[第39回]宮澤佐江「過去を振り返らず
、未来をしっかり見る」2018年の新た
に掲げた目標とは？

2018年の抱負について聞いて。お仕事では? プライベートでは? 過去を振り返るのが好きだった自分、謙虚すぎた自分が、舞台YEARの去年を経て、新たに掲げた目標とは?

ーーさあ、佐江ちゃん。今回もよろしくお願いします。
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よろしくお願いします!
ーーさっそく今回は、前回から引き続き、2018年の抱負についてお聞きしていきましょう!
はーい!! ぴったりくる言葉を考え中です。。うーん…
まずは…、「自然体」は継続します。
ーー継続、いいですね。
はい。今年から、目標は増やしていきます。達成できたら「もう終わり」じゃなくて、新たに追加していこうと思います!
まずプライベートでは、いろんなことにもっと興味をもちたいし、趣味を増やしたいな。車の免許を取るとか、学校に通って、何かひとつは新しいことをできるようになりたい。
習い事とかいいな。だって、車の免許は、取れるかどう分からないから。
ーー試験は、実技だけじゃなく、学科もありますし。
「ガッカ」って??
ーー筆記試験です!
あーー（汗）、忘れてた。筆記試験ね…。1回で受かる気しないなぁ…。自宅の近くに教習所あるかなぁ。遠いと、通わなくなるって言いますよね。
でも、2018年は「いろんなことに興味をもつ」。それは、「こと」「もの」だけに限らず、「人」にも興味をもちたいです。
なので、プライベートでは視野を広くもって、趣味を増やすというのが抱負かな。仕事面はそうだなぁ。「自然体」にプラスアルファで、「吸収したい」というのもあるし…、うーん、何だろうな、ぴったりくる言葉。あっ!
未来をしっかり見ている感じ
前に進む、「前進」!
元々自分は、携帯電話のデータフォルダを最初から全部見て振り返っちゃうほど、過去を振り返るのが大好きな人なんだけど（笑）
だけど、2017年は過去を振り返らなかった。4本の舞台をやって、振り返っている時間がなかったんです。
「過去を振り返らず、未来をしっかり見ている感じが自分には合ってる」って思ったんです。未来に意識を向けて、何かをするっていいな、って。
未来に好きな作品が待っていると思うと、いい意味で「小さい我慢」をできた年だった。そんな2017年があったからこそ、2018年は「前進」って言える。
やっぱり、地球ゴージャスで「前進」したいもんっ!
しなきゃダメだよ! 2018年の約半分はゴージャスだもんっ!
ーーそろそろ、地球ゴージャスプロデュース公演Vol.15『ZEROTOPIA』の舞台稽古に入りますね。
今度の役はダブルキャストで、刺激もすごくもらえると思うんです。（岸谷）五朗さんや、寺さん（寺脇康文）や、地球ゴージャスのスタッフさんへ、成長した姿を見せたいっていう願望も「前進」につながりそうです。
ーー昨年末の製作発表記者会見は、カンパニーの色がすごく出ていた会見でしたね。
出演者の皆さんと会ってちゃんと会話したのは、会見の日が初めてだったんです。でも、自然とあの温かい空気感を作れたのは、やっぱり五朗さんと、寺さんのカンパニーだからこそだと思うんです。
私が初めて地球ゴージャスに参加したときも、今回もそうだったけど、初回のビジュアル撮影があるときは、必ず五朗さんが全員の撮影に付き添ってくれるんです。そこで生まれるコミュニケーションもあるし、愛が感じられます。
ーー製作発表のときは、会見後、佐江ちゃんの発言がニュースに取り上げられたりしていましたね。
（新田）真剣佑のこと?? からみ過ぎ?? でも私、年下の男の子がかわいくて仕方ないんです。
ーーそれは、過去の「ミラチャイ」連載にも記録されてます! （第134回）（第8回）
真剣佑は、かわいいというか、男前ですよね。男女問わず、好かれてますよね。
そうそう、話は今年の抱負に戻りますが、「前進」もあるけど、あとね、「オーラを出す」というのも、今年の目標なんです。
「無駄な自信」が「華」につながる
謙虚すぎるのもよくないってすごく学べたから。「自分は、まだまだ」って、自分の中で分かっていても、それを人前で出さないようにしようと思ってます。「無駄な自信をもとう」って。
「アイドルを10年やった」
「2017年は4回、舞台に立った」
「帝劇に2回立った」
そういう自信をもって、「オーラ」を出していけたらいいなと思ってます。「華」がある人に観せるには、「自分への無駄な自信」がなきゃ無理だと思うから。その「無駄な自信」が「華」につながるんだろうなって思うんです。
その「華」を出したいって、すごく思います。
ーー言い知れぬオーラやフェロモンをまとっている人っていますよね。
えーー、じゃあ私、フェロモンは無理だから、オーラ8、フェロモン2くらいにしようかな。でも、2も出せるかなぁ?? 昔は0.5くらいしか出せなかったから。頑張って、さらに1.5出せるようにします。あははは（笑）
でも、自分に自信をもたなきゃ、今まで出演してきた作品にも、これまでの自分の人生にも失礼だと思うんです。
先のことなんて、本当に分からないけど「何とかなるさ」ですよ。それは大切だな。
「大丈夫かなぁ。平気かなぁ」
って、昨日もママに言われて。「佐江、でもさ、大丈夫かな」ってすごく心配するんです。だけど、「大丈夫。大丈夫しかない」って思うんです。
「無駄な自信」と「何とかなるさ」。
先のことを心配しても、過ぎたことを引きずっても無駄。だって、「時間は進んでるんだから」って、思えるようになりました。
2018年は、数年後とか先を見る年にしたいです。仕事だけじゃなくて、人生も。変なことが起こらない限り、人生、まだまだ長い。占いでは「100歳まで生きる」って言われているから（笑）
ーー仕事にしても、プライベートにしても、考えるスパンが長くなってきた?
2017年は、すごく充実した年だった
そうかもしれません。一点集中型じゃなくなったのかな。2016年はそれができなかった。卒業してたったの数カ月で、「先を見たい」なんて言えなかったから。
「48グループを卒業してから、宮澤佐江の姿を見てない」って言われて、2016年は苦しかった。2017年もテレビには片手で数えられるくらいしか出てないけど。でも、自分的に2017年はすごく充実していた年だったんです。
そう自分で納得できているので、人にどう言われても気にならないというか。もちろん、もっとたくさんの人が目にする地上波に出たいっていう欲も持ちつつですよ。
ーー2018年の抱負を考えるとき、やはり舞台YEARだった2017年の意味は大きいですね。
そうですね。
2017年は、ミーハーじゃなくなってきた1年でもあった。私にとって「爆弾」ともいえる『TOKYO TRIBE』で共演した、BBB（Beat Buddy Boi）の大ファンになって。
B-BOY、B-GIRLを観て、やっぱりすごいと思ったり、「歌手ってすごい」、「アーティストってすごい」って思ったり。
『TOKYO TRIBE』で共演したプロの人たちを見て、自分はやっぱり何かの「プロ」になりたいんだって思いました。いろんな人に認められる人になりたいというか。
「器用で、何でも、何となくできちゃう人」、いますよね。でも、自分はそうじゃない。もちろん器用な人も、その人自身はすごく努力しているのかもしれないし、魅力的だし、ミステリアスですごく素敵だと思うんです。
でも自分は、かっちりと、ちゃんと。「これになるためにやってきた」って、ひとつ言えるものがあって、自信があるもののときには、もっているものを爆発させる人でありたいんです。
「むむむぅッーーーー、ズルいぃぃぃーー」
って、思わせちゃうような、武器（笑）。そういうものを自分も見つけたいです。『TOKYO TRIBE』は、武器をもった人の集団だったからなぁ。こう思うようになったのは、あの人たちに会ったからだと思います。
ある「できること」の順位が逆に
『王家の紋章』のときに、「演劇って、何でも全部できなきゃいけないんだ。120点が普通だ」って、話をしたと思うんです。歌も芝居もできる完璧な人たちのなかにいて、私も全部できなきゃいけないんだと思い込んでた。
だけど『TOKYO TRIBE』で、「歌だけで頑張ってきた」、「ダンスだけで頑張ってきた」っていう人たちに出会って。
全部パーフェクトになるなんて、簡単に言えないと思ったんです。
そうしたら、それまで自分が勝手に考えていた世界がなくなって。「自分はお芝居を磨きたいんだ」って思うことができた。だからこそ、『朝陽の中で微笑んで』でも、お芝居を頑張れて、変な自信といい感じに合わさったかなって。
エンタテインメントのなかで、「自分ができること」に順位をつけるなら、ダンスが一番、芝居が二番、歌が三番だったんです。でも、『TOKYO TRIBE』を経験してからは、一番と二番が逆になりました。
それくらい、もう、すごかったんです（笑）。梅棒さんのジャズの表現の仕方、BBBみたいなストリートダンス!!
どんな動き方してるの??
みたいな、あんなの自分じゃできない!! 今までダンスが一番だと思っていた自分、勉強不足すぎました（汗）
だから、これから始まる『ZEROTOPIA』で、どんな新しい感情が生まれるだろうな、って。2月からのお稽古が、今からとっても楽しみです。
ーー前回と、2週にわたって2018年の抱負についてお話ししてきました。最後になりましたが、今年は「いぬ年」ですよね。
え? はいッ! （心なしか目がハート型になる佐江ちゃん）
ーー佐江ちゃんが大事にしているワンコがもし話せたら、どんな話をしてみたいですか? いぬ年にちなんだ話題で、年頭の「ミラチャイ」連載をしめくくりましょう!
ええ!? ヤバいね、その質問!! （笑）
何だと思ってる？
やっぱり、私のこと、どう思っているか聞きたい。私のことを何だと思っているのか。おそらく「友だち」だと思われてるかなぁ。それも「都合のいい友だち」。絶対そうです。私も、自分の家の犬に対して都合がいいから。
ーーというと??
家に帰ってきた瞬間は、「うっわあぁーー、かっわいい〜。今日はそんな服、着てるんでちゅかぁ〜」とか言ってるけど、犬が私と遊びたくて、ちょっかい出してくるときには、
「今、携帯いじってるから無理ッ!! 」
って、つれなくすると吠えられるんです。だから、一度、私のことをどう思ってるか聞きたいな。
ーーこのモフモフした生き物は、なぜしゃべれないのかな? って、思うとき、ありませんか?
昨日もお風呂に入りながら、それを考えてた。何かしゃべれたらいいのになって。痛い、かゆい、寒い、暑い、お腹空いた…、とか。
ーー「いぬ語」が分かる機械は、まだ開発されていないんでしょうか?
そろそろできそうですよね。探したらあるかもしれませんよ。去年、探してみたんです。犬の鳴き声を録音すると、
「イマ オナカ スイテ マス」
みたいに変換してくれるアプリ。でも今のところはないみたい。
あの子も家族の一員だから。私よりママの方が会話してるかも。ワンちゃんに話しかけるのはすごくいいことみたいなんです。ワンちゃんの顔つきが変わってくるんですって。
だからママは、私たちが仕事をしている間、いっぱい話しかけてくれていて。だから、うちのワンちゃんもあんなにかわいくいられてるんだろうなぁ。
ーー佐江ちゃんのSNSの写真で見るワンちゃんは、本当にかわいいですよね。毎回、大いに癒されています。
ありがとうございます!
ーーさあ、今回もたくさんのお話、ありがとうございました。いぬ年の2018年がよい年になることを願いつつ、次回の「ミラチャイ」連載もよろしくお願いします!
はい! ありがとうございました。今年はいぬ年。ウチにワンちゃんが来てくれた頃は、私よりママのことを好きだと認めたくなかったな。でも、今は納得。ママは、家族のなかで一番ワンちゃんのことを頑張ってくれているから!
寒い日が続いています。皆さん、毎日暖かくしてお過ごしくださいね。次回の「ミラチャイ」も、どうぞお楽しみに!
撮影:山田大輔 スタイリング: 藤井エヴィ ヘア＆メイク: 伊藤遥香
次回の更新は、取材・編集の関係で、2/9(金)（更新日から3週間後）の予定です。