【阿部真央】『阿部真央らいぶ No.3
~ZEPPとQUATTROだけでごめんねTOU
R~』2011年12月26日 at Zepp Tokyo

撮影:古渓一道/取材:石田博嗣

 ロックは心の欠けている部分を埋める音楽だ。だからこそ音楽以上の存在となって寄り添う。約1年振りとなった全国ツアーの最終日、伸びやかで力強い声を張り上げる、声帯の手術を乗り越えてパワーアップした阿部真央の姿があった。彼女の歌は自身の痛みであり、叫びであり、感情を叩き付けたもの。そんな楽曲たちを全身に浴びるファンは自己解放し、欠けていた心のピースを埋めていくかのように高揚している。また、阿部真央も術後の不安定な気持ちをファンの声が支えてくれたと語り、彼女自身も心を開いて向き合うかのように、客席との一体感を築き上げていく。屈強なバンドサウンドの中でアコギをかき鳴らしながら身を削った歌を発する阿部真央と、曲と対峙してそれぞれに感情を解き放つファン。そこには音楽以上のコミュニケーションが生まれていた。

セットリスト

  1. ふりぃ
  2. I Wanna see you
  3. give me your love
  4. 未だ
  5. 走れ
  6. 15の言葉
  7. じゃあ、何故
  8. 貴方の恋人になりたいのです
  9. 側にいて
  10. TA
  11. 19歳の唄
  12. いつの日も
  13. 伝えたいこと
  14. loving darling
  15. YURALI forever
  16. モットー。
  17. ポーカーフェイス
  18. モンロー
  19. ロンリー
  20. 母の唄
阿部真央 プロフィール

アベマオ:1990年1月24日生まれ、大分県出身。06年、高校2年生の時に『YAMAHA TEENS' MUSIC FESTIVAL』の全国大会で奨励賞を受賞。09年1月にアルバム『ふりぃ』でデビュー。感情的なアコギで押し出す、等身大でリアルな歌詞、表現力豊かなヴォーカル、バラエティーに富んだ楽曲、同世代の女性を中心に、幅広い層から注目と共感を集める。14年10月にデビュー5周年を記念して初の日本武道館公演を開催。16年5月、産休明け第一弾シングル「Don’t let me down」で完全復活を果たし、デビュー10周年となる19年1月にはベストアルバム『阿部真央ベスト』を発表し、2度目の日本武道館公演を成功させた。阿部真央 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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