L→R MAH(Dr)、UKI(Vo)、KING(Ba)、TAKE-C(Gu)

L→R MAH(Dr)、UKI(Vo)、KING(Ba)、TAKE-C(Gu)

【SHAKALABBITS】音楽を自由に楽しん
だ、新たな代表作登場!

夢とか希望とかみんな自分が輝く場所が
ある

結果的にいろんな変化をしながら、さまざまな表情を見せるアルバムの内容にも重なってきますね。「ミラージュの葉」の前にも「November 12」というインストが置かれていますよね。

MAH
感動的になりましたね。これもやりたかったことのひとつで、例えばその辺にあるものの音でリズムトラックを作ったり、ベースで弾いたアルペジオを基盤にしたり、あまり電子的ではない、温かみのある感じを作りたい気持ちがあったんだけど、それをここでやろうと。「ミラージュの葉」のBメロのコード進行を使ってみたんですよ。
TAKE-C
だから、キーも「ミラージュの葉」に向けて考えてね。
UKI
「ミラージュの葉」では、この世にいない人のことを書きたいと思ってたんですよ。なので、「November 12」の日だまり的な感じがすごく良かったんですね。ちょうどスタジオの目の前が小学校だったんですけど、そこからあふれてくる子供たちの明るい笑い声がすごく素敵で、その声とかを入れたのが、11月12日だったんですよ。「ミラージュの葉」に出てくる人は、もしかしたら、生きている時に仕事が汲々で、お休みの日も仕事をしてたかもしれない。そのデスクの前には窓があって、日が射していて…だから、タイプライターの音とかを入れたんですけど、そういう感じも想像できるんですよね。「November 12」には歌詞はないけど、束の間の休息というか、心を穏やかにする時間…そういう物語を思いながら作っていったんです。
MAH
別に11月12日には何のトピックもないんだけど、あの時は温かくて…スタジオにはチクワちゃんって猫が入ってきちゃったりね(笑)。ああいう何でもない幸せな感じを1曲として入れられたのはすごくうれしいですね。

「陽のあたる場所」は早い段階からアルバムの最後が相応しいと感じていた曲だったようですが、それには理由も?

UKI
まだ歌詞もない状態の時、ツアーの最後にこの曲で流れてるエンドロールが見えてきて…感動しちゃったんですね。
MAH
でも、バンドって面白いですね。僕が曲を作ってきた時は、UKIはいつも通りのハッピーな感じの歌詞を書くのかなと思ってたんですよ。そしたら、冒頭から“歌を嫌ったら”ですからね。随分、心の内を明かすねぇとか思いましたね。

歌い手が“歌”を“嫌う”わけですからね。

UKI
ホントに一瞬の出来事だったんですけどね、その嫌った瞬間というのは。ツアー中に音作りをしている時に何か上手くハマらなくて…。だけど、好きなことだからこそ、それに対してゴメンねってずっと思っちゃってて、どうにかその気持ちを書けないかなと思ったんですよ。音楽は自分を成長させてくれるし、側にいてくれるし、夢中にさせてくれるし、すごく感謝をしている。そのありがとうの気持ちも聴こえてくる曲だなと思ってたんだけど、単純に“I Love Music!”みたいな曲にはできなくて。
TAKE-C
でも、“好き”だけ並べた強さよりも、ここにはどれだけ閉じ込めたって捨てられるはずもないのにって、強い気持ちが逆説的にすごく出てるじゃないですか。
UKI
やっぱりライヴをするたびに、音楽に触れ合うたびに、自分はものすごく救われて、元気になっているから…。ただ、タイトルに音楽的な言葉を入れるかどうか、最後まで迷ったんですね。でも、夢とか希望とか、みんな自分が輝く場所がある。だからこそ逆にすごいネガティヴにさせられたり、苦しくなることもある。なので、タイトルは“陽のあたる場所”にしたんだけど、聴いた人はどう思うかなって。でも、1曲目が「underground」で最後が「陽のあたる場所」になって、とても良かった。

そのオープニングに配されたインストゥルメンタル「underground」のタイトルも意味深さを感じますね。

MAH
SHAKALABBITSはメジャーメジャーしたバンドだってよく勘違いされるんだけど、俺たちはアンダーグラウンドな生き物だと思ってて。でも、アンダーグラウンドが一番だとか、エライとかそういうことじゃないし、ものすごいメジャーだとしても、めちゃめちゃ本物もいるし、思いっきりアングラでもポーザーはいる。まぁ、どっちでもいいんだけど、本当の出発点ってやっぱりそこですからね。でも、別に末端とかそういうことじゃなくて、どっちかと言えばそれが物事の心臓。1曲目からどんどん上がっていく感じで、最後に「陽のあたる場所」に着いて、また「underground」に戻る。そういう流れもいいしね。
KING
12~13年前と同じように、今回はまたMAHの家で作業とかしたり、そういうふうに回ってきているのもあるし。契約だ何だとか言っても、俺たちがやることは変わらないんですよね。

11月末から始まる全国ツアーには、本作で初めてSHAKALABBITSを知る人たちも多く駆け付けそうですね。

MAH
ものすごい緊張感のあるライヴをしますよ(一同笑)。
UKI
もし色眼鏡を装着していたら、それは外してもらって。まっさらな気持ちのほうが、なお楽しいので。あとは恥ずかしがらずに。一緒になって、心を解き放ったら話は早い(笑)。
『Phasemeter Trippin’  Bug Shake』
    • 『Phasemeter Trippin’  Bug Shake』
    • PCCA-03252
    • 2010.09.01
    • 3000円
SHAKALABBITS プロフィール

シャカラビッツ:1999年5月に結成。強靭なロックサウンドと、UKIのキュートで力強いヴォーカルが唯一無二の世界観を生む。また、ライヴハウスから日本武道館まで、全国各地へと精力的にツアーを敢行しながら、海外公演も実施。そのステージにおける躍動感のあるパフォーマンスも人気の秘密だ。SHAKALABBITS Official Website

OKMusic編集部

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