UVERworld、ブログ730日連続更新記念
ライブ終演。「また1年続けてやるよ

ファンクラブサイト内で掲載されている「TAKUYA∞'s blog」の 730日連続更新記念として行われたこのライブは、いまや日本を代表するバンドとなったUVERworldのステージを至近距離で体感できる、きわめて貴重なものとなった。


ライブはヘビィな手触りのアッパーチューン「Collide」でスタート。いきなり大合唱が生まれ、会場の熱気が一気に上がっていく。「ここはどんなに騒いでも怒られない。てめえら、好きに暴れろ!」というTAKUYA∞のシャウトに導かれたヒットシングル「I LOVE THE WORLD」によって、ライブは早くも最初のピークへ。超貴重なチケットを手にしたオーディエンスは拳を突き上げ、激しく体を揺らしまくる。

「730日連続でブログを続けた、そのご褒美がこのライブ。今日は俺の好きな曲を好きなようにやらせてもらうからよ!」というTAKUYA∞からも、このスペシャルなライブを全身で楽しんでいることが真っ直ぐに伝わってきた。



ライブ前半の軸になっていたのは、8thアルバム「φ CHOIR」の収録曲だった。「Enough-1」「在るべき形」「誰が言った」などの濃密なメッセージが込められたナンバーによって、最新型のUVERworldをストレートに表現。ヘビィロック、ヒップホップ、エレクトロなどを独自のセンスで融合させたバンドサウンド、そして、オーディエンスと視線を交わし、興奮の度合いを上昇させるメンバーのステージングも素晴らしい。

結成15周年・デビュー10周年のアニバーサリーを経たUVERworldは、音楽性、パフォーマンスを含め、ロックバンドとしてさらなる進化を果たしていた。その中心にあるのはTAKUYA∞の言葉だ。彼自身の生き様が強く刻み込まれた歌詞、「俺のなかにあった闇はもう消えた。それはUVERworldがあるからだし、こうやって一緒に楽しんでくれるみんなのおかげなんだ」という真摯なMCが、すべての観客の心に突き刺さっているのがはっきりと感じられる。

フロアとステージの距離が限りなく近いライブハウスというシチュエーションのなかで、バンドとファンの絆の強さをいつも以上に体感できたのもこのライブの大きな収穫だろう。


「ドームよりもアリーナよりも最高の空間をduoで作ろうぜ!」(TAKUYA∞)というシャウトから始まったライブ後半では「7th Trigger」「ナノ・セカンド」など、ここ数年のUVERworldの軸になっているシングル曲が披露される。汗を飛び散らしながら強烈なグルーヴを生み出すメンバーのテンションも最高潮。特に「IMPACT」の強靭なサウンド、「φ choir」の壮大なメロディラインは、現在のUVERworldの魅力をダイレクトに示していたと思う。

ライブ終盤にTAKUYA∞は「ブログ、また1年続けてやるよ。ひとつひとつ、ちゃんと意味のある言葉を残すよ」「最高の曲を届けるから、またライブハウスで遊ぼうぜ!」と宣言。オーディエンスからは歓喜の声が上がった。(「TAKUYA∞'s blog」は書籍化され、ファンクラブ会員限定で販売されることも決定。)


ブログをきっかけに実現した貴重なライブハウス公演で、ロックバンドとしての無限のポテンシャルを改めて見せつけたUVERworld。制作が進んでいるという新曲への期待がさらに高まる、きわめて意義深いライブだったと思う。(文:森朋之)

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