甘えたガーリーなコレサワのライブに
、心はぽかぽかデート気分!【ライブ
レポート】
いきなり、気になる子から条件付きで愛の宣戦布告!?
きっと女性たちは、親友の「ねぇねぇ聞いてよ」話で花咲くガールズトークを交わしているような気分で。男性の場合、大好きな彼女の「ねぇねぇ聞いてよ」と甘えたがるおねだり声や不満も含んだ告白トークを受けている感覚でその歌声を受け止めていた……んじゃないかと、つい想像していた。
親近感を覚える女性が、いろんな告白を無邪気な語り口で愛らしく歌いかけてきたら、こちらまで気持ちを傾け、腰を乗り出し、その想いをしっかり受け止めたくなる。コレサワのライブを観ながら、そんな感覚を肌に覚えつつ、約2時間という温かい時の中へ包まれていた。
開演前の場内に流れ続けていた様々なクリスマスソング。ほっこりとした雰囲気へ包まれた空間へ、コレサワは4人の女性メンバーたちと一緒に姿を現した。気心知れた女の子たちが、これから一足早いクリスマスパーティをみんなの前で始めちゃう!?雰囲気なのが素敵じゃない。
「あたしを彼女にしたいなら」…。愛用のアコギを手にしたコレサワが、この日最初に届けたのが『あたしを彼女にしたいなら』。いきなり、気になる子から条件付きで愛の宣戦布告…いや、告白を受けたような気分だ。でも、そのほっこりとした歌に触れていると、気持ちが嬉しくときめいてゆく。別の言い方をするなら、ポップでチャーミングな歌に載せた女の子の恋人宣言に、女性たちはキュンキュンと胸をときめかせば、男たちは嬉しくも戦々恐々としてると言ったところか…。
無邪気なその姿が、とても愛らしい
心地好く跳ねる演奏に飛び乗り、気持ちの熱をぐんぐんと上げた『テンション』。サイコヒステリックなギターの叫びを合図に幕開けた『トーキョー』では、勢いを持った演奏に引っ張られ、舞台上ではしゃぐ彼女たちと一緒に、何時しか「ヘイ!ヘイ!」と声を上げながら騒いでいた。
ふわふわっとした優しい空気で会場中を包み込んだ『ショートカットに憧れて』。そんな愛らしい空気から、一変。『最終電車』では、心の内側をそっと開くように、コレサワは切々と想いを語りかけてきた。ジンワリと胸に染みてゆくその告白へ、何時しか心寄り添えてゆく自分がいた。
「ここからはみんなの出番です、一緒に歌ってください」。コレサワの呼びかけへ応えるよう、場内に生まれた「あたしの好きなバンドは なぜか」「ちっともちっとも売れない」の掛け合い。明るく弾け飛ぶ歌に合わせ、はしゃぎながら歌うコレサワ。観客たちの手拍子が生み出した温かな空気が、場内を優しく包み込んでゆく。熱を帯びたその歌声は、一緒にスキップ踏みたい気分へ導いてくれた。
上がりだしたテンションをグイッと引き上げるように届いたのが、『死ぬこと以外かすり傷』。衝撃的なタイトルだが、とってもポジティブな歌のように、力強く歌うコレサワの歌声に引っ張られ、僕らの気持ちまで無敵な強さで心を武装していた。そうなれたことが、なんか嬉しかった。
「エッチな歌を歌います」の言葉に続いて披露したのが、『シンデレラ』。艶めいた歌声とファンキーなディスコロックをミックスした演奏が重なり合う。それまで手にしていたギターを置いたコレサワは、弾け飛ぶ演奏へ飛び乗り、ピョンピョン飛び跳ねながら歌い続けていた。無邪気なその姿が、とても愛らしいじゃない。
「エッチな歌を歌います」の言葉に続いて披露したのが、『シンデレラ』。艶めいた歌声とファンキーなディスコロックをミックスした演奏が重なり合う。それまで手にしていたギターを置いたコレサワは、弾け飛ぶ演奏へ飛び乗り、ピョンピョン飛び跳ねながら歌い続けていた。無邪気なその姿が、とても愛らしいじゃない。
隠れ小悪魔なコレサワイズム!?
これまでの明るい熱気が嘘のように、今にも心壊れそうな雰囲気を描きながら切々と歌いかけたのが『悪いユメ』。コレサワは、秘めた気持ちを哀切な歌声に乗せ吐露してゆく。普段は見せることのない心の隙間を覗き見た、そんな感覚を覚えずにいれなかった。
同じく、もの悲しい心模様を独白するように歌いかけたのが、YouTubeを通しコレサワの名を一躍世の中へと広めた『たばこ』。誰もが、しっとりとした歌声と演奏へジッと心を傾けては、切ない想いへみずからの気持ちも重ね合わせ、一緒に心で涙を流していた。そんなもの悲しい気持ちへ浸っていたかった。
悲しい失恋ソングを歌ったあとにコレサワが届けたのが、キラキラとした輝きを放つ『失恋ソングを歌った後に』。大好きな人へのお願いを歌ったこの曲は、まさにコレサワ流の甘えたガーリーなポップソング。そのお願いを「わかりました」と受け入れたくなるのも、隠れ小悪魔なコレサワイズム!?成せる魅力!?。
舞台に用意したのは、白いシャツを着た凛々しい姿の男性のマネキン。テーブルを挟んだ向こう側には、コレサワがマイクを手に座っていた。このシチュエーションで歌いだしたのが、『君とインドカレー』。何時しかステージは、舞台劇の一場面に変貌。気になる大好きな彼と、カレー屋さんで初デートをする設定でコレサワは歌いかける。テーブル越しに身体を前のめりにしながら、恋のモーションをかけるよう彼女は「君とインドカレー 君に恋こがれ」とエモーショナルに歌いかけてゆく。焦げちゃいそうなほど熱々な想いの告白が素敵じゃない。
華麗なる演出に続き、コレサワは手に提げたトートバッグの中からカプセルを取り出し客席に投げ入れながら、『お姉ちゃんに部屋があったことまだ恨んでるのかな』をノリノリで歌いだした。コレサワの無邪気な小悪魔心を記したこの歌から、彼女の本質を覗き見した気分だったのは僕だけだろうか!?
態度ではなく、もっと言葉で伝えてください
本当にサンタクロースがいるならお願いしたいリアルなお願いごとを歌詞に詰め込んだ『お願いサンタクロース』では、一足早いスウィートなクリスマスムードをプレゼント。フワフワッとした、モフモフッとするその温かい歌の空気に触れていると、気持ちが暖炉の火に暖められ頬が色づいてゆく気分。あっ、暖炉に火をくべたら、サンタさんが入ってこれないか…。
パワフルな演奏が炸裂した、新曲の『いたいいたい』。コレサワ自身、最新アルバム『コレカラー』の中でも大のお気に入りな『阪急電車と2DK』に触れている間、ポカポカとした陽差しを浴びながら、電車にガタゴト揺られ、心地好いぶらり旅をしている気分を実感。
「好きという気持ちを態度ではなく、もっと言葉で伝えてください」。そう語りながら、コレサワは最期に『これから』を歌唱。ジワジワと心に歌が浸透してゆく、その感覚に胸がキュッと高鳴った。
「好きという気持ちを態度ではなく、もっと言葉で伝えてください」。そう語りながら、コレサワは最期に『これから』を歌唱。ジワジワと心に歌が浸透してゆく、その感覚に胸がキュッと高鳴った。
アンコールで披露した『SSW』でコレサワは、思いきりタオルを振りまわし、会場中へハッピーなときめきムードを振り蒔きながらライブの幕を閉じていった。
変に気負うことなく、飄々としながらも、その温かい人柄を歌声を通し届けてゆく彼女のステージ。2時間のデートを終えたとき、心がほっこりとした暖かさに包まれていたのは、コレサワの甘えたガーリーな、ちょっとSっ気の入り交じった愛情へたっぷり包み込まれていたからに違いない。
2018年5月には、東京と大阪を舞台にコレサワ ワンマンショー「コレシアター04」の開催も発表になった。また彼女のライブに足を運び、ガーリーなわがままトークを楽しまなくちゃ!!
TEXT:長澤智典
カメラマンクレジット:小坂茂雄
カメラマンクレジット:小坂茂雄
コレサワ ワンマンツアー 2017 君の街にいくカラー 〜仲間編〜
12月15日(金)渋谷WWW セットリスト
1.あたしを彼女にしたいなら
2.バックアップ
3.トーキョー
4.ショートカットに憧れて
5.最終電車
6.君のバンド
7.死ぬこと以外かすり傷
8.シンデレラ
9.悪いユメ
10.たばこ
11.失恋ソングを歌った後に
12.君とインドカレー
13.お姉ちゃんに部屋があったことまだ恨んでるのかな
14.お願いサンタクロース
15.いたいいたい
16.阪急電車と2DK
17.これから
EN、SSW
2.バックアップ
3.トーキョー
4.ショートカットに憧れて
5.最終電車
6.君のバンド
7.死ぬこと以外かすり傷
8.シンデレラ
9.悪いユメ
10.たばこ
11.失恋ソングを歌った後に
12.君とインドカレー
13.お姉ちゃんに部屋があったことまだ恨んでるのかな
14.お願いサンタクロース
15.いたいいたい
16.阪急電車と2DK
17.これから
EN、SSW
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