L→R TOMOMI(Ba&Vo)、HARUNA(Vo&Gu)、RINA(Dr&Vo)、MAMI(Gu&Vo)

L→R TOMOMI(Ba&Vo)、HARUNA(Vo&Gu)、RINA(Dr&Vo)、MAMI(Gu&Vo)

昨年は1stアルバムを発売し、初ワンマンツアーを成功させて勢いに乗るSCANDALが、2010年第一弾シングル「瞬間センチメンタル」を発表! 強く前向きな想いを歌詞に託したソリッドなロックで、スケールアップしたサウンドを聴かせる。
取材:榑林史章

新曲はアッパーでカッコ良いものになりましたね。

HARUNA
アルバム後初の、そして2010年最初のシングルはカッコ良く行きたいと思って。やっぱりカッコ良いって言われたいじゃないですか! 今回は3曲ともカッコ良いものになりましたよ。
TOMOMI
今までは等身大の詞が多くて、今回もそういう部分はあるんですけど、もう少し背伸びしたいというか、さらに大きくなりたいという気持ちも込めてカッコ良くやりました!

アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のエンディングテーマですが、歌詞は原作コミックを読んで?

HARUNA
そうです。個人でバラバラに書いて、それを持ち寄って組み合わせたんですけど、曲をもらったのと同じくらいに『鋼の錬金術師』のお話しもいただいて。それでみんなで原作を読んで、その上で書いたので自然と同じ方向になりましたね。
MAMI
アルバムのマスタリングの合間とか、全巻みんなで回し読みして。24巻が出てすぐ買いに走ったくらいハマっちゃって。

信じられるものを胸に前へ進む強さを描いた歌詞は、自分たちやファンを信じて前に進むバンドの気持ちにも重なりますね。

RINA
そうですね。もし傷付いたとしても、その先にもっと大切なものが待っていると思うんです。自分の弱さから目を背けず、怖がらず、そこを逃げずに通過しないと前には進めないなって。
MAMI
確かなもの、信じられるもの、夢…自分の中に一本筋の通った芯のようなものがあれば、それはすごく強い。バンドは自分にとってひとつ確かなものだから、聴いてくれる人もそういうものを持って、自信を持って前に進んでほしいと思いますね。
HARUNA
私は2番のサビの“ごまかしたくないよ 傷ついたとしても 分かり合いたいと 強く願うほど ぶつかることもあるから”という歌詞がすごい好きなんです。バンドでもそうで、分かり合うためにはいろいろ言い合うことも必要だし、時にはそれで傷付くこともある。つい避けがちだけど、それをしないことには何も始まらない。一歩踏み出すことで絶対に強くなれると信じています。
TOMOMI
夢や目標に向かって一歩踏み出す瞬間には、不安や迷い、涙や汗があると思っていて、それを"センチメンタル"という言葉で表現して“瞬間センチメンタル”というタイトルにしました。一歩を踏み出す瞬間の、そのセンチメンタルの部分が上手く歌詞で表現できたんじゃないかって思いますね。

いつもはHARUNAさんとTOMOMIさんのツインヴォーカルですが、今回はHARUNAさんがメインで、TOMOMIさんはワンフレーズだけ。そして、コーラスにMAMIさんが入るというかたちですが、こういうパターンは?

HARUNA
あまりなかったですね。
TOMOMI
レコーディングの時に歌ってみて、この曲はHARUNAの声にすごく合うと思ったので、今回こういうかたちになりました。
MAMI
コーラスは自分がメインヴォーカルかのように気持ち良く歌えるし、HARUNAと一緒にハモってる感じもすごく気持ちいいんですよ。だから、すごいお気に入りのコーラスです。がつがつコードを弾きながら、それに合わせて歌う感じもすごい楽しいですし。

最後に出てくるサビで、ギターの音がスッと引いてヴォーカルだけになるところは、歌のニュアンスが他と少し違っていますね。感情がこらえきれずあふれ出したみたいで。

HARUNA
そこは意識してやっていたので、そう言ってもらえてすごくうれしいです。アルバムをレコーディングした頃から、歌い方を意識するようになっていて。今回はドラマ性も出せたらと思って、Aメロも1番と2番で少し変えているんですよ。
TOMOMI
ベースはその2番のAメロではわざと走っていて。こういうのは初めてだったから“新しい技術を手に入れたぜ!”みたいな。
RINA
ドラムはとりあえず最初のインパクトでガーッと行ったろうと思って、思いきり勢い良くやりました。最初にスルッと叩いたフィルが“それいいね”って採用された部分もあったりして、自分らしいプレイが出せてるってすごい思いますね。

2曲目の「星の降る夜に」はすごいワイルドな曲調ですね。

MAMI
タイトルからは想像付かないでしょ(笑)。
HARUNA
カップリングの2曲は、昨年の11月の後半に伊豆でワンマンに向けての強化合宿をやった時に録ったんです。その時、星がすごい綺麗で。ほんとに星座がくっきり見えるくらいの星空だったんですよ。みんなで“こんな夜は何かが起こりそうだね”“ミステリアスだね”って話をしていて、そんなところから広がってこういうタイトルと歌詞になったんですよ。
MAMI
曲調はSCANDAL史上最速! テンポが速すぎて、初めはクリックについて行けなくてほんとヤバかった。
TOMOMI
笑けてしまうくらいに速い。でも、ノリでいけました。
RINA
ドラムは7~8時間かかって、みんなに迷惑かけてしまったんですけど、妥協しなくて良かったって思いましたね。

3曲目の「夢見る頃を過ぎても」は、前のシングル「夢見るつばさ」の原曲カバーですが、もう一度やろうと思ったのは?

HARUNA
「夢見るつばさ」は、やっぱりHILLBILLY BOPSさんの「夢見る頃を過ぎても」があってこそだから、リスペクトの意味を込めまして。良い曲だし、ちゃんとカバーしたいって前から言っていたんですよ。これも伊豆で一発録りでやりました。
MAMI
「夢見る頃を過ぎても」を最初に聴いた時の印象が、シンプルでカッコ良いものだったので。今回はそのまま素直に、ベースとギターとドラムだけの音にこだわりましたね。
TOMOMI
歌詞とか、自分たちやったら絶対に出てこないようなすごいものがあって。改めてこの曲が好きになりました。
RINA
なんたって“裸のDNA”ですからね。3月のツアーは「瞬間センチメンタル」のツアーだから、この2曲も絶対にやると思うので、みんな楽しみにしていてください!
SCANDAL プロフィール

06年8月、大阪のヴォーカル&ダンススクールで出会った女子高生4人で結成。メンバーは、HARUNA(vo&g/1988年08月10生まれ)、MAMI(g&vo/1990年05月21生まれ)、TOMOMI(b&vo/1990年05月31生まれ)、RINA(dr&vo/1991年08月21日生まれ)。荒削りでアグレッシヴなバンド・サウンドと、怖いもの知らずに突き抜けるポップなキャラクターをそのままにバンド活動を開始。結成後間もなく、大阪城公園にある通称“城天”でストリート・ライヴを始め、地元・関西のライヴハウスにも出演するようになる。

08年3月、米シアトルで行われたジャパン・カルチャー・フェスティバル『Sakura-Con 2008』に招待され、全米6大都市ツアー敢行を併せて7,000人を越える動員を記録。同年7月にはフランスで開催された『Japan Expo』に10,000人、8月に香港で行われた『第10回アニメコンベンション&ゲームス香港』に参加。8,000人の前でライヴを行い世界音楽大国を股に掛けて注目を浴びる。8月にインディーズ・ミニ・アルバム『YAH!YAH!YAH! HELLO SCANDAL』を発売後、10月には<エピックレコード>よりシングル「DOLL」でメジャー・デビュー。

09年10月に発表したデビュー・アルバム『BEST★SCANDAL』はオリコン週間チャート初登場5位を獲得。年末に行われた『第51回輝く!日本レコード大賞』では新人賞を受賞し、今最も注目されるガールズ・ガレージ・バンドとして大きな話題を集めている。SCANDAL オフィシャルHP(アーティスト)
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