一つ一つの回答にセンスがありすぎる
!ベリーグッドマンのユーモア満載の
インタビュー【インタビュー】

結成の理由、春をコンセプトにしたアルバム『Spring Spring Spring』の収録曲についてなど、ユーモアたっぷりのお二人が繰り広げる、思わず読んでてクスッとしてしまうようなインタビューをご覧ください!

ベリーグッドマンのRover&MOCAにインタビュー


ベリーグッドマンについて

──まずはベリーグッドマンさんの結成の経緯を教えてください。

Rover:(資料を手に取る)

MOCA:資料なかったら自己紹介できひんのかい!

Rover:えっと、HiDEX,MOCA,Roverからなる大阪出身の…

MOCA:(資料)読むな!読むならもうええわ!


Rover:3人組です。
元々HiDEXとRoverがユニットを組んでいまして、4年弱やって活動休止をしている間にクラブで僕とMOCAが出会って。その当時僕は西村アコースティックスっていう集団でイベントをやっていて、MOCAにも出演してもらったり、HiDEXにドラムでサポート入ってもらうっていうことがことが多かったんで3人で顔をあわせることが多くて。

そのライブを見た今のマネージャーとかET-KINGのBUCCIさんに「1人ずつやっても売れへんから3人でやってみて売れなかったらもうやめろ」くらいのことを言われて結成したのが2013年の4月15日でした。

そこからインディーズを2年ちょっとやってメジャーで間もなく1年なんですけど、結成3年ちょっとのチームです。


──結成当初からオリジナル曲でやっていらっしゃったんですか?

Rover:そうですね、初ライブの数ヶ月前から計画をしてました。
その計画をしていた当時MOCAは大阪から2時間くらい離れた淡路島で、海の家の店長を住み込みでやっていたんですよ。なので制作は一緒に出来なくて基本的に僕が作っていました。


──そこからメジャーデビューまでは?

Rover:CDを1年間で6枚出して、その売り上げで1年後にアルバムを作ろうって決めて1枚目のCDのリリースライブをした1ヶ月後にある人から全国流通の話をもらって。自分らでやっていこうと思ってたのに1ヶ月で自分らでやらなくなったそんなチームです。


──作詞作曲のクレジットは「ベリーグッドマン」となっていますが、曲作りはどのように進められているんですか?

Rover:以前と今では作り方がチョッチ変わっているんですけど、ベースになっているのはHiDEXのトラックです。
先にテーマだけ話し合っておいて、なんだったらタイトルまでつけて、それに沿ってHiDEXが伴奏を打ち込んで、そこに自分が歌うバースをそれぞれ持ってきて載せていく感じです。サビだけ3人で作ります。HiDEXはないか。

MOCA:おぉい!あるよ2曲くらい!

Rover:そういうスタイルでやっています。


──音楽のルーツがみなさんバラバラだそうですが、そういったところで難しさを感じたりすることは?

Rover:難しいですよね、やっぱり。自分の好きな曲=カッコイイっていう考え方を持っていると難しいので、自分が通ってない音楽も触れて良さを見つけるっていうような。そうやって認め合ってやっていくことに時間はかかりました。


──お互いが持ってきたメロディーだったり歌詞だったりに意見を出し合うことは?

Rover:言うか言わないかは別として、最初はそういう気持ちは抱いていました。でも、お客さんに届くときにメッセージが伝わっていればいいので。だから今はないですね。
相談すればメンバーはアイデア出してくれます。


──自分のパートを作る時に、どの曲にも共通して意識していることは?



MOCA:僕は極力ラップ調で言葉を詰めるので、より具体的な子音だったりシチュエーションを想像出来るストレートな歌詞を書こうって意識してます。
韻を踏むっていうことももちろん、耳に残りやすくなるので意識してますね。

Rover:全体的には1曲聴いてお腹いっぱいになってもらえるのが今は一番嬉しいです。もっと大人というかおっちゃんになったら腹八分目みたいな曲も作りたいですけど、今は若い世代を相手に曲絵を作っているんで1曲がちょっとした短編映画くらいの重さになることを意識しているというか目標ではありますね。


──それは具体的に言うと?

Rover:夢を見つけるきっかけになる歌を作りたいっていう思いも持って作っています。歌詞ってやっぱり自己啓発本読むのと同じくらいの力を持っていると思うんですよ、それにメロディーも加わって伝わりやすくもなるし。
だから何かを考えさせたり、今抱えているものがスッと軽くなるような、そういうメッセージを1行でも2行でも入れようとしています。


──このアルバムに関してもサビ始まりの曲が多い印象ですが、これは何か意識されているんですか?

Rover:これはぶっちゃけラジオを意識してますね。ラジオではフルでかからないことも多いので、その中で少しでも多くの人の印象に残りたいのでサビ始まりの曲が多いです。


コンセプトアルバム『Spring Spring Spring』について


──アルバムのコンセプト“春”に関連して、お二人がこの春始めたいこと、挑戦したいことについて聞かせてください!

MOCA:僕が始めたいのは、スパイスカレーにハマってるんで、スパイスを1つづつ買って行って一番美味しいカレーを作ることです。今も週2はカレーなんですけど、自分で作りたいし、人に食べて欲しいですね。


──家でお料理されているんですね。

MOCA:はい、一応主婦でやらせてもらってまして、料理は僕が担当です。

Rover:カレーって奥深いもんね。

MOCA:ウコンは絶対入れるか、とか、ガラムマサラは絶対入れるのか…とか。

Rover:てかインドカレー屋の外人ってMOCAみたいな顔してるよな。

(中略)


──ちなみに一番すきなカレーは?

MOCA:やたらスパイスっていうお店のポークマサラです。


──1歳になられた息子さんはまだカレーは食べないですよね?

MOCA:そうですね、でも石鹸の代わりにスパイスカレー塗ってますね。嘘です、卵アレルギーやし、小麦粉アレルギーなんで。

Rover:やっぱり今のってインディアンジョークなん?

MOCA:うん。


──(笑)。Roverさんのこの春始めたこと、挑戦したいことは何ですか?

Rover:ん〜、毎日が挑戦なんだよね..

MOCA:何言っとんの。

Rover:路上ライブやりたいなって思ってるんですよ。1人で。根性が弱くなって行ってるっていうか。だから、まだ誰も知らないソロの曲とかを路上で歌った時にほんまに喜んでもらえるのかっていうことを試したいって思うんですよね。


──そう思うきっかけがあったんですか?

Rover:24歳の岡田大毅っていうまだ事務所に入ってない後輩がいるんですけど、むちゃくちゃ歌がうまいんですよ。そいつに路上でなんぼもらえるん?って話をした時に、「多い時で3万2千円とかもらいましたよ。」って聞いて、めっちゃいいやんと思って。
ほんまに良いからお金もらえるわけだから、別にお金が欲しいわけじゃなないけどやってみたいなって。だから今、昔作っていた曲を掘り返してるんですよ。


──昔作っていた曲。

Rover:『指輪』っていう曲があるんですけど、ちょっと聞いてください!(ケータイを取り出す)

MOCA:なんのプレゼンの時間やん。

Roverケータイ:(♪〜大人になって また一つの約束 君との間に 宿る命を〜♪)


──おぉ〜。

Rover:ベリーグッドマンではやらないような曲を、ベリーグッドマンの時とは違う声で歌うんです。
絶対やろう、事務所に内緒で。

MOCA:アーティスト名考えよ!何にする?“ハナオ”?

Rover:ハナレグミみたいな感じで。それにしよう。


──恋んトスの主題歌として書き下ろされた『はじまりの恋』について伺います。ファンのみならず多くの人の耳に触れる楽曲になるということで、制作の際に意識したことについて聞かせてください。

Rover:恋んトスのプロデューサーと話もしながら作って、出来上がってからも色々調整した曲ですね。番組と一緒に作った曲っていう感覚もあるんですけど、どこに僕たちの個性が出ているのかって言うと、やっぱりグルーヴ感ですね。切ない感じが出過ぎないって言うのはHiDEXのこだわりで、冬から春に向かう今ぐらいの季節にぴったりの曲になったと思います。
歌詞は、高校生とかにスッと入っていくような言葉を選んだつもりです。


──2Bに「春の始まりはきっと切なさと向かい合わせ」っていうフレーズはどう言った想いで書かれたんですか?

Rover::これは「さくら」っていう曲にも入れているんですけど、春の始まりってちょっと切ない感じがするんですよ。胸がキュっとする切なさと暖かさの両方があるところが恋の始まりと似てるなぁと思ってこの歌詞を書きました。


──レコーディングで印象に残っていることはありますか?

Rover:僕たちはもういいおっさんなんで、「君は今何を考えているかな?」とかちょっと照れくさい部分があるんですよ(笑)。でも、そのニュアンスって絶対に出したいところだったんで、ちょっと若返った気持ちで歌いました。
ポップやけどちょっとだけ難しいメロディなんで、いつもと少し歌い方も変えました。


──『さくら』は歌詞をじっくり読んでみると、すっかり忘れていた風景とか感覚を思い出しました。卒業って遠い昔のことだと思うんですけど、この具体的な描写ってどういう風に書かれたんですか?

MOCA:言葉数が…

Rover:ちょっとまって、俺も録音しとくわ。(ケータイを取り出す)

MOCA:なんで!?いつ聞こうかってそれ!
Roverが書いてきたものに対して、よりリアルな情景を入れてサビに繋げられたらいいなって思って、紅白幕とか、旅立ちの日にで後輩が泣くとか、自分が中学校の卒業式で視界に入ってたものを韻を踏みながら並べていった感じですね。

Rover:1個1個思い返していったような感じですかね?

MOCA:お前なんや!?

Rover:MOCAさんは実際自分の卒業式で印象に残っていることはあるんですか?

MOCA:そうですね、高校は寮生活だったんで、宮崎で卒業式しとったんですけど、大阪から親がわざわざ来てくれたりして。帰りステップワゴンで12時間かけて帰ったのを覚えてますね。

Rover:ふっ(笑)。ありがとうございます。

MOCA:何引っ張り出そうとしてくれてんねん!


──ありがとうございました(笑)。この曲はメロディーのパターンが特に多いと感じたんですが、やっぱり皆さんで持ち寄ってくるから自然とメロディーのパターンも増えていったような?



Rover:そうですね。レゲエの感覚なんですけど、同じトラックで自分らのオリジナルをやっていくみたいなっていうスタイルですね。
だからカラオケ難しいってめっちゃ言われます。

MOCA:この曲自分たちもちょっとムズいですもん。


──この曲からお気に入りのフレーズを教えてください。

Rover:2番の「桜の木の幹に 手を当てる」のとこからは自分で天才だと思いましたね。

MOCA:彼(Rover)ほんまに思ってると思いますよ(笑)。友達から又聞きしたんですけど、「あのバース書けるのほんまに天才やなぁ」って言ってたらしくて、“イタいなぁ”って思いました。

Rover:実際僕もHiDEXもMOCAも中高生の時に友達を亡くしてるんですよ。みんながみんなそういう経験をしてるわけじゃないから(この歌詞を)入れるべきじゃないと思ったけど、ただ卒業式の思い出振り返ってもなぁと思って他に書いていた歌詞をこれに変えたんですよ。HiDEXのスタジオの近くにある桜満開のグランドを見た時にこの歌詞を思いついて、卒業を共有している様子にしました。


最後に


──他に収録曲の中から、お気に入りのフレーズをおひとりずつ教えてください。

MOCA:僕は、『はじまりの恋』の「LINEの既読がつかない時は Insta Twitterをチェックしてる」ですね。これって、一歩間違えたら危ないじゃないですか。既婚者で、28歳なのに、MOCAってそういう女々しいタイプなん?って。けど、どっちかというとまだ僕らのことを知らない中高生とかが聴いた時に反応するようなフレーズを使わせていただいたっていうところですね。


──この曲を聴いてMOCAさんってそういう人なんだ..って思ってる人に一言。

MOCA:既読がつかない時はインスタ・ツイッターチェックしてます。

Rover:暇かい。

MOCA:エゴサーチャーなんで。


──Roverさんのお気に入りの歌詞はいかがですか?

Rover:2個あるんですけど、1つは『My Baby』の冒頭のブロックの「手紙に書いた言葉に音符を添えて今歌うわな」の、「今歌うわな」です。めちゃめちゃ大阪弁なんですけど、息子に対して歌ってる曲やから、すごい愛が深いと思うんです。優しい感じがする。
もう1個は自分で書いた歌詞で、『さくら』の「北側廊下横 一本の木」ですね。あんまり歌の中で北側廊下横の一本の木の話しないですよね。その斬新さと天才さを込めたとことです。以上です。

MOCA:ちょいちょい腹立つな。


──それでは最後に、このインタビューを見てくれている方にメッセージをお願いします。

Rover:待っててください。

MOCA:意味がわからん。

Rover:僕たちは仕事で歌詞を書いてますけど、歌詞を書くとかすごく難しいしキリのない作業かとも思うんです。でも、ちょっとでも“この歌詞で私は救われました”とか“元気が出ました”っていうことがあれば、僕たちに限らず他のアーティストにもですけど、
伝えてのらえると、すごく安心するっていうことを知っていてもらえたら嬉しいなって思います。

MOCA:僕たちの歌詞はメロディーに合わせて書いている言葉なので、歌詞だけ見ていてもメロディーが見えてくるように、これからも曲を作っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!



Interview:愛香

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