「2010年春から夜のニュースの顔として番組担当となり丸5年。この春の降板には本人も納得でしょう」と語るのは全国紙文化部のNHK担当記者。
時には政権批判もするのはジャーナリストとしては当然のことなのに、絶えず安倍首相の顔色ばかりうかがう籾井勝人会長(71)からの圧力があったとも聞く。このままでいいのか。
「籾井会長へのブーイングはNHKの内外で高く、会長周辺は大越さんが"反籾井"に流れるのを警戒していました」
だから、降板は更迭のような形では?
「大越さんの後任は、彼の1年後輩にあたる河野憲治国際部長(52)の名前が取りざたされています。会長サイドの意見をくみ取り、海外支局の経験もあってマスクもいいと評判です(笑)」
大越さんはどう動く?
「『政権にものも言えないのはジャーナリストじゃねえ!』とタンカを切って辞めるのなら格好もいいのですが、そういうことをする人ではありません」
となると、唯々諾々(いいだくだく)と上の言うとおりにやって順調に出世したいっていうタイプ?
「いや、彼は政界を狙っているという話があります」
衆院選は去年の暮れにあったばかりだ。当面はないだろう。では参院とか?
「いや、来年秋に予定されている新潟県知事選に出る可能性があります。大越さんは地元のトップ校・新潟高から東大に進んだエリートです。今の泉田裕彦知事(52)も地元新潟の三条高から京都大出ではありますが、旧通産省出身の官僚上がり。そんな現知事より、名前も顔も広く知られた大越さんが知事になったほうが新潟を全国に売り込める、という声が地元にあります」
なるほど…。
「ただ、大越さんが政界でなく、あくまでキャスターやジャーナリストにこだわるというのなら民放への転出という可能性もゼロではないでしょう」(先の記者)
いっそのこと、こちらも降板のウワサが取りざたされる「報道ステーション」(テレビ朝日系)の古舘伊知郎(60)の後任にでもなれば放送界も盛り上がる?!

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