【JAPAN-狂撃-SPECIAL】
取材:宮本英夫
観てる人に夢を見させたいなという思い
でやってます
デビューから半年経って、どんな変化がありました?
なめんなよーかい
貧乏になったな。
昭和過激
僕は金持ちになったよ。無職やったからな。1万円でも給料が入るとうれしいな。
キワメミチJUNZ
時間ができましたね。バンドに力を入れる時間が。前は働きながらやってたから。まぁ、貧乏になったのはよーかいと一緒やけど。
ラン坊
やる気と根性は変わってません!
本誌初登場なので、簡単にバンドの成り立ちを教えてください。
キワメミチJUZN
もともと、か~君(昭和過激)と僕がバンド一緒にやっとって。
昭和過激
4人おったのがふたり抜けたんですよ。
キワメミチJUNZ
で、誰を入れようかと想像したら、“あれとあれやな”と。
なめんなよーかい
“あれ”扱いか(笑)。俺は神戸で別のバンドをしとって、ラン坊はラン坊で別のバンドで。
昭和過激
俺ら3人が憧れとったバンドにおったんですよ。
キワメミチJUNZ
ラン坊くんは家が近所で、“ギターおらへんからちょっと弾いてや”って言って。“ベースはどうする?”と思って、よーかいはヴォーカルやってんけど、そんなんどうでもいいから“あいつ入れたいな”と思って誘った。
昭和過激
人柄で選んだ的な。
キワメミチJUNZ
で、集まって、新しくイチからバンドを作ろうと言って。その前はハードコアみたいなことやっとったから。
昭和過激
英語やったしな。
なめんなよーかい
EXPLOITEDみたいな。
この4人でJAPAN-狂撃-SPECIALをスタートした時のキーワードは? 昭和のパンクロック復活とか?
キワメミチJUZN
それもそうやけど、とにかく“好きなものを全部バンドに詰め込もうや”と。例えば、前やったらイギリスのパンクだけをやってたのが、もともと俺らが好きやった映画やら、マンガやら、ドリフターズやら、昔から影響を受けたものを全て表現するという方に持っていって。
なめんなよーかい
キン肉マン、ビックリマンチョコとかな。
キワメミチJUNZ
そういう、何もかもをこのバンドに詰め込もうやって。それができる4人が揃ったから。暴走族みたいなイメージも、好きなもののひとつであって、それだけのことです。それが全てじゃない。
昭和過激
こんなバンド、おらへんと思うしね。周りを見渡しても。
歌詞はすごく熱くて、しかも働く庶民の視点がありますよね。“自由にやれ、見返してやれ、なめんなよ”って。
キワメミチJUNZ
ちょっと前まで働いてましたからね。普通の人が普通に思ってることやと思うんですよ。別に大したことは何も言ってない。
ラン坊
でも、普通の人が気付いてないこともいっぱい入ってる。この歌詞見て“あ、そうやった”と思うことっていっぱいあると思うし。
なめんなよーかい
思い出すこともあるやろな。こうやったはずやのに、いつのまにか忘れとったとか。思ってるけど言えんかったこととか。自分たちが強くなるためにも書いとるし、みんなにも元気になってほしいな。“なめんなよ”って言っとるのは、“なめられんなよ”ってことやから。
ラン坊
観てる人に夢を見させたいなという思いでやってます。
1stアルバムをひとことで言うと?
昭和過激
俺ら、天才やと思います。
なめんなよーかい
アホの天才です。いや、ほんまに、俺らはアホやから難しいこと分からへんし、子供でも分かるような曲ばかりやから。子供が分かったら大人も分かるでしょ。アホというのは素晴らしいという意味やから。曲、歌、ジャケ、全部素晴らしい。
ラン坊
これはただのCDではない。いろんなもんが入ってる。JAPAN-狂撃-SPECIALの血を汗と涙と、おしっこが入ってます(笑)。
昭和過激
ツバもな(笑)。
どんな人に聴いてほしいと思ってますか。
昭和過激
僕らね、こういう見た目とか、世の中に少ないと思うんですよ。そういう人に向けて言ってるんかなとか思われるかもしれんけど、そんなんじゃない。ちっちゃい子供からおじいさんおばあさんまで、みんなに聴いてほしい。
ラン坊
ターゲットは人間やな。