串田和美×小日向文世、『スカパン』を語る~「久しぶりの串田さんの稽古場は相変わらず大変です」(小日向)「90歳のスカパンも元気でやりたい」(串田)
まつもと市民芸術館総監督の串田和美にとって『スカパン』は節目節目に上演するなど大切にしてきた作品だ。フランスの劇作家モリエールの『スカパンの悪巧み』を下敷きに、独自につくり上げてきた本作は、シアターコクーン芸術監督時代の1994年に初演、まつもと市民芸術館でもこけら落としの2004年、開館10周年の2013年、そして2015年にはシビウ国際演劇祭に招聘され、凱旋公演では野外を含む松本市内2か所でも上演してきた。そして芸術監督・総監督として締めくくりとなる今年、4度目の公演を、2022年9月30日より、まつもと市民芸術館小ホールを皮切りに各地で行う。今回の公演では、串田が率いてきたオンシアター自由劇場のメンバーで、映像に舞台にと八面六臂の活躍をしている小日向文世がジェロント役で参戦する。さらには串田の息子・十二夜と、小日向の長男・星一が共演するという話題もある。二人に話を伺った。