「ダンスの力で、地球がどんどん小さ
くなってきた」 EXILE ÜSAインタビ
ューvol.2

ストリートダンスをキーワードに活動するダンスカンパニー/ダンサーのアジア域内での交流と共同制作を支援するプロジェクト「ダンス・ダンス・アジア~クロッシング・ザ・ムーヴメンツ~」通称DDA。
3月24、25日には東京公演も決まっており、現在着々と準備が進んでいる。
今回Dewsでは、同団体のWEBサイトにて行われている企画「TALK LIKE DANCING! ―オドルヲカタル!―」と連動し、豪華ダンサーのインタビュー記事の一部掲載がスタート。
こちらは、なぜ彼らは踊り始めたのか?そして、ダンスは彼らの人生をどう変えたのか?アジアのダンスシーン最前線で活躍する人々へインタビューへのインタビュー企画となっており、今回第二弾はEXILEのパフォーマーとして活躍し、現在はエンタテインメント・プロジェクト「DANCE EARTH」を通じてダンスの素晴らしさを伝え、その可能性を追求するÜSA氏にインタビュー。
スペシャルインタビュvol.2では、エンタテインメント・プロジェクト「DANCE EARTH」を始めるまでの経緯、実際に世界に飛び出して見聞きしたこと、感じ学んだことをÜSA氏に聞く。また彼が取り組んでいる、子供のダンス教育に込めている「夢」についても語ってもらった。
-------前回お話いただいたように、ÜSAさんはEXILEの一員として活動し、パフォーマーとしての地位を確立されたわけですが、2006年からは世界をダンスで繋ぐプロジェクト「DANCE EARTH」を開始されています。そこにはどのような思いがあったのでしょうか。-------
 まず、本当にダンスが好きだから世界で踊ってみたいという気持ちが一つありました。「日本ではある程度有名になってきたけど、果たしてそれで?」という問いが、自分の中にあったといいますか。「1人のダンサー、踊る男として、世界に出たときに通用するのか?」と。
 そこから「世界で踊りたいのならとにかく行ってみよう」ということで飛び出したという感じです。そのきっかけは、EXILEの第一章末期(’06年)にヴォーカルが1人脱退し、グループとしての活動ができない期間が生まれたことでした。
 一般からヴォーカルを募集してオーディションをすることになったのですが、メンバー同士で話し合い、「この先もなにが起こるかわからないし、1人ひとりが自分の足で立っていられる強さを持つことで、集まったときにパワーが増すようにしていきたい」ということになったんですね。
 それで僕自身も「1人でなにができるだろう?」と考えたのですが、そのときに「踊りをもっともっと追求したい」という思いを再確認したので、「DANCE EARTH」でーー最初はまだ名前も決まっていませんでしたがーーキューバへと飛び出しました。そして、EXILEという看板もなにもない1人の踊る男として現地の人々に向き合ったとき、踊りを通じて、何年も前からの友達だったかのように繋がることができる瞬間を感じたんです。
 「ダンスには、まだまだ自分の知らなかった力があったな」と思いましたし、「ダンスがない民族や国はない。ということは、ダンスさえあれば世界の人と繋がれるんじゃないか?」と思うようになり、それを証明したくなったんです。
 そこからは、できるだけマニアックな地域に飛び出して「自分のダンスは通じるか?」と試すようになっていきました。たとえば「今も狩猟採集で生活するアフリカの部族と会い、彼らの前で踊ったら、どんなリアクションがあるだろう?」というようなことですよね。まあ、彼らからは初対面のときには弓矢を向けられましたけど(笑)。
-------完全に敵扱いですけれども……。-------
さすがに「ヤバい!」と思ったのですが、それでも踊ってみせたら、怪しい者ではないとわかってもらうことができた。日本だと初対面で踊り出したら逆に怪しい人ですけど(笑)、「踊りの力はすごいな、本当に言葉を超えているな」と、そこでもまた実感しました。
-------ピリピリと緊張した空気から、踊ることで空気がガラッと変わっていったのですね。-------
ええ。それはどこに行ってもそうでした。たとえばテレビでは放送できなかった経験なのですが、ブラジルのスラム、ライフルを持っている人たちがいるようなところに入り込んだときに、ビクビクしていると「カモだ」と思われて狙われるんですよ。
 逆に「俺はこの国が大好きだし、サンバの音楽が大好きなんだ!」という気持ちを踊りで表現していると、悪党もわざわざそんな楽しそうなやつを襲ったりはしない……まあ、これは僕個人の持論なので、真似はしないでほしいですけども(笑)。とはいえ、今のところは無事に生き抜いてきたので、ダンスで身を守ることもできるんじゃないかな、という実感はあります。
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アーティスト

Dews

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