熊谷和徳「内なる自身の想いを発信」
ゲストにミュージシャンの青柳拓次を
迎え、東北から新たなる一歩!

 2017年3月には東北で初のタップフェスティバルを開催、そして同年末ではジャズピアニスト・上原ひろみとのツアーを行ったタップダンサー・熊谷和徳。この3月には、美術や映像文化の活動拠点として注目を集める「せんだいメディアテーク」にて新たな作品を発表する。
 音楽にはリトルクリーチャーズやUAのプロデュースなどでも知られるミュージシャン・青柳拓次を迎え、熊谷の故郷・仙台であるこの場所から新たな内なるビジョンをリズムとグルーヴにのせて表現するという。ぜひ同じ空間でリズムから伝わる振動と共感し、共鳴してはどうだろうか。
VISION OF LIFE.
 昨年の東北初だった仙台でのタップフェスティバルでは国内外の素晴らしいタップダンサーが一同に集まり、それぞれのタップダンスへの愛情を世界レベルで表現できた3日間でした。あれから1年、今回はより自分の個人的な想いを、ソロとして自分が日々撮りだめている映像と、昨年のタップフェスにも参加してくれた青柳拓次さんの音楽を通して表現します。
 僕が日常の中で感じているタップのビジョンとは、根本は常に変わらず、先人たちの残してきたルーツを大切にし伝えていくことですが、また同時に今世界で起きているさまざまな問題、人種問題や暴力の問題、そして震災を経ての東北の方々が抱えている問題について少しでも考え、何かしら行動を起こしていくことです。それはすべてが、タップダンスが差別の歴史と共に歩んできた苦難の道と重なるものがあるからです。
 「マスター」と呼ばれるタップダンサーたちが自分たちの文化を守り自分のアイデンティティーのために踊り続けてきたビジョンを、自分の歩んできた道や背景を通してどう伝えられるだろうか。NYでの日常の中で現在さまざまなことに葛藤しながらタップを踏み続けている『今』を、東北の今の現状と未来に向けてということを重ねて、『音』と『リズム』のエネルギーとして伝えたいです。
 今回は仙台の地元のタップ・ザ・フューチャーのみんなや、この機会のワークショップで初めてタップを踏む人たちも参加します。プロ以外の人たちが踏む大地の足音を感じてもらうことも見どころでもあります。最後には見てくださった方々の感情が動き、明日への活力への糧に少しでもなるように僕自身も精いっぱい踊りたいと思います。
熊谷和徳
熊谷和徳
自分の力がみなぎってくる
 いつもKAZさんのタップを体感すると、世界屈指のタップに驚愕するのは勿論のこと、同時に自分の力がみなぎってくるのも感じる。それは僕だけではなくて、どこの公演会場でも客席にエネルギーが満ちてくるような感覚を受ける。きっとKAZさんの故郷仙台でも、素晴らしい体験が皆さんを待っているだろう。
青柳拓次
青柳拓次 photo:Makoto Ebi

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