E-girls 「あいしてると言ってよかった」その歌詞に痛いほど涙した理由【インタビュー】

E-girls 「あいしてると言ってよかった」その歌詞に痛いほど涙した理由【インタビュー】

E-girls 「あいしてると言ってよかっ
た」その歌詞に痛いほど涙した理由【
インタビュー】

関西のイベントはオチをつけなきゃ!?神戸でリリース記念イベント
--2018年1月31日「あいしてると言ってよかった」がリリースされました。そして、先日は神戸でリリース記念イベントがありましたね。E-girlsのみなさんが関西でイベントやライブなどをした際に、「関西に来たなぁ」と感じることを教えてください。武部さんは兵庫県ご出身なので「戻ってきたなぁ」と思われますか?
武部柚那:そうですね。先日神戸でリリースイベントだったんですけど、ハイタッチ会のときとかに沢山の方に「おかえり」って言って頂けて。そういうときに「あぁ、帰ってきたんだなぁ」って思います。
関西の方は本当に元気で、テンション感がまた関東の方とはまた違って、その勢いだけでも「あぁ、関西だな!」って思いますね。(笑)
楓:そうだね。
--そういったファンの姿をみていると、「今日もがんばるぞ」みたいな感じになったり?
武部柚那:なんか自然とテンション上がりますね、やっぱり。
--そんなテンションを上がっている武部さんを見ていて、みなさんはいかがですか?
鷲尾伶菜:関西のイベントのときは柚那とか夏恋(藤井夏恋)が結構しゃべってくれるので、すごく盛り上がっているんです。私もそれに負けないようにと頑張るんですけど、やっぱり関西の方々はすごくて(笑)。なんか、笑いに厳しいじゃないですか!
全員:(笑)
鷲尾伶菜:だからちょっと、構えてしまいます。
楓:関西は本当にデビュー当時からイベントもそうですし、お仕事で来させて頂く機会がものすごく多かったので、第二の故郷みたいです。
私も関東出身ですけど、東京とあんまり変わらないぐらいの感じがして、「ただいま」って、気持ちにすごくなりますね。
鷲尾伶菜:ね!なるよね。
--それだと、先日のリリースイベントは楽しかったんじゃないですか?

武部柚那:そうですね。色んなトークとハイタッチとかもあり、そのトーク内容とかもメンバーで沢山考えて来ていたので。楽しんでもらえたかなと思います。
--やっぱり、「オチをつけなきゃ」みたいなとことは、気をつけたりします?
一同:ああ〜!
武部柚那:それは!それはありますね。
楓:あるある(笑)。
鷲尾伶菜:柚那が凄く頑張ってくれてるんですよ。
武部柚那:(笑)
楓:もう、他のメンバーもちょっと、柚那に頼っているところがありまして、ほんとに。
鷲尾伶菜:ごめんなさいっていうか……(笑)
武部柚那:いやいや、逆に私からしたら、私ばっかりしゃべっててすみませんって感じですよ。
鷲尾伶菜:いやそんなことない!そんなことないよ。
武部柚那:でもオチをつけられないタイプなんですよね、私。もうオチを探すのに大変ですね、いつも。
楓:ゆず(柚那)がすごい話してくれるから、お客さん結構爆笑してくださってますね。それはすごいありがたい。「あっよかった〜」と思ってました。
E-girls初のバラード「あいしてると言ってよかった」

--武部さんはホームで大活躍でした。さすが兵庫県ご出身ですね。さて、楽曲のお話をお聞きします。1月31日に「あいしてると言ってよかった」がリリースをされました。
E-girlsといえば、前作の「北風と太陽」のようなアップテンポなイメージがあると思われがちですが、今作の「あいしてると言ってよかった」は、ガラッと変わりましたね。そして意外なんですけど、初のバラードなんですよね。この曲に決まったときのお気持ちを教えてください。
鷲尾伶菜:「このタイミングでバラードシングル」っていう感じはありましたね。もうちょっと先に来るのかなっていう心構えはあったんです。でもそう考えると新体制から3枚目で、そのあとにアルバムも控えているので、ちょうどいいタイミングで、そして新たな表現方法のひとつとして皆さんに届けられたかなと思います。
--バラードなのでもちろん静かに始まっていくんですけど、「あなたはいつも 私のゆめよ」というところから、マーチ風というか勇気を鼓舞する感じに変わるじゃないですか。そういう曲の運び方で、意識されていることはありますか?

武部柚那:バラードシングルなので、ずっと一定のものだと楽しみが少なくなるので、Dメロとか歌詞の流れもそこでどんどん盛り上がって意味が深くなってます。すごくいい場所で、曲もバーッと上がるので、ぴったりだなあと思います。
--パフォーマーの楓さんは、バラードでのダンスでしたが、気をつけたり意識したポイントなどは、いかがでしょうか?
楓:今回は、バラードでのパフォーマンスを初めてしたメンバーが多く、Flowerに所属している以外のメンバーは、みんな初めてバラードで踊らせていただいたんですね。
今までE-girlsってみんなで動きを揃えて、ガッツリキレのある、勢いのあるダンスパフォーマンスをやってきたんですけど、今回はキレとか勢いとかではなく一人一人がしっかりこの曲に思いを込めて、その思いを動きで表現する繊細な動きを意識しました。手先までキレイにするパフォーマンスで、これだけの繊細な思いを表現するのは、すごく難しいなとは思っていたのですが、初めての挑戦でまた一歩表現のスキルアップになりましたし、こうやって表現するのも楽しいなと感じて、どんどん色んなパフォーマンスに挑戦したいなって思います。
「あいしてると言ってよかった」作詞に込められた想いとは?
--続いて、歌詞についてお聞きします。前作の「北風と太陽」と今回の「あいしてると言ってよかった」の作詞はどちらも小竹正人さんで、もう何曲も担当されていて、気心の知れているチームで作られたんだなと思いますが、どのようなやりとりの中で歌詞は作られていったのでしょう?
鷲尾伶菜:E-girlsメンバーは小竹さんと沢山コミュニケーションをとらせていただいており、本当にデビュー当時からすごくお世話になっている作詞家さんの一人なので、それぞれのメンバーの性格だったり人間性というものをわかった上で、11人体制になって1曲目の「Love ☆ Queen」とかも作詞していただいてますし、「北風と太陽」の歌詞なんて、本当にもう自分たちを表現したような楽曲でした。
そういったうえでこのバラードになって、E-girlsの今までの中では大人になった1曲だったので、新しさをより一層感じたんです。だけど、小竹さんっぽいなって思ったのは、メロディがすごく温かくて、聴いた歌詞をサラッと読んだだけだと、こんなに深い内容がこもっていたのかというのがわからなかったり。ちょっと隠れた要素が沢山あるなってすごく思う楽曲なので、「ただ単に幸せな曲は書かない」っていう小竹さんのテーマみたいなものをすごく感じる曲だと思いました。

--今回聴かせてもらって、最初タイトルを聴いて、ましてやバレンタインのこの時期ですから、ラブソングっぽいものなのかなと思ったら……
鷲尾伶菜:幸せな曲かと思うじゃないですか?(笑)
--ですよね?異性間の愛してるっていうところかなと思ってMV見ると、「あれ?」みたいな。
楓:そうですね。色んな愛の形みたいな。
--そうなんです。色んな愛の形っていうところを書かれているのがすごいなと思って。そこは皆さん、いつ気がつかれたんですか?
鷲尾伶菜:歌っていて気づいたよね。
武部柚那:そうですね、レコーディングのときに。
鷲尾伶菜:「えっ、これってさあ!」って、ちょうどふたりの時間が被っていたので思わず話しちゃったんです。「この歌詞ってさ、大切な人が私の前からいなくなってしまう曲なんだ」とか、そういう色々な想像ができて。レコーディングは、より曲に向き合う時間が長いので、ずーっと時間がある限り歌詞を読んでいるんですよ。だからいろいろな考え方とか、やっとわかったその真相っていうのが、もう本当に悲しくて。泣きそうになるようなレコーディングでした。
武部柚那、鷲尾伶菜お気に入りの歌詞はココ!
--単に恋愛というよりは、友達関係に悩んでいたり、言えないことに対しての勇気を押すっていう楽曲なので、4月の新学期とかそういったときに聴いて勇気を鼓舞してほしいような曲ですよね。ボーカルのお二人は今回の歌詞の中で、このフレーズが好きというところはありますか?
武部柚那:うーん、私は2番のサビ……、でもなぁ、全部好きなんですよね〜。
鷲尾伶菜:わかる〜。(笑)
武部柚那:頭から最後までストーリーがつながっているというか、1曲だからこそ完結している、曲が出来上がっているっていう感じがする楽曲だなと思うんです。
その中でも、2番のサビの歌詞がすごい好きで、「指で作った Photo Frameに 私を見るあなたが居る こんなにも幸せだなんて」みたいな。
なんていうんですかね、自分が見ている景色の中に大切な人がいるっていうのが当たり前じゃない。そんな当たり前かもしれないことすらも幸せなんだなって。切なさもあるけど、そこで心いっぱいな幸せ感が溢れている感じが好きですね、私は。
鷲尾伶菜:私は……え〜、どこを厳選しようって感じなんですけど(笑)。でも、一番歌っていて悲しいなと思うのは、「真っ赤な耳を 両手でふさぎ そっと教えてみたい どれくらい あなたのことが 大切なのか」っていうところです。最初の2行なんですけど、最初にレコーディングをしているときに、「あれっ、なんで大切な人に、こんなにも大切なんだとストレートに教えないんだろう?」っていう。
これは考え方によっては、自分の閉ざしてしまった心とかにも言い聞かせてみたいっていう意味にもとれるんですけど、私が思うのは、大切な人がいて、だけどその人の耳を両手でふさいだ上で、大切なんだってことを教える。なんでわざわざふさいで言うんだろう?っていうのが深くて。
きっとふたりの未来を願うじゃないですか。もっと一緒にいたいとか、どういう未来にしたいとか。だけどそれができない理由があるからだなと思うんです。でも、ふたりにとっては一番幸せな"この時"を大事にしたいんだ…。そういうふうに深く考えると、両手でふさぎっていうところがもう悲しくて。どんな思いで!ってなりました。
自分のことが今嫌いな子とかにも聴いてほしい
--Music Videoの感想を見ていても、涙したとかなど感想がいっぱい書かれていましたし、やっぱりその歌詞が、色んな自分の体験とかを思い出しちゃうんですよね。そんなメッセージ性の強い歌だと思うんですけど、ファンの方にはどのように聴いてほしいですか?
楓:なんかもう、これはもう本当それぞれの受け取り方だなと思います。なのでこっちからどういうふうにではなくて、本当にストレートにこの曲を聴いて、この歌詞を聴いて、それぞれ感じてほしいなと思います。
私Music Videoでは自分のことが嫌いな女の子の役で、最終的には悩んで悩んで、でも自分を愛してあげるっていうことで一歩前に進むっていう役を演じたんです。
本当にさっき話にでたような友達関係に悩んでいるとか、自分のことが今嫌いな子とか、勇気を出せない子とかにも聴いていただきたいなって思うので、これを聴いてあったかい気持ちじゃないですけど、そういうふうになってほしいなって思いますね。
--Music Videoでの「あいしてる」という台詞が、普通はそこで「あいしてる」を言わないと思うんですけど、その「あいしてる」という言葉の深さがすごいんですよね。ぜひこのインタビューを読まれた方はMusic Videoもご覧頂きたいです。
「あいしてると言ってよかった」MV
E-girlsニューシングル「Pain, pain」について
--そして実は2月28日にもう次の曲「Pain, pain」が控えているということで、こちらも少しだけ聞かせてください。今放送中のTBS系列のドラマ「きみが心に棲みついた」の主題歌ですね。ところで、この「棲みついた」って言葉は結構強烈ですよね。
武部柚那:そうですね。
鷲尾伶菜:この漢字使うのかっていう。(笑)
武部柚那:間違いない。間違いない。(笑)
--どんな楽曲になるんでしょう?
鷲尾伶菜:この曲は「Pain, pain」っていう、タイトルがもうインパクト強いんで、 「痛みって!」(笑)ってなるんです。ただ本当にこのドラマ「きみが心に棲みついた」の物語にリンクしているといいますか、主人公の女の子のストーリーと心情に寄り添ったような楽曲になりました。
ドラマが、言葉の圧だったり、そこから感じる痛みの大きさとか、愛のある痛みとか、だからこそ嫌と思いたくない痛みとか、色んなことが表現されているので、ドラマに合わせたミステリアス感がします。入り方もすごいバイオリンがカッコよくて、どういう曲なんだろう?って気を引かれるような楽曲に仕上がったかなと思いつつ、サビではE-girlsの今までのキャッチーさというかポップな明るさとか、その中でも曲の構成などがおもしろくなっているので、聴き応えはバッチリな楽曲かなと思います。
--ドラマの盛り上がりとともに色々皆さんに広がっていって、聴いていってほしい感じですね。最後にUtaTenを今読まれているファンの方に、お一人ずつメッセージをいただければと思います。
楓:E-girlsは「あいしてると言ってよかった」もそうなんですけど、本当に歌詞がすごいステキな楽曲でカップリング曲もふくめて沢山あります。E-girlsの楽曲を初めて聴く方も今まで聴いてくださっている方も、歌詞を読みながら改めて曲を聴いていただきたいなと思います。これからもぜひリリースした際には、歌詞をしっかり見ながら曲を聴いて欲しいです。今日はありがとうございました。
鷲尾伶菜:UtaTenを見られている方って330万人、いらっしゃるってことで。こういうサイトを開く人ってすごく音楽に興味があって、音楽の芯まで知りたい人だと思うんです。そういった意味でもE-girlsの楽曲っていうのは、カップリング曲も含めてすごく凝った構成になっていたりとか、音楽を作ってくださる方々にも高評価していただけるような楽曲かなって思って、レコーディングのときとかもそういう話で盛り上がるんですよ。
そういうところをもっとE-girlsのよさにしていきたいなって思うので、ステキな楽曲たちを沢山知ってもらえるきっかけになればいいなと思います。これからもよろしくお願いします。
武部柚那:E-girlsはやっぱりダンス&ボーカルのパフォーマンスグループというイメージがあると思うんですね。3ヶ月連続リリースで、毎シングル4曲入れさせていただいているんですけど、本当に1曲1曲の歌詞だったり、パフォーマンスだけじゃなくてカバー楽曲も含め、本当に歌詞にメッセージ性のある楽曲もすごい沢山あるので、そういうイメージを持っている方でも、E-girlsの歌詞を見たらまた違った良さも感じていただけると思います。ぜひ沢山歌詞を見て、ちがう楽しみ方などもそれぞれ見つけていただけたらうれしいなと思います。今日はありがとうございました。
--ありがとうございました。
TEXT&Photo:苦楽園 京

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