薫

DIR EN GREY 薫プロデュースのファッ
ションアイテムがMOSESより登場

DIR EN GREYのギタリスト、薫のプロデュースによるオリジナルの服が発表された。
ブランド名はMOSES。古代、民衆を解放へと導いた救世主モーセは、限りなく神に近い人間と呼ばれた存在。彼がまとっていた神々しい光は、角のように見えたと伝えられている。そしてこのブランドの特徴のひとつも、その角に通ずるような気高さと、自然体の心地好さとが同時に追求されたデザイン性にあるのだという。

実は薫自身がこのMOSESというブランドの愛好者のひとりであり、彼はブランド側の要請を受けて、今回の秋冬物コレクションに関わることになった。両者の関係を取り持ったのは、DIR EN GREYの衣装制作やスタイリングを手掛けている横澤嗣典だという。薫は「そもそも自分の衣装などのデザインを手掛けることは過去にもあったから、オファーを受けた時も、あまり難しく考えずに飛び込んでみようという気持ちになれた」と振り返り、「そこであれこれと考え始めてしまうと、いろいろなものが頭のなかで渦巻いてきてしまうし、むしろそこで“自分の着たいもの”というのを軸に考えた。そのほうが自分でもイメージがわきやすいので」と説明している。そして、普段から好んで黒を身にまとうことが多いという彼が今回デザインを手がけたのは、まさに漆黒のウール・ガウン。しかも、それをモデルとして着用しているのが、あの金子ノブアキだというのがまた驚きだ。

ミュージシャン/俳優として幅広い活躍を繰り広げている金子。薫と彼との接点といったものは表面的なところでは見えにくいが、共通の知人を介して出会ったという彼らには、実は前々から親交がある。DIR EN GREYと金子の在籍するRIZEは、どちらかといえば各々が異なった領域で活動してきたが、双方とも結成は1997年であり、同じ時代を生き抜いてきたバンド同士だともいえる。

この新作のモデルに金子を起用したのはあくまでMOSES側だが、薫はこのアイデアに全面的に賛成し、金子もこの申し出を即座に快諾。「自分で着る以上に、繋がりのある誰かに着てもらうことで、自分が手掛ける意味も出てくるんじゃないかと思えたし、服そのものに説得力が伴うことになるはずだと感じた」と語る薫に対し、金子の側もまた「音楽作品と同じように、服というものにも作り手の哲学や主張が反映されるものだと思うし、リスペクトできる相手が作ったものを着られるのは自分にとって、とても気持ちのいいこと」だと述べている。

お互いが異口同音にリスペクトを口にし、「向き合うことで気持ちが引き締まる相手であると同時に、一緒に鍋を囲みながら他愛のない話をする関係」でもあるというこの両者。加えて双方が認めているのは、お互いから「そこはかとなく音楽の匂いがする」という事実だ。そしてMOSESというブランドが提案するのは、「どんな時代でも自分のスタイルを貫き、自分たち自身で未来を創造すること」であり、「何かを信じる気持ちを重んじながら生きる人たち」に向けて、そうしたメッセージを発信していくことなのだという。

薫は金子との関係性について「音楽的にも人間的にも敬意の対象であり、どこか緊張感をもって向き合うところのある相手でありながら、それが不思議と安らぎにも繋がるようなところがある」と語っているが、彼が今回手掛けたこの服もまた、まさにそんな性質を持ち合わせているのかもしれない。このブランドの今後、そして両者のこれからの表現活動の広がりに期待・注目したいところである。

MOSES東京販売会

9月26日(土)  東京 PANOF E STUDIO
9月27日(日)  東京 PANOF E STUDIO
※時間は変更する可能性がございます。予めご了承ください。

■MOSES 2015 A/W COLLECTION×薫プロデュースアイテム
「Wool Gown」(ウール・ガウン/M15AW-J03) 32,400円(税込)
http://store-moses-horns.com/?pid=91656144

■MOSES × 薫氏(DIR EN GREY)コラボレーションアイテム発売記念キャンペーン実施決定!
期間内に、公式オンラインストアおよび販売店舗にて対象商品をお買い上げの方にオリジナルポスターをプレゼント致します。詳細は、MOSES公式サイトをご確認ください。
薫
金子ノブアキ
薫×金子ノブアキ

OKMusic編集部

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