仲井戸“CHABO”麗市

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仲井戸“CHABO”麗市ナカイドレイチ

古井戸、RCサクセション、麗蘭、そしてソロ。そのどれもがまったく異なった表情/雰囲気を醸しつつも、すべてが仲井戸“チャボ”麗市の匂いにあふれている(ソロは当たり前だが)。ノスタルジックな情景を想起させる知的な詞世界、忌野清志郎に勝るとも劣らない存在感を誇るハスキー・ヴォイス、あと何といってもアメリカン・ルーツ・ミュージックへの愛情と理解に充ちたソウルフルなギター・プレイ……。とにかくチャボはカッコいいのだ。
70年に加奈崎芳太郎(vo&g)とのフォーク・デュオ“古井戸”が結成される。72年、1stアルバム『古井戸の世界』をリリース(2曲目「ろくでなし」は歴史的名曲)。加奈崎の血管がプツンと切れそうなくらい力のこもった歌声と、仲井戸の燻し銀のプレイが心に染みる、フォーク史に輝く名盤であった。そしてシングル・カットされた「さなえちゃん」の大ヒットをきっかけに知名度を飛躍的に向上させていく。その後もコンスタントな活動を続け計8枚のアルバム(ライヴ盤含む)を発表した古井戸であったが、79年に惜しまれつつ解散。
同年、RCサクセションに正式加入したチャボは、生ギターからエレクトリック・ギターに持ち替え、お得意のブルース・フィーリングを武器に、エモーショナルかつスリリングなプレイをキメまくり、RC大躍進の原動力となった。とくに、ステージにおける清志郎(vo)とのコンビネーションはジャパニーズ・ロックのひとつのハイライトと云えよう。90年のRC解散後は、ストリート・スライダーズ(00年に解散)のギタリスト土屋“蘭丸”公平と孤高のルーツ・ロック・ユニット“麗蘭”を誕生させ、91年に唯一のスタジオ盤『麗蘭』をドロップ。それはもう素晴らしいの一言に尽きるロックンロール・アルバムであった。
ソロとしては、RC在籍時の85年に1stアルバム『THE仲井戸麗市BOOK』でキャリアをスタート。以後、『絵』(90年)、『DADA』(93年)、『グレート・スピリット』(97年)など、“うた心”と“ロック・スピリット”がギッシリ詰まった数々の傑作を世に残していく。

仲井戸“CHABO”麗市のニュース

仲井戸“CHABO”麗市のライヴレポート

仲井戸“CHABO”麗市の連載コラム

曲・アルバム

  • GREAT SPIRIT

    2004年04月01日リリース
    アルバム・11曲

    • 1 荒野で
    • 2 いつか笑える日
    • 3 ヒッピー・ヒッピー・シェイク
    • 4 アイ・アイ・アイ
    • 5 LULLABY
    • 6 君にNight and Day
    • 7 ぼくら
    • 8 冬の日
    • 9 Song for you
    • 10 ウー・ラ・ラ・ラ
    • 11 遥かな手紙(ニジェールから)

    GREAT SPIRIT

  • DADA

    2004年04月01日リリース
    アルバム・11曲

    • 1 はぐれた遠い子供達へ
    • 2 新宿を語る 冬
    • 3 ランタン
    • 4 向日葵10.9
    • 5 ムーンライト・ドライヴ
    • 6 RADIO
    • 7 特別な夏
    • 8 HUSTLE
    • 9 さまざまな自由
    • 10 DREAMS TO REMEMBER
    • 11 BABY LOVE

    DADA

  • 2004年04月01日リリース
    アルバム・12曲

    • 1 ホーボーへ
    • 2 少女達へ
    • 3 グロテスク~インターミッション
    • 4 ジャングル
    • 5 ホームタウン
    • 6 慕情
    • 7 夜のピクニック
    • 8 スケッチ’89・夏
    • 9 ねぇHISAKO~自由の風
    • 10 潮騒
    • 11 ムード21
    • 12 エピローグ

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