週刊夢アド7 オリコン6位と夢みるア
ドレセンスのエモい期間

新メンバーオーディション『なれんの!?夢アド!?』を開催中のアイドルグループ・夢みるアドレセンス。ユメトモ(※夢アドのファンのこと)による投票で新メンバーが決まるオーディションもいよいよ佳境。定期公演の様子を毎回レポートしていくミーティアの『週刊夢みるアドレセンス』第7回は、11月20日に行われたライブの様子と第3回中間発表の結果、そして今後の展望などを、異様に熱くてクセの強い文章でお伝えします。

Text_Sotaro Yamada

『20xx/Exceeeed!!』はオリコン初登場
6位!

前回までのあらすじはこちら。
その後、シングル店着日には池袋にあるニコニコ本社にてメンバーと候補生全員でパフォーマンス&ニコ生配信を、翌日のリリース日には同じく池袋の東武百貨店にてリリースイベントを行った。
夢みるアドレセンス『20xx』MV)

シングル『20xx/Exceeeed!!』は、オリコンデイリーランキングで6位を獲得。夢アドの勢いはセールスにも表れ始めている。『20xx/Exceeeed!!』のひとつ下、7位に初登場でランクインしていたのは、5年ぶりに再始動を発表したCHEMISTRYの『Windy/ユメノツヅキ』。レーベルの大先輩であり、一時代を築いた日本を代表するアーティストによる35枚目のシングルのひとつ上に夢アドがランクインしたことは、ちょっとした事件なのではないか?

ちなみに、CHEMISTRYも『ASAYAN』というオーディション番組によって選ばれた二人であり、候補生のときから注目されていたのだった。ささいなことだが、現在の夢アドと重なる部分がある。こうしたふしぎな偶然の一致も、夢アドの新たなストーリーに輝きを与えるように思える。

11月18日は、関東組はタワレコ渋谷、関西組はタワレコ難波にてリリースイベント。どちらも候補生が初めて立ったステージにもう一度戻ってくるという粋な計らい。そして翌19日は関西国際大学とあまがさきキューズモールにてイベントを行い、これにて、約1ヶ月半にわたるリリースイベントの全日程が終了した。

候補生のみのリリースイベントもおそらくこれで最後。彼女たちの発言も、時間とともに内容が変化しつつある。このメンバーで候補生として活動できたこと、結果的に関東組・関西組という2つのチームに分かれたからこそ深まった関係性、それぞれ感謝の想いをTwitterやブログなどに綴り、非常にエモい週末になった。夢アドというグループにはもともと「エモーショナル」という側面があったが、候補生が入ったこの数週間は、夢アドのエモの側面が強調された期間であった。
(夢みるアドレセンス『Exceeeed!!』MV)

そして、エモい期間はまだまだ続く。いや、これからが本番だ。

20日に行われたAKIBAカルチャーズ劇場での定期公演。この日も中間順位の発表が行われたわけだが、リリース週ということで順位に大きな変動がある可能性は以前より指摘されていた。公演前には有志のユメトモがAKIBAカルチャーズ劇場に集まり、スタッフの開票作業を手伝っていた。

候補生を通して発見される、楽曲の新た
な魅力

前置きが長くなったが、この日のライブは『Bye Bye My Days』と『おしえてシュレディンガー』でスタート。荻野可鈴、志田友美、小林れい、京佳の4人は『舞いジェネ!』の衣装で登場。

MCでは、1ヶ月半のリリイベが終了したことを報告。メンバーにとって転機となるシングルのイベントだったこともあり、この1ヶ月半を駆け抜けた充実感もひとしおだったようだ。

しかし一番盛り上がる話題はやはり候補生のこと。関西組候補生がリリイベで披露した『舞いジェネ!』での一場面がトピックにあがった。特に候補生の岡村茉奈が「私たちの勝手でしょ?」というフレーズを関西弁にした際は、そのあまりのかわいらしさに、ステージ裏のメンバーも相当盛り上がっていたとのこと。

よく考えれば、『舞いジェネ!』という曲は関西弁に限らず、様々な地方の方言に歌い替えることが可能な歌だ。“候補生を通して楽曲の新たな魅力が発見される”という流れは、グループにとって貴重なことかもしれない。『キャンディちゃん』を挟んで披露された『舞いジェネ!』では、荻野可鈴が「私たちの勝手でしょ?」を「私たちの勝手づら?」と甲州弁で歌い替え、きっちりオトしてみせた。フロアが大いに湧いたことは言うまでもない。

その後、『夢見る少女じゃいられない』、『Exceeeed!!』、『17:30のアニメ』と続く。この日はアオリにかなり気合いが入っていて、メンバー4人とも歌の調子が非常に良かった。4人の歌の力を改めて感じさせられるステージで、22日に開催される現体制ラストライブに向けて準備万全といった感じだった。

中間順位発表……の前に、メンバーによ
る結果予想

MCとしてさわやか五郎がカッコ良く(?)登場し、「Who Is Next?」のコーナーへ。フロアからは大きなブーイング(拍手の代わり)だけでなく、「帰れー!」という声まで飛ぶ。

候補生は、上杉らん、立花華、内藤もゆの、望月朱音、水無瀬ゆき、若松来海、山下彩耶の7人が登場。まずは前回の順位をおさらいすると、

6位:望月朱音(686票)
5位:上杉らん(776票)
4位:岡村茉奈(915票)
3位:水無瀬ゆき(1,345票)
2位:永戸真優(1,455票)
1位:山下彩耶(1,541票)

前の週から1位が入れ替わり、ランク外だった2名がランクインするなど、いきなり変動を見せた第2回中間順位発表だったわけだが、この日は発表の前にメンバーの志田友美と京佳による結果予想が発表された。その結果がこちら。
(志田友美による結果予想)
(京佳による結果予想)

志田友美の本命予想は白崎乃愛。対抗に石井里奈、穴に永戸真優、大穴に水無瀬ゆき。
白崎乃愛については「初めて見たときからタイプ。笑うときの口の開き方が素敵。あれだけかわいくてほわほわした性格な上、ハスキーボイスなのも◎」、水無瀬ゆきについては「積み重ねてきた努力が見える。タランチュラやヘビを飼っていることにも好奇心がわく。触らせてもらいたい」とコメント。

一方、京佳の本命予想は山口はのん。対抗に若松来海、穴に内藤もゆの、大穴に山下彩耶。
山口はのんについては「普通に好みの顔。自分と同い年だけど、周りに同い年であんなに大人っぽい顔立ちの人はいない」、内藤もゆのについては「笑顔が大好き。楽屋でもいつもニコニコしているし、見ていて嬉しくなる」とコメント。

もちろんフロアは盛り上がったが、志田友美によるとこの結果予想を出すのは相当難しかったとのこと。これがオーディション開始の時点ならば好き放題言えたかもしれないが、候補生のことを色々知りともに多くの時間を過ごしたいまとなっては、かなりデリケートな話になってくる。それをこのタイミングでこの場でやるのは非常に大胆な試みと言えるだろう。

第3回中間順位発表は、この6人!

さて、中間結果発表である。この一週間で順位に変動はあったのだろうか?

まずは6位、5位、4位から。


6位:山口はのん(1,629票)
5位:上杉らん(1,779票)
4位:岡村茉奈(1,867票)
前回までランク外だった山口はのんが新たにランクイン。京佳が本命に推し、SNS等でも評判の候補生がやっと上位にあらわれた。「顔採用(候補生お披露目時の伊藤P評)」というコメントに象徴されるように、夢アドメンバー4人の隣に並んだときにもっとも違和感がない候補生かもしれない。

そして驚くことに、と言うか、やはりと言うべきか、シングルリリースを経て一気に得票数が跳ねあがった。山口はのんが獲得した1,629票という数字は、一週間前に1位だった山下彩耶の1,541票という数字を上回っている。たった一週間でこれだけ数字の動きがあるなら、このオーディション、まだまだ波乱がありそうだ。

前回に続き5位をキープした上杉らんは「いつもここで発表されるたびに、緊張で顔が痙攣する。まさか今日も入れるとは思ってませんでした。ありがとうございます」とコメント。名前が呼ばれた瞬間に涙を流した前回とは違い、今回はかなり冷静だった。しかしこの一週間で1,000以上も得票数を伸ばしたということもあり、ドMが多いと噂の上杉組(※上杉らん推しのユメトモのこと)は歓喜。彼女に対して惜しみない拍手が送られた。ちなみに、実際に顔が痙攣していたかどうかは確認できず。

(ドMが多いとの噂はShowroomより。ミーティアは、候補生のSRを結構チェックしています。こういう小ネタはできるだけ拾っていくスタイル)

続いて、3位、2位、1位の発表。


3位:水無瀬ゆき(2,202票)
2位:永戸真優(2,350票)
1位:山下彩耶(2,980票)
今回もトップ3は不動。しかし得票数が2,000台へ。

水無瀬ゆきは「2,202票ありがとうございます。リリイベを終えてたくさんの人と出会って、そのなかで自分に興味を持ってくれた人が投票してくれたと思います。その期待を背負って、最後は1位になります」と宣言。言葉だけ見ると強く感じられるが、前回、前々回よりも冷静で淡々としたコメントだった。それはこの勝負の行方が最後までまったくわからないということを自覚してのことだろう。本オーディションは長距離走のようなものなので、スタートに成功しても、息切れするとすぐにまくられる。これから一ヶ月の戦い方を見据えた冷静さがうかがえた。

1位の山下彩耶は「1位2980票、ありがとうございます。いまとっても嬉しいけど、油断はできないと思っています。1票の大切さと重さを感じます。こんなにたくさんの候補生のなかで彩耶に投票してくれたみなさん、まだまだ応援してほしいです」とコメント。この一週間で1,439票も得票数を増やしたにもかかわらず、やはり彼女も冷静なコメント。上杉らん、水無瀬ゆき、山下彩耶の3人とも現在の順位に一喜一憂しなくなったことで、これまでの定期公演で見られた順位発表とはまた違う、独特の緊張感あるコーナーになった。
もちろん今回も、候補生によるライブが続く。

まずは、立花華、内藤もゆの、山下彩耶、若松来海で『Love for You』。
続いて、上杉らん、内藤もゆの、望月朱音、山下彩耶で『恋のエフェクトMAGIC』。
そして、上杉らん、立花華、水無瀬ゆき、望月朱音で『ファンタスティックパレード』。
それぞれ4名ずつが歌い、ほかの3名はバックダンサーにまわった。

最後に、メンバーと候補生で『20xx』を披露してライブは終わった。

関東組という強いチーム

この日の候補生たちのライブには、正直に言って驚かされた。なぜなら、素人目にもはっきりとわかるほど明らかにパフォーマンスの質が向上していたからだ。

7人の息はぴったり合い、ぎこちなさはほぼ消え去り、歌はうまく、表情は実に豊かで、一つひとつの動作にキレがあった。メンバー同士で目合わせをし合い、言葉以前のやり取りでコミュニケーションを取り合う様はほとんどプロの領域だと言いたくなる。誰かひとりが目立とうとするのではなく、メンバー同士のコンビネーションでひとつの作品を作り上げようといった意志さえ感じられ、マイクを持っているかいないかにかかわらず、全員がひとつのチームとしてまとまっていた。その結果、これまでに見たことのない一体感と迫力をうみだしていた。

いま、無意識のうちに「候補生」ではなく「メンバー」と書いてしまったが、候補生だということを本当に忘れてしまうようなステージで、これほど見事なステージは定期公演で初めてだった。この人たちは本当に、レッスンも受けずに見よう見まねで、自力でこれだけのパフォーマンスにたどり着いたのだろうか? たった一週間でこれほどまでに上達するものか?

おおげさに聞こえるかもしれないが、彼女たちのポテンシャル、意識、努力、そして伴いはじめた結果(パフォーマンス)に圧倒されたのだった。こんなに素晴らしいステージを見せられたら、この7人に対してハッキリとした敬意を抱かざるを得ない。ちょっとわざとらしいくらい褒めすぎな記事になっている気もするが、悪いところを探す方が難しいくらいだ。

急上昇する上杉らん、歌唱力の立花華、
そしてリーダーとしての水無瀬ゆき

特に、上杉らんのダンスの上達ぶりにはかなり驚かされた。初期のレポートで「明らかにダンスの経験に乏しい」というようなことを書いたが(そして実際に経験はないらしいが)、そんなことを書いてしまった自分が恥ずかしくなるほど、この日の彼女のパフォーマンスはクオリティが高かったように思う。まず動きの大きさがこれまでと全然違う。その一つひとつの動きが伝える情報量の多さが違う。そして何より、いまこの瞬間にステージに立っていることの喜びが全身からあふれ出ている。

いま、もっともイキイキとしているのは上杉らんなのではないか? そうしたことを多くの人が感じているからこそ、一週間で1,000以上もの票が集まるのではないか? 前回の得票数が公開されていない山口はのんを除けば、この一週間で得票数が1,000を超えたのは、彼女のほかには1位の山下彩耶しかいない。つまり上杉らんは「今週の2位」なのだ。

また、これまでミーティアではあまり取り上げてこなかったが、立花華の歌唱力は候補生14人のなかで群を抜いている。現メンバーに入っても際立つだろう。立花華に歌唱力で対抗できるのは、候補生のなかではおそらく内藤もゆのくらいではないか。そのぶん、立花華と内藤もゆのが同時にステージに立つと、他の候補生には出せない独特な雰囲気が出る。アクセントが必要な長丁場のワンマンライブなどを想定すると、この選択肢は非常に魅力的だ。メジャーデビュー以降、玄人受けするようなこだわりの楽曲が多くなってきた夢アドだが、このグループが持っている楽曲の強さをもっとも活かすことができるのは、実は立花華なのかもしれない。

惜しむらくは、立花華が得意とすると思われるシックで落ち着いた雰囲気の曲が現在の夢アドにはあまり多くないことだが、この日披露した『Love for You』や、以前にも歌った『ララララ・ライフ』といった楽曲との相性はかなり良い。これを聴きながら酒を飲みたいと思わせる歌声で、ソウルやR&Bを歌う夢アドという未来も見えてくる。

そして、こうした関東組候補生たちのパフォーマンスを支えているのは水無瀬ゆきなのではないかという気がする。この日のパフォーマンスに限って言えば、ある場面で、彼女が上杉らんの背中をそっと叩いていたのが印象的だった。きっとMCの合図か何かだったのだと思うのだが、ステージ上でさりげなく指揮を取る様からは、優秀なリーダーとしての可能性を感じる。

金髪であることやオタクを自称していることなど、はじめは「もっとも夢アドらしくない」というようなこともささやかれていた水無瀬ゆきだが、荻野可鈴の役割に一番近い仕事をしているのは彼女なのではないか。そういう意味で、水無瀬ゆきはもっとも夢アドらしい。

さて、例によってクセが強くて長いレポートになってしまったが、夢アドのまわりで起きている熱気を正確に伝えるには、本当はこれでも足りないくらいなのだ。その熱気は月曜の定期公演に行けば全身で感じ取れるが、ステージの外にも広がっている。メンバーや候補生のTwitter、Instagram、ブログ、Showroomなどをぜひ見てほしい。

シングルリリースと同時にweb投票も始まっているが、実はまだほとんどの人がweb投票を済ませていない。全体の1割しか投票されていないそうだ。水面下では10倍の票が眠っていて、12月18日の直前に一気に動く――。

夢みるアドレセンスのエモい期間は、まだしばらく続きそうだ。
セットリスト

1. Bye Bye My Days
2. おしえてシュレディンガー
3. キャンディちゃん
4. 舞いジェネ!
5. 夢見る少女じゃいられない
6. Exceeeed!!
7. 17:30のアニメ

志田友美と京佳による結果予想&第3回中間順位発表(MC:さわやか五郎)

8. Love for You 候補生ver.(立花華、内藤もゆの、山下彩耶、若松来海。その他の候補生はバックダンサー)
9. 恋のエフェクトMAGIC 候補生ver.(上杉らん、内藤もゆの、望月朱音、山下彩耶。その他の候補生はバックダンサー)
10. ファンタスティックパレード 候補生ver.(上杉らん、立花華、水無瀬ゆき、望月朱音。その他の候補生はバックダンサー)
11. 20xx feat. 候補生


夢みるアドレセンス オフィシャルサイト
夢みるアドレセンス オフィシャルTwitter
夢みるアドレセンス オフィシャルブログ

夢アド新メンバー候補生Twitter
夢アド新メンバー候補生ブログ
新メンバーオーディション特設サイト

石井里奈 Twitter Instagram SHOWROOM
上杉らん Twitter Instagram SHOWROOM
永戸真優 Twitter Instagram SHOWROOM
岡村茉奈 Twitter Instagram SHOWROOM
上崎ゆい Twitter Instagram SHOWROOM
白崎乃愛 Twitter Instagram SHOWROOM
立花華 Twitter Instagram SHOWROOM
内藤もゆの Twitter Instagram SHOWROOM
水無瀬ゆき Twitter Instagram SHOWROOM
望月朱音 Twitter Instagram SHOWROOM
山口はのん Twitter Instagram SHOWROOM
山下彩耶 Twitter Instagram SHOWROOM
山本日菜子 Twitter Instagram SHOWROOM
若松来海 Twitter Instagram SHOWROOM

週刊夢アド7 オリコン6位と夢みるアドレセンスのエモい期間はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着