしたいです。僕、けっこう髪の毛がうっとうしいんですよ。 髪の毛、嫌いな人で。 シャンプーとトリートメントも面倒臭いですし。
染めたりして髪がガシガシなので一応やっているんですけど、 オイルも面倒臭いし、 ドライヤーで乾かすのはなおさら面倒臭くて。だから坊主にして、 ボディソープでそのまま頭も洗いたいですね」
平野さんから見たいい男とは?
平野さんからみた“いい男”とは?――鬼瀬くんはすごく素敵な振る舞いをします。 奈緒ちゃんとどこかに一緒に行くときは必ず道の外側を歩くし、 何かあったら全速力で駆けつけてくれる。
女の子を本当に守ってくれる感じが映画からすごく伝わってきたん ですけど、平野さんが、同じ男として共感したり、 いい男だなと思いながら演じたシーンやセリフはありましたか?
「最後の方の倉庫に助けにいくところは素敵だなと思います。
鬼瀬くんは奈緒ちゃんと『どんなことがあっても、 相手を殴らない』という約束をしたから、 あそこは殴られに行くようなものですよね。
でも、 自分がボコボコにされても、 彼女を助けたいと思っている鬼瀬くんは本当にカッコいいなと思い ました。相手を倒して助ける行為とは、 まったく意味が変わりますから」
―― 喧嘩が強かった鬼瀬くんなら倒すこともできるんじゃないかなと思 ったんですけど、敢えて手を出さないんですよね。
「そうなんですよ。漫画でも映画でも鬼瀬くんは『 もう人を殴ったりしないから』って奈緒ちゃんに言うんですけど、 それをちゃんと守っているんですよ。
殴り合いに勝って助けるのとは、 鬼瀬くんの覚悟も違っていたと思います」
――平野さんが鬼瀬くんだったらどうします?
「僕だったら、1回考えます(笑)。 家に殴られた傷を冷やすものを予め用意して、 それから助けにいきますね。
そんな僕と違って、 鬼瀬くんは学校からそのまま駆けつけます。 しかもノーガードだし、カッコいいなと思いました」
鬼瀬くんは一途過ぎる“男”――そういうところに鬼瀬くんの“男”を感じたんですね。
「そうですね。“男”です。一途過ぎる“男”だと思います」
――劇中では、 鬼瀬くんが奈緒ちゃんの育ての親とも言える宗介おじさん(高橋優 )から「奈緒を命懸けで守るって、具体的にどうやって守るんだ? 」って言われて絶句してしまうシーンがありました。
女の子を命懸けで守るとしたら…平野さんが、 同じような状況で同じようなことを言われたらどう答えますか?
「(唐突に)もし、でっかい蛇がいたら、僕が蛇側を歩きますね( 笑)」
――彼女を守るために?
「はい。それか、僕が噛まれに行きます。僕が食べられれば、 蛇も流石に満腹になるじゃないですか。僕も身長が171センチあ るので(笑)。
しかも、蛇は食べるのが遅いので、 その間に彼女に逃げていただいて。それで『どうですか? 命を懸けて守りましたよ』って、 誰かに後で宗介おじさんに伝えてもらいます」
――宗介おじさんにも、 いまと同じような答え方をするわけですね。
「僕はそう返します。 命を懸けて守るってそういうことですよね? 間違ってないですよね?」
平野さんがいま大切にしていて守りたいもの――鬼瀬くんは、それこそ文字通り、 命を懸けて奈緒ちゃんを守りますけど、 平野さんがいま大切にしていて守りたいものは?
「いま、僕がやっていることはすべて、 今後も守っていきたいですね。
『ありがとう』 という感謝の気持ちや、 ささやかな気遣いの心も守っていきたいし、これからはジャニーズ Jr.でもMr.KINGでもなく、King & Princeとして活動していくので、 そのメンバーとの関係性も守っていきたい。
もちろん、 家族も守っていきたいし、 僕が守れるものはいろいろ守っていきたいです」
平野さんがキュンキュンしたシーンは?―― 映画では原作の漫画とそっくりの図書館のシーンが印象的でした。 ここは原作ファンもきっと胸をキュンキュンさせると思うんですけど、このシーンの撮影のエピソードを教えてください。
「あのシーンは、 監督が光の入り方にすごくこだわっていたんですけど、僕自身は、 いま自分がどういう映り方をしているのか、よく分からなくて。
完成した作品を観たときに“ああ、綺麗だな~、漫画通りだな~” と思ったけれど、 演じているときはキュンキュンというより緊張しましたね。 女の子の頭を掌に乗せたことがなかったので(笑)。
でも、 彼女のことが好きな鬼瀬くんが、我慢できなくて、 思わず顔を近づけちゃうあの衝動はすごく分かるし、 女の子の頭が掌に乗るとあんなに感情が出ちゃうのか? というところではすごくキュンキュンしました」
――平さんの頭を掌で受け止めてみて、 平野さんが緊張しながらも思ったことは?
「僕は他人の頭を触る職業ではないから、 いままで意識したことがなかったけれど、 人によって頭の形が違うんだな?って改めて思いました」
――彼女に顔を近づけるところは、自然にできましたか?
「いや、難易度が高かったです。実際にやってみると。だから、 意外と緻密に角度を調整しながら撮りましたね」
―― 平野さんも好きな女の子にあんなことをされたらキュンキュンしち ゃいます?
「たぶん、しちゃいますね。自分に心を許してくれているのかな? って思うだろうし、彼女が本当に眠くてそうなったとしても、 やっぱりキュンってするでしょうね」
演じる前と後との心境の変化
平さんとの「ひらひらコンビ」エピソード――撮影現場では、空き時間に平さんと「ひらひらコンビ」 というユニットを組んでコントを披露されていたようですね。
「あ~、ひらひらコンビですね。忘れてた~(笑)」
―― 映画のエンドロールにもその様子がちょっとだけ映っていましたけ ど。
「本当ですか?『平野で~す』『平で~す』『ふたり合わせて、 ひらひらコンビで~す』っていう、 ただ自己紹介だけして終わる謎のコントですけど、 やっていましたね(笑)。 一発芸とかも謎にやらされました。
しかも、 撮影現場があまりワイワイしていないときに振ってくるので、 僕がひとりだけすごくふざけてる奴みたいに見えて(笑)。
でも、 それでスタッフさんたちも笑ってくれて、 現場が明るくなったので、あれは平さんのおかげだな~ といまは思っています。でも、今後はやる機会はあるんですかね? 僕はできるだけ、やりたくないんですけど(笑)」
映画に出てくる女子のなかで、平野さんの好みのタイプは?――『honey』には奈緒ちゃんのほかにも、クール系のかよちゃん(水谷 果穂)や人づき合いが苦手な雅ちゃん(浅川梨奈)といったさまざ まなタイプの女の子が登場します。 平野さんはどの子が好みですか?
「平野ですか? ウワ~どうだろう?(ちょっと考えていきなり)中山忍さん!」
――鬼瀬くんのお母さんですね。
「年下の僕が言うのもすごく失礼な話ですけど、包容力があるし、 落ち着いた感じがして、すごくカッコいい大人の女性ですよね。 好きというよりも、憧れに近いかもしれません」
――落ち着いた女性が平野さんの好みなんですね。
「はい。僕がホワホワしているので、 忍さんのようなしっかりされている女性には憧れます」
――忍さんご本人ではなく、映画に出てくる女の子の話ですよ(笑)。
「あっ、そういうことか~(笑)。え~、誰だろう? 僕、クールな女性も意外と好きかもしれないので、 そうするとかよちゃんかな。でも、明るい子も好きなので、 選べない。みんなそれぞれによさがあるし。
今日も東京の街並を見ながらこの取材場所に来たけど、 世の中には可愛い女の子はたくさんいるな~と思いましたから。 でも、しっかりしつつも気が合う人がやっぱり理想です。
それと、 あまり怒らない人がいいですね。怒る人は怖いです」
平野さんが苦手なタイプの女性――怒る女性ってどんなイメージなんですか?
「常にカリカリしている方っていらっしゃるじゃないですか。 そういう女性はちょっとイヤだ(笑) 。あと、言葉遣いが汚くない方がいいですね。
何かを食べたときに『ウッマ』とか『ウッメ』 みたいなことを言う子はちょっと苦手ですかね。『美味』か『 美味しい』のどっちかにして欲しい(笑)」
――「美味」はありなんですね(笑)。
「はい。『美味』はいいですね」
――ポイントは言葉遣いと……。
「怒らないこと」
――それを満たす理想の女の子が現れたらどうしますか?
「結婚を前提にするかどうかはちょっと分からないですけど、 好きになっちゃうかもしれないですね」
――自分から告白するタイプですか?
「僕ですか? えっ、どうだろう? でも、僕から言いたいという気持ちはあります。実際、 言えるかどうかは別にして、やっぱり告白は男から、 というイメージがあるので。だから、そうですね。 僕からしたいです」
――鬼瀬くんのあの潔さはカッコいいなって思います?
「うん。カッコいい。演じているときは、“えっ、 将来のことまで言っちゃうんだ?”って思いましたけど(笑)」
――平野さんもそれぐらい好きな人が現れたら、 ちょっとやってみたい?
「ちょっとどころか、100パーセント全力でやってみたいです( 笑)」
――映画の話に戻りますが、一生に一度の初主演映画を『honey 』で飾ったことに関してはどのように思っていますか?
「自分の記念となる初主演の映画が『honey』でよかったなと思っています。 楽しく撮影ができましたから」
演じる前と後での心境の変化――演じながら迷ったり、 悩んだりしたことも多かったと思いますが、 演じる前と後とで心境の変化はありました?
「人の気持ちを考えるようになりました。僕、 あまり感情がなかったんですよ。でも、『honey』の撮影が終わってからは、 映画を観てけっこう泣くようになったんです」
――それまでは、映画を観ても入り込めなかったということ?
「そうなんですよ。映画を観ても、 周りの人たちはなぜ泣いているんだろう?ってよく思っていたし、 母親がテレビの映画を観て号泣しているときもなんでそんなに泣くのかな? と思っていたんです。
でも、 この撮影が終わってから観た映画では自分も号泣しちゃったので、 “あれ? なんか主人公に共感しているぞ”と思って。些細なことすけど、 そういうことがありました」
――でも、平野さんにとっては、それは大きな変化ですよね。
「そうですね。本当に感情がなかったですからね。 人前で泣くのも恥ずかしかったし、人前で泣いたこともほぼない。 そうなんですよ。 家族の前とかでも泣いたことはほぼなかったんです」
――ちなみに、そのときに流した涙は悲しい涙ですか? 嬉しい涙ですか?
「両方ですね。ベッドで観ていたんですけど、 ベッドの下が水たまりみたいになっていて。“あれ? 泣いてんじゃん、俺。泣けるようになったじゃん” って感じでしたね」
――感情が分かるようになったのは、なぜだと思いますか?
「『honey』の撮影で、 感情を動かされる場面に何度も何度も遭遇したからじゃないですかね。
映画は順撮りではなく飛び飛びに撮るから、 台本でいまからやるシーンの前のシーンを確認して、“あっ、 ここでこんなことがあったんだ。じゃあ、 こういう感情でやらなきゃ” ていうことを考えてから現場に臨みますよね。
それで、 このシーンの前にはこういう出来事があったから、 こういう表情にしよう、 こういう切ないイントネーションやニュアンスで言おうと思うよう になって。
そういう作業を続けていたから、 いままでだったら気にしなかった人の気持ちを敏感に感じるようになったのかもしれません」
メンバーは『honey』を観た?
メンバーは『honey』を観た?――ところで、メンバーは『honey』を観たんですか?
「髙橋海人だけ観ました。試写のとき、最初、 僕は海人の隣に座っていたんですけど、恥ずかしかったから、 映画が始まる直前に前の席に移動したんですよ(笑)。
でも、 海人は観て『よかった~』って。『 僕がいままでに観た少女漫画が原作の映画の中で、1位2位を争う ぐらいよかったんじゃない?』 みたいなことをなぜか海人にドヤ顔で言われたんです(笑)」
――少女漫画好きの彼も誇らしかったんでしょうね(笑)。
「そうですね。海人が言うなら正解なのかな? そこはよく分からないけど、 僕も不安に思いながら観に行ったので、海人が泣きながら『 よかった』って言ってくれたときはシンプルに嬉しかったです」
――平野さん自身は、映像でのお芝居を久しぶりにやってみて、 現場で感じたことや改めて思ったことはありますか?
「そうですね。舞台は毎日同じことを1~2ヶ月間の長期にわたってやるわけですけど、僕、飽き性なので、 同じことを繰り返すのが苦手なんですよ。
別に舞台に飽きているわけではないし、毎日、 どう変えようかとか、どうしたらもっとよくなるだろう? ということを考えながらやってはいるんですけど、 どうしても同じ芝居を繰り返すのが苦手で。
それに比べて、 映像の仕事は毎日違うセリフを言って、 毎日違う場所で毎日違う表情をして、 毎日違う感情でお芝居をするから毎日新鮮な気持ちで撮影ができるんですよね。
自分でも今回“あっ、もしかしたら、 映画の現場を楽しんでない? と思う瞬間が実際にあったし、 最初は久しぶりの映像の仕事ということもあってずっと緊張していたんですけど、途中から楽しく演じることができたんですよね」
――役を作るプロセスも違いました?
「違いますね。まあ、舞台と言っても、 僕がやっていた舞台は役名が平野紫耀だったので、 僕が思った通りやればよかったんですけど、 今回の映画では鬼瀬大雅という原作の漫画ですでにイメージができあがっていたモデルがあったので、 そこになるべく近づけながら演じようと思っていて。 そこが違いましたよね」
――ドラマとは違う、映画の現場ならではだな~ と思ったこともあります?
「今回の映画は撮影期間が短かったので、その短いスパンの中で、 共演者の方々と一気に距離を縮めなきゃいけないというのはありました。
だから、 お昼ごはんはなるべくみんなで集まって輪になって食べたし、 そこには(鬼瀬と殴り合いの喧嘩をする素行が悪い大学生・ 郁巳を演じた)佐野岳くんや高橋優くんも役柄と関係なく参加していました。
それに監督が、 顔合わせの時点からみんなでトランプをやる機会を提供してくれたり、みんなが仲よくなりやすい環境を作ってくれて。人って1ヶ月弱でこんなに仲よくなれるんだと思いましたね」
共演した同世代の俳優から刺激を受けたこと―― 共演した同世代の俳優さんたちから芝居で盗んだことや刺激を受けたことは何かありました?
「カメラに自分が映らないおつき合いの芝居のときに、 相手をちょっと笑わせる悪戯を学んだけど(笑)、 もちろんそれぞれのいいところもたくさん盗みました。なんか、 とても濃い撮影期間でしたね」
「僕はリーダーシップをとるのが苦手なんですよ(笑)」――平野さんは、1月29日がお誕生日でしたよね。
「はい。21歳になりました」
――今年は新年早々「ジャニーズ Happy New Yearアイランド」(1月1日~27日/帝国劇場)で大先輩の 東山紀之さんと同じ舞台に立たれましたし、 この後もチャレンジすることがいっぱい待っていると思いますが、 いまの心境を教えてください。
「1年しっかり自分らしくやりたいな~という気持ちは毎年同じですけど、舞台のときは、 座長公演でもそんなに座長とは思わずにやっていて。
僕はひとりで背負い込める器ではないので、 みんなとひとつになっていいものを作ることができたらいいなという感じでやらせてもらうようにしていますね。
まあ、いずれは、 こう、『Endless SHOCK」の堂本光一くんのように、 カンパニーを引き連れて舞台に立つのもカッコいいなと思うんです けど、いまの僕にはまだ向いてないような気がして。
僕はリーダーシップをとるのが苦手なんですよ(笑)」
――それでは、今回の『honey』の現場ではどうだったんですか?
「いつもと一緒で、 本当にみんなと一緒にいいものを作るという気持ちで頑張りました 。
初主演の映画でリーダーシップなんてとれるものなのか?とも思って。
それで、 みんなと仲よくひとつのものを作れたらいいなと考えたんです」
――でも、 ジャニーズの人たちとの仕事やメンバーと一緒の仕事ではなく、 今回のようにひとりで参加する映画の仕事にはハマったんじゃないですか?
「いや、ハマりました。撮影中は“どうしよう、どうしよう” って悩みながらやっていたけれど、1ヶ月の撮影を乗り越えて、 観てくれた人たちから『よかったよ』 って言ってもらえると達成感みたいなものも湧いてきて。
思い返すと、 あの悩んでいた時期も楽しかったなって思えるようになってきたし 、映画って本当に素敵です。これからもっと勉強して、 いろいろ複雑な感情もちゃんと分かるようになって、 機会があったら、映画にまたチャレンジしたいですね」

どんな質問をしても、真剣に考えて、 たまにはにかみながら自然体で真摯に答えてくれた平野さん。
その受け答えに見え隠れした本人も公言しているちょっぴり天然な 素顔、親しみやすくて優しいキャラクターが彼の魅力。
「King & Prince」でのメジャーデビューと『honey』での映画初主演でますます勢いに乗る彼には、 まだ本人も知らない未来と可能性が広がっている。 今後の活躍から目が離せない。

ウレぴあ総研

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