PENICILLIN、30th anniversary TOUR最終公演のレポートが到着
楽園たる空間はそこに確かに存在していた。2022年に30周年を迎えたPENICILLINが、フルアルバムとしては実に8年ぶりの作品となる『パライゾ』を発表し、そのうえでこれまた3年ぶりに臨んだ全国ツアー[30th anniversary WINTER TOUR「パライゾマスター」]は、本来であれば昨年12月16日にSpotify O-EASTにてファイナルを迎えるはずであり、しかもその当日はフロントマン・HAKUEIのバースデーライヴとしての意味合いを持っていたものの、なんと不遇にもこれはHAKUEI本人の体調不良によってキャンセルとなってしまうことに…。とはいえ、これまで30年もの間シーンの中で生き抜き続けてきたPENICILLINはすぐに臨機応変な対応をとることで、2023年1月13日にその機会を持ち越すことを決めたのだった。かくして、このたび東京キネマ倶楽部に場を移して開催されたツアーファイナル+HAKUEIのバースデーライヴは、そのままPENICILLINの描きだすパライゾ=楽園世界の復活を意味していたとも言えよう。