5代目生徒会長 磯野莉音が語るさく
ら学院2015 完全版

 現在好評発売中のOVERTURE Vol.003でも、「さくら学院2015 Start Up!!~原点回帰と新たな挑戦~」と銘打って、“さくらの第2章”のスタートを6ページに詰め込めるダケ詰め込んでお届けしたのだが、そこには誌面スペースの都合上、泣く泣くカットした部分もかなり存在し……というワケで、ここエンタメNEXTでは、昨日公開した「2015年度の転入生6人に聞いた! さくら学院に入って、ジッサイどうよ!? -完全版-」に続き、読者の父兄諸氏に捧げる第2弾を公開! 5代目生徒会長となった磯野莉音が、歴代さくら学院のコト、新生徒会長となった感想、2015年度への熱い想いを語った1万字オーバーの超ロングインタビューをご覧下さい!

※ちなみに取材当日は転入式直後になります。
——5代目生徒会長就任おめでとうございます。“ついにこの時がきた!”という感じですが、実際に、生徒会長になる可能性がもしかしたらあるかも!? とは思っていましたか?

磯野 実は、ライブが始まる前に卒業生の(田口)華から「莉音しかいないと思うから!」ってメッセージがきてたんですよ。でも正直、スゴイ不安だらけだったし、莉音は(大賀)咲希がなるんじゃないかなって思ってました。なので、転入式で名前を呼ばれた時だって、私自身、不安な気持ちの方が大きかったです。

——なるほど。やっぱりあのステージで名前を呼ばれると、緊張しちゃう?

磯野 自分が呼ばれるなんて考えてなかったから、スピーチも何も考えてなくて……。

——その割には立派なスピーチでしたよ?

磯野 当日のリハーサルで立ち位置を決めた時に「あ! 今日は生徒総会じゃん!」って気付いてから、“イザという時”に備えて、急いで考え始めて。

——先程、生徒会長は大賀さんだと思ったと言っていましたが、その理由は?

磯野 スゴイしっかりしてるし、いつも真面目にさくら学院のコトを考えてるから、生徒会長になるなら、咲希しかいないんじゃないかなって。

——磯野さんは2011年度転入ですね。

磯野 はい! もう4年か、長いですね~。

——どうですか? いまだにステージに立つって緊張するものですか?

磯野 しますね~。卒業式の前になるとやたら緊張して、3月26日のTSUTAYA O-EASTでのワンマンライブの時も、あまりにも緊張し過ぎて体調が悪くなっちゃったり……。

——そんな場面もありましたね。

磯野 卒業生4人が卒業するから、もっと頑張んなきゃって気持ちのせいで、スゴイ緊張しちゃって、転入式で生徒会長に選ばれた時も「自分のコトが出来てないのにどうしよう……」って思ったら緊張しちゃったし。あんまり気付かれないんですけど、実は地味に緊張しいで。

——いつも大物オーラが出ているし、緊張とかしなそうなので意外!

磯野 メンバーにもいつも「莉音は緊張してないんじゃない?」って言われるんで、一応「緊張してないよ!」とは言っておくんですけどね(苦笑)。

——以前、卒業式でも泣かなかったとか、あんまり感情を表に出さないって言っていましたね。

磯野 泣いたりとか自分の弱い部分を、人に見せるのがイヤなんです。それに、そういうスタンスの方がカッコイイじゃないですか!?

——さすがだな~。そうなると卒業していった盟友の田口さん同様、2011年度転入生の2人は、まさに“漢”ですね!

磯野 2011年度に自分が転入してきた時は、先輩たちも各々が自分を高めようとしてたから、正直言いたいコトもあんま言えなかったし……だからこそ、前向きに考えるしかない! って、華と莉音はこうなったんだと思います。

——なるほど、さくら学院で過ごす日々が今の自分を形成したと。それが磯野さんにとっての“自分らしさ”ってことですか?

磯野 はい。人と違ったコトをやるのが好きなんで、昔から“自由”とか“マイペース”って周りから言われるんです。自分的には、ちゃんとみんなとペースを合わせてるつもりなのに。

——人と違ったコトをやりつつも、合わせてはいるんですね?

磯野 コレでも合わせてるつもりなんですよ(笑)。もうマイペースな所も含めて「自分の個性なんだな」って、認めちゃっているんで。

——それは生徒会長になっても変わらず?

磯野 いや~さすがにマイペースな所は、ちょっと直そうかなって思っています(笑)。

——みんなを引っ張るワケですもんね、身長があるし、12人フォーメーションの一番後ろに磯野さんがいる際の“奥に控える番長感”がハンパない! 現在165センチでしたっけ?

磯野 はい! 友那乃(現・本条友奈埜)とずっと対になっていたので、卒業しちゃった今は、メグ(岡田愛)が同じ位に伸びるのをちょっと待ってます。メグがスゴイ勢いで伸びているんですよ!

——といっても……まだ156センチ位、卒業までに間に合いますかね?

磯野 う~ん、ちょっと難しいかも(笑)。だけど、カノちゃん(藤平華乃)が小っちゃいので、全員がステージに立った際の身長差とか、また初期の雰囲気が思い出せるようになるから、それはそれでイイんじゃないかな~って。

——藤平さんといえば、“プロレス同好会・期待の新人”と噂もありますが……。

磯野 そうですね~、意外とあの子って「プロレス同好会の振りをやって!」って、私に言ってくるんですよ! だからプロレスに興味があるのかな~って。でも、華とは“同期の絆”があったからこそ、プロレス同好会って成立していたという事実もあるし……。

——かなりの身長差があるので、2人が並んだ際の画も面白いコトになりそうですし、是非!

磯野 今だと身長差が30センチ位はあると思います(笑)。

——磯野さんの身長はいつ位から、こんなに伸び始めたんですか?

磯野 転入当時は146センチとかで、身長順に並ぶと真ん中ら辺だったんです。多分(菊地)最愛と(水野)由結が小さかったから、大きく感じられただけなんですよ(笑)。

——4年間で19センチも伸びたってコトですよね、まだ伸び続けてますか?

磯野 伸びてます! 中学生になってからが結構伸びて、今も伸び続けています!

——さすが成長期! そういえば、「目指せ!スーパーレディー」の歌詞に“レゲエ育ち”のくだりがありますが、最近だとあまり前面に主張しないですね。初期の日誌では、家族でレゲエのライブに行っていたり、PUSHIMさんが好きって書いてあったりしましたけど?

磯野 あの~、数年前は結構、夏に家族でキャンプしながらフェスに行ったりしていたんですけど、さくら学院に入ってからは、夏って色んなイベントあるじゃないですか? だからあんまり行けなくて……でも、東京でPUSHIMさんのライブがある際は、ちゃんとチケットも買ってるんですよ。だから、行けるなら行ってみたいんですけど、なかなかタイミングが合わないコトが多くて、結局行けずじまいで……。——レゲエのフェスが多い夏だと、TIFや様々なフェスの出演がありますもんね~。そういえば、以前に夏フェスシーズンが終わった頃から“各年度の色”が見えてくると、前生徒会長の菊地さんも話していました。そこで、磯野さんが見てきた“各年度の色”というか、印象を教えてもらえますか? まずは2011年度の初代から。

磯野 正式に転入生として受け入れるのは、莉音と華が初めてだったのもあってか、先輩たちにとっても初めてのコトだらけだったし、その頃は、メンバーそれぞれが自分を磨くコトに一生懸命な感じで。だからこそ、その姿を見て「私たち後輩も先輩に追いつけるように成長しよう!」って、みんな頑張れたんだと思います。

——それがゆえに、時には衝突するコトもあったりして?

磯野 中3メンバーは自分らにとって最後の年だったから、『オトメゴコロ。』のタイトルを自分らで決める際にも「。は絶対つけたい!」とか、曲やダンスの振り1つ1つにも想いを込めていた分、さくら学院に対する想いが強すぎて衝突するコトは、結構あったりして。でも、その先輩たちの想いに気付いたコトで、「自分も、このままでいいのかな?」と考えるようになりました。

——先輩たちのさくら学院への想いの強さに触れて、磯野さん自身も変わり始めたんですね。

磯野 その頃、1回だけ学院祭で、みんなが出来ているコトを自分だけが出来ないのが悔しくて、泣いちゃったコトがあるんですよ。当時、それを見た先輩たちも「転入生が頑張っているんだから、自分たちも頑張らなきゃ!」って思ったそうで、その話しを最近聞いて、改めて互いの存在が高めあっていたんだなぁと感じました。

——そんな初代の先輩たちですが、個別の印象は?

磯野 (松井)愛莉ちゃんは、(三吉)彩花ちゃんと(武藤)彩未ちゃんの間にいるイメージ。正直、彩花ちゃんと彩未ちゃんは雲の上の人というか、気軽には話しかけづらい感じだったんですが、愛莉ちゃんは不思議と話しやすくて。さくら学院の相談事も愛莉ちゃんにすると、それを他の2人に伝えてくれたり、本当に“間”を取り持っていてくれる存在でしたね。

——かなり頼れる先輩だったんですね。

磯野 彩花ちゃんに関しては、クールなイメージしかなくて……小等部の私たちからしたら、話しかけてイイのかさえ分からない位。別に怖かったワケじゃないんですが、「お喋りしているヒマがあるなら、練習しなさい!」みたいな雰囲気を出してましたね。それに彩花ちゃん自身も女優業もやっていてレッスンに参加できるコトも少なかったのに、自分に与えられた課題は、ちゃんとクリアしてきていたのでスゴイなぁって思ってました。

——後輩には厳しく接しつつも、尊敬できる先輩かぁ~男前ですね!

磯野 彩未ちゃんは小さい頃から、色んなお仕事も経験していたし、可憐Girl'sとしても活動していたから、歌うコトとか踊るコトに対しても、すごい真剣でストイック。常に他のメンバー以上に練習していた姿が印象的でしたね。2011年度卒業の先輩たちが“清楚なさくら学院”のイメージを作ってくれなかったら、今のさくら学院はなかったと思うし、初代生徒会長は本当にさくら学院にとって、一番大事な存在だったんだと思います!

——続いては2012年度です。

磯野 すーさん(中元すず香)とまりり(杉本愛莉鈴)が、スゴイ歌を楽しんでいる感じがしたし、礼儀に関しては「お辞儀に気持ちが込もっていない!」って、怒られたり……。

——へ~、それは誰から?

磯野 すーさんからです! 2012年度は父兄さんへの感謝の気持ちを教えられた年でしたね。

——その頃の磯野さんって、まだ小等部ですよね? 今とは違いましたか?

磯野 去年ぐらいから、スゴイ色んな言葉も覚えて……改めてさくら学院の歌詞を読んだら、ホントいい歌詞だなって思ったり。小等部の頃に歌っていた時とは違う感情が芽生えてきて、「自分が今ステージに立てているのは、卒業生がいたお陰なんだな」って思うようになってから、感謝する気持ちも強くなりました。

——成長とともにリスペクトの気持ちが強くなってきたんですね。中元さんがそういうタイプの先輩だったとは意外!

磯野 2011年度までは、全然言わなかったんですけど、生徒会長になってからは、さくら学院への想いが強いからだと思うんですが、たくさん怒られました。

——しかも、中3が自分だけの中で生徒会長になって、なんか言わなきゃみたいな思いがあったんですかね?

磯野 すーさんの時も「心配!」って父兄さんたちから言われていたから、すーさん自身が、「ちゃんと出来るかな?」って心配だった部分もあったのかも。

——本年度もそうですが、下級生との年齢差が大きいと“自分が引っ張らなきゃ!”みたいな気持ちは強くなるかもですね。

磯野 莉音の場合は、小5からさくら学院に転入してきたから、年下の子たちの気持ちも分かるけど、すーさんって最初から中1なんで、小5の気持ちはあんまり分からなかったと思うし、だからこそどうするべきか? って、すーさん自身もスゴイ悩んでいたんだと、自分が同じ生徒会長になった今なら、分かりますね。

——最上級生として、先輩たちの気持ちも分かるようになったんですね(感動)。2013年度はいかがでしたか?

磯野 (堀内)まり菜ちゃんは、昔から“絆”って言葉を口にしていたし、まり菜ちゃんが生徒会長になって、改めて「さくら学院って絆が強いグループだな」って思うようになりました。本当にあの4人からは、色んなコトを教わりました。

——それぞれから、何を教わりましたか?

磯野 ねねドン(杉﨑寧々)は、初のトーク委員長として、自分たちらしく自然体で、なおかつ年下の子もちゃんと喋れるようにするにはどうすればいいんだろう? って、かなり考えてましたね。個性が引き出されるタイミングって、トークが多いじゃないですか? あの頃、ねねドンが頑張って下級生の個性を引き出してくれたから、今のウチらがあると思うし、莉音の個性も、ねねドンが一番引き出してくれたんだと思います♪

——先輩が背中を押してくれるって重要ですよね。では、飯田さんからは?

磯野 らうちゃん(飯田來麗)は、パフォーマンスに対する姿勢。自分は嫌われてもいいからって、メンバーにいっぱい注意してくれたり……。幼稚園の頃から仲が良かったらうちゃんが、さくら学院のために顔笑ってる姿を、ずっとカッコイイなって思って見ていました。

——佐藤さんからは何を教わりました?

磯野 日向ちゃんはムード委員長だから、ライブ前にレッスンが続いて、みんなが疲れてきた時に、日向ちゃんが一声掛けるダケでみんなやる気になったり、明るくなったりするから、スゴイ大事な役目だと感じました。

——今年のムードメーカーは?

磯野 多分、(山出)愛子だと思います。あと意外と(倉島)颯良ちゃんも! 楽屋では結構うるさいんですよ。だからLoGiRLでは、そういう一面をもっと出して欲しい! ホントに全然違いますよ、まだ殻を破ってない! 颯良ちゃんなんかもう、最近は在校生メンバーの中で、一番うるさいんです(笑)。人見知りだから、知らない人がいると静かになっちゃうんですけど。それと、愛子はスタッフさんの前では結構、猫を被ってます(笑)。

——あれで猫を被った状態ですか? むしろライオンって感じですが(笑)。とはいえ、知らない人がいる現場って結構あると思いますし、大丈夫ですか?

磯野 そんなワケで、ライブでも初めてのスタッフさんがいると、結構静かになっちゃいます(苦笑)。

——アハハ、それは大変。と若干、脱線してしまいましたが、最後に3代目生徒会長・堀内さんの印象を!

磯野 まり菜ちゃんは「いつ自分のコトをやってるんだろう?」って不思議に思う位に、いつもさくら学院のことばっかり考えてて。それに、まり菜ちゃんも自分の弱さを見せなかった人だし、実はさくら学院の中で一番真面目だったんじゃないかって思います。

——実は、かなり真面目な先輩だったんですね! 堀内さんといえば、妖精ネタやアニヲタ、「◯○ッス!」という語尾もあったりして、かなり濃いキャラのイメージがあります。

磯野 確かに、ああいうキャラは今までも、まり菜ちゃん以外にいないですね(苦笑)。でも、アレって普段からそうなんですよ。

——普段から? 家でも?

磯野 そう。あと、まり菜ちゃんがお母さんと電話しているのを横で聞いていると、“お母くん”って呼んでいます! で、またそのお母さんも天然なんで、電車の発車ベルを聞いて「アラ、みんな同じ携帯の着信音だわ!?」って言ってたりして(笑)。

——アハハ(爆笑)。

磯野 だから、まり菜ちゃんのキャラは遺伝子レベルなんだと思います!

——やっぱり2013年度もしっかり個性的でしたね。では、2014年度は?

磯野 去年は由結と最愛がベビメタの活動で、華と友那乃がHGSの活動があって、中3がいない時間が多かったんですけど、だからこそ下級生みんなが、それぞれ“さくら学院を自分が引っ張っていかなきゃ!”っていう気持ちをもって、成長出来たんだと思います。TIFの時も、由結と最愛が、海外から「今レッスンどう?」とか心配して、メールをしてくれたり、悩みを相談した時に勇気づけてくれたりして、“離れていても心は一つ”っていうコトを教えてもらいました。

——まさに『ハートの地球』ですね。以前、2人にインタビューした際にも、「下級生の精神的ケアが、TIF前の時期には大切!」って話していました。

磯野 去年は、みんな悩みがあると、遠くにいる最愛と由結にも相談してましたからね。

——やはりTIF前の時期って悩みがあったり、メンバー間で衝突するコトが多いんですね。具体的に言える範囲で、例えばどういうコトが?

磯野 転入生も馴染んでくるし、レッスンなんかで毎日のように一緒にいるので、メンバー各々のイイ部分も悪い部分も見えてきちゃうんですよ。それで、最愛と由結が間に入って話し合いをしたりもあったし、課外活動で大変だったと思うんですけど、ホントに助かりました!——歴代のさくら学院を振り返ると、改めて先輩たちの偉大さに気付かされますね。さて今回、同じく『OVERTURE』内で転入生インタビューもしたんですが、2015年度転入生は本当にみんな元気ですよね~。特に岡崎(百々子)さんと藤平(華乃)さんが、なかなかフリーダムな感じで(笑)。

磯野 あの2人は特に“うるさいチーム”としてセットで捉えています(笑)。

——昨年度は相当フリーダムな印象があった山出さんも、最近は先輩らしさが出てきたそうですし、後輩に手を焼かされているんじゃないですか?

磯野 そうですね(笑)。最近の愛子はうるさいっていうより、いきなり泣き出したりするんですよ。でも、その理由が“お腹空いた”だったりで……なので自由で面白い所は変わっていないかも(笑)。それに今年度の転入生は、個性的な子が多いですからね。それで、レッスンでもずっとテンションが高いから正直、疲れちゃいました……(苦笑)。

——アハハ、みんな元気ですね。

磯野 そうなんですよ。ずっとハイ・テンションのままだし、転入式での初ライブも「緊張した~(汗)」とかじゃなく「楽しかった~♪」って戻ってきましたからね。でもまぁ、人見知りしない子たちだと結構すぐ馴染んでくれるので、そういった部分はありがたいです。

——小等部には、4人も転入生が入りましたもんね。特に吉田さんなんて、メガネっ娘で“アノ声”だからかなりのインパクトがあります。

磯野 ソヨちゃん(吉田爽葉香)は、性格も結構面白いんですよ。レッスン中も、見よう見真似で踊ってたり(笑)。中でも『オトメゴコロ。』が異様に好きらしく、ず~っと踊ってます。あと、ソヨちゃんはレッスン前に『顔笑れ!』を踊ると気合いが入るらしいので、レッスン前はまず『顔笑れ!』を踊らせるようにしています(笑)。

——ホントに元気が有り余ってるんですね! 今年の転入生は人見知りしないとのコトですが、でしたら、元々が父兄だった同期の白井さんなんかは、転入当初からスムーズに馴染んでたんじゃないですか?

磯野 しーちゃん(白井沙樹)は、元々アミューズのレッスンで結構みんなに会ってたんですよ。そこでいつも、さくら学院のCDを持ってきていて、会う度に絶対「サイン下さい!」ってグイグイきてたんで、みんなも「転入してくるんじゃない!?」って話してたくらいだし、そこはかなりスムーズに(笑)。

——なんかそのシーンが想像がつきます(笑)。ちなみに、もう転入生の誕生日は全員分覚えました?

磯野 全然覚えてないです……(日髙)麻鈴ちゃんは愛子と同じ誕生日で……。それだけしか覚えてません!(キッパリ)

——まぁ、まだ転入式をやったばっかですからね(笑)。とりあえず転入生インタビューでは、在校生以上にワチャワチャしていて、楽しそうだなぁ~って感じました。それと、キャリアが一番長い2年生の黒澤(美澪奈)さんの“しっかり者”っぷりも印象的でした。

磯野 そうですね~美澪奈ちゃんはしっかりしてるので、もうすでに転入生のまとめ役みたいな存在になっています。シラサキ(白井沙樹)が父兄なら、こちらはお母さんみたいな感じ。

——頼もしいですね! そうやって、転入生も含めてスタートからみんなが一つにまとまっているという団結力が、今年度の強みですね。とはいえ、先程の話題にも出たように、3代目生徒会長の堀内さんも4代目生徒会長の菊地さんも「さくら学院は夏までが毎年大変で、色んな問題が出てくる」と話していました。その点、今年はどうですか?

磯野 まず転入生が6人もいるので、振り入れがスッゴイ大変です。今までは卒業生が抜けてもある程度、人数がいたじゃないですか? だから歌割りとかフォーメーションも転入生を付け足せば良かったんですが、6人だと歌割りなんかも全部変えないといけないし。でも、だからこそ夏を越えた時に、大きな達成感があるんじゃないかなって今から楽しみです!

——ダンスにもそれぞれの個性があると思いますが、吉田さんなんて誰よりも細いですし、激しいダンスにはついていけてますか?

磯野 ダンスも頑張ってますよ! それよりも、このまま成長したら友那乃のポジションに収まりそうな気がします。ずっと食べてるのに細すぎ(笑)! これからは、そういったそれぞれの個性をシラサキがトークで引き出しつつ、咲希の教育でさくら学院のあるべき姿を教えていってもらい、3人で力を合わせて引っぱっていきたいですね。

——同じ中3メンバーの2人の頑張りにも、さくらの命運が掛かっているワケですね?

磯野 そうですね。シラサキの父兄目線や、咲希のシッカリしている所など、それぞれが違う要素を持っていて、本当に頼れる存在です!

——今後は、プロレス的な内部抗争とか、ライバル関係とかを取り入れたりも面白そうですね。

磯野 ちょうど中3が3人じゃないですか、なので新日本プロレスの棚橋弘至選手、中邑真輔選手、オカダ・カズチカ選手に例えて“3本柱”みたいな?

——それは誰が、誰ですか?

磯野 咲希はオカダ選手っぽいって、スゴイ思うんですよ。なんか見た目が……。

——それは水泳で鍛えた筋肉が?

磯野 そうです。莉音は中邑選手かな!? プロレス同好会でも中邑選手のセリフを取り入れているんで(笑)。

——ところで、今年からさくら学院では今まで以上に、課外活動を推奨するという方針ですが、磯野さんがチャレンジしたいコトってありますか?

磯野 今までは、さくら学院以外ですとCMや雑誌のお仕事が中心だったので、演技のお仕事に挑戦してみたいです。それと、莉音が芸能界に入ったキッカケがモデルとしてだったので、また改めてモデルも出来たら嬉しいですね。洋服やオシャレすることが好きなので、色々な洋服を着れたらなぁ~って(笑)。

——中学生だと周りが読んでるのは、『ニコラ』や『ピチレモン』とか?

磯野 大体『ニコラ』ですね! 『ピチレモン』も、まりりが出ているのでたまに買います♪ もし、モデルが出来るなら大人っぽい感じで挑戦していけたらなぁと思ってます。

——ゆくゆくは三吉さん&松井さん、野津さん(現:本条)のモデル路線ですね。実に楽しみです!

磯野 あっ、でも、舞台監督さんのお仕事も、絶対に死ぬまでに一度は経験してみたいです!2013年度の学院祭で『message』を歌っている時にステージから見た、さくらのフラッグがすごいキレイで……その光景に感動して色々と考えていたら、「もし、スタッフさんたちがいなかったら、自分たちはこの舞台に立つことが出来ないんだな」と改めて気付いて、それから舞台監督さんに興味を持つようになりました。

——“ライブ”という舞台を作ってくれている裏方さんたちへの感謝から、自分もやってみたいという興味が生まれたワケですね。ちなみに、プロレス方面の可能性はない?

磯野 トークイベントなどに呼んでもらえるなら、ぜひまた参加したいです! 私、意外にちゃんとプロレス関係のTwitterなんかもチェックしてるんですよ(笑)。

——田口さんが“虎姫一座”という別団体から参戦するという形で、再びプロレス同好会として活動が出来たら面白いですよね。

磯野 華も今は、まだまだ虎姫一座のレッスンで大変だと思うので、ちょっと落ち着いたら、また一緒にやりたいですね☆

——父兄熱望のスペシャルマッチ実現なるか!? さて、ここまで磯野さんが見てきた歴代のさくら学院についてお聞きしてきましたが、再び5代目生徒会長就任の話に戻します。生徒総会での就任スピーチは実にお見事でした! あの内容を土壇場で言えるっていう勝負度胸は、さすが生徒会長ですね!

磯野 今年の生徒総会って、昨年度までとちょっと違って面白い感じだったじゃないですか? なので、「真面目なコトを言ってもイイのかな?」って思ったんですよ、それに生徒会長になったからには、ちゃんと意思表明としてスピーチをしなくてはいけないなと思ったんで。

——“私はさくら学院をこうしたい!」っていう、磯野的マニフェストはありますか?

磯野 デビュー当初のメンバーは今いないんですけど、身長や声など全体的に若返って、初期のさくら学院を思い出せるような感じになったんじゃないかなって思うので、新たにリニューアルした気持ちで、顔笑っていきたいです!!

——確かに初期の空気感を感じますね。今年もイケそうですか?

磯野 歴代の卒業生たちが教えてきてくれた“さくらの掟”って、もう私自身の身体に染み込んでいるので、改めて何かを伝えようとせずとも、今までやってきた背中を見せていれば感じ取ってくれるだろうし、それでイイんじゃないかって考えています。

——背中で語る生徒会長、カッコイイ! その上で、初代からのさくら学院を知っている唯一のメンバーにして、“さくらイズム”を継承する磯野さんだからこそ、やっておくべきコトを一つあげるとしたら?

磯野 自分たち自身が楽しむのは当たり前ですけど、でもそれ以上に、父兄さんたちに「私たちの成長やライブをいかに楽しんでもらうか?」が大事なので、“感謝する気持ち”は絶対に後輩にも伝えていきたいと思います! そして、さくら学院は常に進化するものだけど、12人体制に戻った今、昔のさくら学院も思い出しつつ、「何だか懐かしい!」って感じてもらえたら嬉しいですね。

——最後にダメ押しで2015年度にかける意気込みをお願いします!

磯野 なんか最初はもうホントに不安だらけで、「自分に出来るのかな?」って正直思いました。でも、父兄さんたちの大きな拍手を思い出す度に、背中を押してもらえるから、前向きに顔笑っていきます!

——天才キャラでプロレス同好会所属の武闘派なんて、まさに最強の生徒会長ですからね、2015年度のさくら学院も楽しみです!

(取材・文/TOMMY)

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