【FLOW×GRANRODEO】アニソン界激震
! 夢のコラボ実現!

GRANRODEO INTERVIEW

FLOWの良さが改めて分かったし 2組でや
った意味があった

まずはFLOWとの出会い、コラボ実現の経緯を訊かせてください。

e-ZUKA
今回はFLOWさんに誘っていただいて実現したコラボだったんですが、もともとは雑誌の企画イベントで初めて出会って。ギターのTAKEちゃんがすごい話しかけてくれる人だったんで、そこから仲良くなっていったんですよ。その後、『FLOW THE PARTY』に呼んでくれたり、雑誌で対談をしたり、『アニサマ』(『Animelo Summer Live』)で共演したりする中、全員でコラボをしませんか?って挨拶に来てくださったんです。その後に飲みに行って、さらにお互いを知った感じでしたね。
KISHOW
最初の印象は“TVで観る人たちだ!”って感じだったんですが(笑)。ライヴを観るとバンド感があって、パフォーマンスもすごいパワーだし、カッコ良かったですね。
e-ZUKA
もう、ベテランの域に達してる感はありましたね。『FLOW THE PARTY』でも主催なだけあって、堂々としたライヴパフォーマンスだったし。ちゃんとしてるなって(笑)。

コラボの話が来た時は正直、どう思いました?

e-ZUKA
僕は面倒臭いのが嫌いなので、どういう感じか分からないのが嫌で(笑)。コラボって初めてだったし、一緒に曲を作るって話だったんで、“スタジオに行ってゼロから作るのかなぁ? だったら大変だな”とか、いろんな想像をしてたんですよ。でも、“まずは叩き台を僕らが作ります”って話だったんで少し安心したし、ほぼ完成されているデモが届いて、それを聴いたら何も問題がなかったんで、“これでOKです!”って話して。

そこからアレンジの作業が始まるわけですね。

e-ZUKA
はい。自分が担当する部分を考えて、FLOWが演奏したものにスタジオでギターを乗せていきました。カップリングの曲のアイデアもそこで出したりしながら、レコーディングを進めていった感じですね。直接一緒に作業することはなかったんですが、メールでデータを送り合ったり、密に連絡を取り合っていました。「7-seven-」に関しては“バッキングを僕がやるので、上モノをお願いします”とTAKEちゃんに言われてたんだけど、バッキングは左右で分かれたほうが面白いと思ったんで、入れてみて意見を訊いたり。イントロも僕が弾いてみたら、同じフレーズなのに印象が全然違ったんで、“そっちのほうがいいですね”なんて僕の演奏が採用されたりというやりとりもあったりして。

楽器隊はやはり言葉でなく、音で分かり合うんですね。

e-ZUKA
あと、ウィキペディアでTAKEちゃんとKOHSHIくんが“兄弟でX JAPANをコピーしてた”って話を読んだんで、X JAPANのイメージでツインリードを作って(笑)。で、TAKEちゃんに送ったら、その時はブラジルにいたらしいんですけど、数時間後に“ギター弾いてみました!”って返事が来たんですよ。すごい音楽好きなんだなというのも、一緒にやってみて思いましたね。

KISHOWさんは制作過程に関していかがでした?

KISHOW
僕はe-ZUKAさん以外の曲に歌詞を乗っけたことがなかったので、共同で歌詞を書かせてもらったことがすごく新鮮だったし、FLOWに乗っかる感じだったので不安もなかったですね。面白がってやらせてもらえたのが、すごく良かった。「7-seven-」は出来上がった曲にKOHSHIくんが1番の歌詞を乗っけて、“あとはお願いします”だったんですよ。KOHSHIくんの世界観に乗せていく感じもあって、そこも楽しめた理由だと思うんですけど。結果、ちゃんと足し算になって、一緒にやれて良かったし、2組でやった意味があったと思います。

歌詞に関して具体的なリクエストはなかったのですか?

KISHOW
ないです。だから、枠の中でGRANRODEOの色が出ればいいなと思ったし、どうやってもKOHSHIくんの歌詞とは違った面白さがあるだろうなと思って書き進めていきました。KOHSHIくんは“7人の結束”ってことを言ってたので、そんなことも考えながら、アニメ『七つの大罪』のEDテーマってところで力強さみたいなところも踏襲しつつ…どっちみち2番なんで、遊べるっちゃ遊べるんですよ(笑)。でも、作り手が違うと全然違うもんだなと思ったのが、KOHSHIくんは自分のヴォーカルスタイルに一番合った言葉のハメ方をしていて、リズムにカッチリとハマると強いことをよく分かってましたね。

その中でGRANRODEOはしっかり自身の存在を見せていて、1番、2番は1+1が2になってるんですけど、2番のソロ以降でその向こう側まで行けている気がしましたよ。さらに、「New World」では切なくシリアスな面も見せていて、ちゃんと本質で分かり合っているのは感じました。

KISHOW
「New World」は、すごく好きですね。
e-ZUKA
最初は“こんなシリアスな曲でいいのかな?”と思ったけど、続けて聴いた時にそれが良かったんですよね。
KISHOW
KISHOWさんから歌詞をお願いしますって任されちゃって。“知~らない!”(笑)と思いながら、普段通りの感じで1番と落ちサビの歌詞を書いたんです。歌詞を読んで、理解しにくかったと思いますよ。“何を言ってるのか、とびきり分かんない歌詞にしちゃえ”と思って書きましたから(笑)。でもね、あえて分かりづらく抽象的に書くと、意外とみんな納得してくれるっていうのもコツなんですよ。

そんな手の内バラさなくていいです(笑)。でも、2曲で両面性が出たことで、両組の一面だけでない魅力も出ていました。

KISHOW
一緒にやってみて、FLOWって良いバンドだなぁと改めて思いましたね。バンドじゃない僕らが言うのもなんですが、“バンドっていいなぁ”と改めて思いました。

これっきりで終わらせるのはもったいないですよね。

e-ZUKA
そうですね、機会があればぜひって感じですね。
「7-seven-」2014年11月26日発売Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • KSCL-2513~4 1850円
    • 【通常盤】
    • KSCL-2515 1300円
    • ※初回仕様限定盤:アニメ『七つの大罪』描き下ろしワイドキャップステッカー
    • 【期間生産限定盤】
    • KSCL-2516 1400円
    • ※アニメ『七つの大罪』描き下ろしジャケット、デジパック仕様、2014年12月31日まで
FLOW プロフィール

フロウ:KOHSHI(Vo)、KEIGO(Vo)、TAKE(Gu)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)の5人組ミクスチャーロックバンド。2003年1月に発表した海援隊の「贈る言葉」のカバーで注目を集め、シングル「ブラスター」でメジャーデビュー。疾走感あふれるエネルギッシュなバンドサウンドと思わず身体が弾み出すようなメロディーを武器に、全国でイベント出演やライヴを繰り広げる。『NARUTO -ナルト-』『交響詩篇エウレカセブン』『コードギアス』をはじめ、多くのアニメにも楽曲を提供し、06年以来、海外での活動にも精力的に取り組み、アジア、北米、南米、ヨーロッパなど、これまでに19カ国59公演を超えるライヴ実績を持ち、ライヴバンドとして国境を越えて音楽を届けている。22年にデビュー20周年突入イヤーを迎え、11月にORANGE RANGEとのコラボ楽曲「デイドリーム ビリーヴァー」を含むシングルをリリースする。23年7月にはアニメ提供楽曲だけで行うワンマンライヴ『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』を幕張メッセ国際展⽰場で開催予定だ。FLOW オフィシャルHP

GRANRODEO プロフィール

グランロデオ:“KISHOW”こと声優でヴォーカリストとしても注目されている谷山紀章と、メロディアスな曲からハードなギターサウンド曲までアニメーション音楽に幅広く楽曲を提供し、ギタリストとして活躍中の“e-ZUKA”こと飯塚昌明のふたり組ユニット。2005年11月のデビュー以来、HR/HM調の楽曲を中心としつつ、ポップスやフォークなど多彩なジャンルを取り入れた楽曲を発表し続けている。GRANRODEO オフィシャルHP

FLOW×GRANRODEO プロフィール

フロウグランロデオ:5人組ロックバンドFLOWと、KISHOW&e-ZUKAによるユニットGRANRODEOがタッグを組み、2014年にシングル「7-seven-」をリリースし、奇跡のスペシャルコラボレーションユニットとして話題をさらった。そして、18年1月リリースのシングル「Howling」にて3年振りに再始動! 1月にはシングルリリースに伴い東京・大阪にて初のツアーを開催、同年3月には台湾公演も決定している。FLOW×GRANRODEO オフィシャルHP

OKMusic編集部

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