Sonar Pocketが肉を喰らいながら語る
、クリスマスの思い出
Photography_Ari Takagi
Edit&Text_Satoru Kanai
それぞれのクリスマスとプレゼントのこ
と
ko-dai : ぼくは中学校2年生のクリスマスに、当時付き合っていた彼女と名古屋の鶴舞公園でデートしたんですよ。彼女は元カレと別れたばっかりで、1年以上の片思いを経てようやく付き合えたクリスマス。だから、プレゼントに何をあげようかすごい迷って。迷った結果、スポーツができる子だったのでショッキングブルーのスポーツブランドの手袋をあげたんです。
封を開けながら「何? ありがとう」っていう時点では笑顔だったんですけど、プレゼントを見た瞬間に確実に苦笑いになって。言葉では「ありがとう」 でも、表情は違う――。そのとき、初めて女性のウソを感じました。
matty : 幼いながらに。
eyeron : チキン焼くって言ったのに!
ko-dai : おれがやきもちを妬くっていう。
(一同爆笑)
――そのとき、彼女からプレゼントはもらったんですか?
ko-dai : 覚えてないですね。その出来事が衝撃すぎて。
matty : ぼくのクリスマスプレゼントの思い出は、白のたまごっちもらったことですね。大ブームだった時代ですよ。
ko-dai : さっきの彼女も、白のたまごっちがほしいってずっと言ってた。でも、買えなくて。
matty : ぜんぜん売ってなかったよね。
ko-dai : それで買ったのがショッキングブルーの手袋だったから。もしかしたら「たまごっち来る!」と思っていたのかも。だから、元カレのところ行ったのかな。
eyeron : おれ、高校生くらいのときに手編みのマフラーもらって。最初はマジでうれしかったけど……。
ko-dai : おれ、めっちゃ使った。手編みのマフラー。
eyeron : マジで? おれはもらったけど、すげえ短かったの。多分、時間が足りなかったんだろうね。
matty : あと、費用とかもね。
eyeron : 費用かどうかは、わかんないけど(笑)。
ko-dai : おれが学生の頃付き合った子いたじゃん。
eyeron : ああ。あの子かな。
ko-dai : 中学生のときにそういう経験してたから、ちゃんと付き合った子がいないんですよ。高校時代は、ずっとバスケやってたし。だから手編みのマフラーでも、めちゃくちゃテンション上がってた。その頃って興味があるのは音楽くらいで、オシャレにも興味なかったから全身スウェットでダウン着て、もらった手編みのマフラーぐるぐるに巻くっていう。それで、シルバーのデミオを乗り回してたからね。調子のっとったなぁ。
(一同爆笑)
ko-dai : でも、クリスマスってめちゃくちゃ大事なんですよ。
eyeron : イベントごとを大切にしてるんだよね。
matty : コンビニの福利厚生と一緒だ。
ko-dai : 「高っ! これで夕飯買えるじゃん」みたいな。彼女がジュースをおかわりするのをみて、「やべえ、また700円だ」って。
ko-dai : 「いまジュースが3杯だから2,100円で、料理が5,000円と5,000円で1万円。おれ、15,000円しかない……。これ以上ジュース飲んだら」って、すっげえドキドキで5000円の料理を食べたので、味は覚えてないですけどね。
でも、そんな無理してたことが思い出になってるし、プレゼントもバイトの日数を増やして頑張って買ったりしてたんですよ。頑張って時間とお金を使うことで相手も思いを返してくれるので、男性はちょっと無理してでもちゃんとプレゼントと想いと美味しい食事を届けてもらいたいなと思いますね。
――女性側に望むことはありますか?
ko-dai : 女性は、ただ楽しく一緒に笑ってくれたらいいなって感じですよね。
eyeron : 事前のプランニングをするのが、楽しいからね。
ko-dai : ロフトで包装紙を買ってきてeyeronにラッピングを手伝ってもらったこともあったし。
eyeron : 行ったねー。
ko-dai : 今回の涙雪のジャケットと同じなんですけど、eyeronのセルフプロデュースで。センスあるんですよ、そういうところ。
eyeron : ああだこうだ、ふたりで言い合ってね。
ko-dai : やっぱ、持つべきものは友だちだなって思いますね。彼女もすごい喜んでくれて、「全部ひとりでやったの?」って言われたから「そうだよ」って(笑)。まあ、相手に対して尽くすこと自体がね。
eyeron : それすら楽しいからね。(あのとき)手紙書いたでしょ。
eyeron : ボールペンだったんだろうね(笑)。
ko-dai : 英語だから母親が読んでくれたんですけど、「ゲームがほしい君の気持ちはわかった」で始まって、「ゲームよりもっと素敵なものがあるでしょ」って話が変わってくるんです。
eyeron : 諭し始めた。
ko-dai : 「それは、トレーニングジャージだ」ってなって、「だから君にはゲームよりも素敵なトレーニングジャージをプレゼントする」っていって、小学校1年生のぼくにはブカブカの大きくなってからも着られるくらいのジャージをプレゼントされて。「いつか子どもができたときには、ちゃんと子どもがほしいものをあげよう」って、そのときに思いました。
それからもゲームは絶対にくれなかったんですけど、小学校6年生のときに両親が離婚して。その年のクリスマスに、スーパーファミコンか何かのプロレスゲームがほしいって手紙に書いたんですよ。ゲームはまた来ないものだろうと思っていたんですけど、環境の変化であたらしいサンタさんが来まして。小学6年生のときに、初めてクリスマスプレゼントでゲームをもらいました。
matty : よかったね、ジャージくれなくてね。そこで、「キミはプロ目指せ」って言われたら困るよね。
ko-dai : でもね、そこでそっと置く姿が見えちゃったんだよ。
eyeron : あ、その瞬間を目撃しちゃったの?
ko-dai : 目撃しちゃった。
eyeron : ヒゲ生えてなかったの?
ko-dai : 生えてない。ふつうに置いて行った。
matty : そこは、気づかないふりしてるんだ。
ko-dai : ゲームを取られたら嫌だから。
eyeron : おれは、小2のときにほしいものじゃなくて千円札が入ってましたね。
ko-dai : (eyeronには)そういうクセがあって。メンバー同士で誕生日プレゼントを渡しあってたときも、ぼくらに現金くれるんですよ。
eyeron : そういう血筋がね。現金をあげるイズムが入ってるんでしょうね。
シングル『涙雪』はSonar Pocketからの
フライング・クリスマスプレゼント
eyeron : 見てたね〜。
matty : 歌詞のインスピレーションをもらいにね。あ、ぼくですか? ぼくはクリスマスもそうだし、誕生日もそうなんですけど、プレゼントを買うとはやく相手の喜んだ顔を見たくて。
eyeron : 1日前とかに。
matty: : あげちゃったりとか。記念日の意味がなくなることをやっちゃうんで。まあ、苦い思い出というわけじゃないけど。
eyeron : 早く笑顔に会いたいんだ。
matty : 思い出が薄まっちゃうんだよね。毎回の祝い事で、自分のなかでフライングしちゃうクセがある。
ko-dai : わかるわ。それ、めちゃくちゃわかる。だから、ふたつ買ってたもん。先にあげちゃうから。
matty : 一週間前とかに買うとガマンできないだよ。
ko-dai : 「実はさ、もう買っちゃったんだよね」みたいな。
matty : そうそう。そういうの、ちょっとあるよね。
――そういった意味では、11月29日にリリースされる『涙雪』は、ソナポケファンへのすこしはやいクリスマスプレゼントとも言えますね。
ひとりぼっちで過ごす方もいると思うので、そういう方はぜひともカラオケで涙雪を歌ってください。それでとことん切なく、とことん悲しく過ごして、次のクリスマスにはあらたな恋を見つけて幸せな笑顔で過ごしてほしいですね。
作品情報
01. 涙雪
02. Reload
03. 涙雪(Instrumental)
04. Reload(Instrumental)
【初回限定盤A(CD+DVD)】WPZL-31395¥1,296(税別)
【CD】
01. 涙雪
02. Reload
03. 涙雪(Instrumental)
04. Reload(Instrumental)
【DVD】
01. 涙雪(Music Video&オフショット)
【初回限定盤B(CD+DVD)】WPZL-31397 ¥1,296(税別)
【CD】
01. 涙雪
02. Reload
03. 涙雪 (instrumental)
04. Reload(instrumental)
【DVD】
01.Reload Music Video+Off Shot Movie
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Sonar Pocketが肉を喰らいながら語る、クリスマスの思い出はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
アーティスト
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。