失われた美の残像……約100年前の民
族衣装少女6人

■目力の強さに色気を感じるマケドニアの少女

20世紀前半のマケドニアの女の子。マケドニアは現在の、マケドニア共和国、ギリシャ、ブルガリアにあたる地方です。分厚い布か革で作られたように見える三角形の帽子には大ぶりのビーズ状の装飾具が複数飾られ、衣装には立派な刺繍が施されています。少女の目力の強い美貌も相まって、勇ましく高貴に見えますね。

https://twitter.com/Macedonia_Gr/status/788311123766444032


■目鼻立ちのハッキリしたハンサムなペルシャ女性

19世紀から20世紀初頭に撮影されたと思われる、ペルシャ(現在のイラン)の少女。凝った装飾が施された衣裳はもちろん、頭に載せた王冠やイヤリング、ブレスレットや指輪まで纏った“正装”といった趣で、キリリとした顔立ちからも気高さを感じる1枚です。

https://twitter.com/shugmonkey/status/494104597376823298


■健康的で素朴な愛らしさのラオスの女の子

打って変わって、20世紀初頭に撮影されたラオスの少女は素朴な愛らしさに溢れています。ふっくらと肉付きの良い二の腕を出した軽やかな布の衣装は熱帯らしく、高く結い上げたお団子ヘアと籠の鞄、健康的な素足に、東南アジアの楽園らしい豊かさを感じます。

https://twitter.com/thaoworra/status/427605656346968064


■綺羅びやか ……ドレス姿のバクダット貴族の娘

下記は、19世紀後半のバクダッド貴族の娘とされる写真です。花嫁のような美しく透けるヴェールとレースの施されたドレスは整った顔立ちによく似合っており、さりげなく手を置いている家具も豪華で、身分の高い女性であることが伺えます。

https://twitter.com/CindyYassen/status/787110784450965504


■日本人好みの美少女は鼻ピアスで姿で…


前回の記事
でもご紹介した、ネパールの民族衣装の少女は、日本人好みのシュッとした小顔の美少女です。煌びやかなヘッドドレスや鼻のピアスに、隣国のインド女性に通ずるエキゾチシズムを感じます。

https://twitter.com/theabhayk/status/779503829343535104

■ジブリアニメみたい? 凛として清楚なロシア金髪美女

冒頭の写真でもご紹介した、ロシアの伝統的な民族衣装をきた金髪の少女。『スタジオジブリ』のアニメに登場する少女のような、凛とした清淑さを感じます。牧場で撮られた写真に華美な装飾はなにもなく、ヘアスタイルも服装も質素ではありますが、それだけにいっそう、ロシアらしい美しい刺繍と、若い透明感が際立ちます。

https://twitter.com/CONCORDIER/status/746672669895057408


昨今では、民族衣装そのものがが観光客向けやイベント用のコスチュームとして楽しむものになりつつあります。100年前は、まだ数々の伝統行事が暮らしに根付いた時代だけに、作為の無い着こなしが独自性を際立たせ、現代ではなかなか見ることのできない堂に入った美しさと気品を醸し出していますね。


※ 参考 - Why has this Amazonian tribe suddenly started to make contact with outsiders? - theguardian


(星野小春)

アーティスト

タグ

    goo ランキング

    新着