【注目ドラマ情報】クドカンの学園ド
ラマ「ごめんね青春!」

その名も「ごめんね青春!」。合併して共学になる予定の静岡県の男子校と女子校を舞台に、男子生徒と女子生徒とが団結して文化祭の成功を目指すという青春ストーリーだ。
池袋ウエストゲートパーク、木更津キャッツアイ、流星の絆、そして最近は、あまちゃんが記憶に新しいように、数々のヒットドラマを生み出したクドカンが、TBSの名プロデューサー磯山晶と数年前から本作品の企画を温めていたというから、いつも以上のクドカンワールドを期待せずにはいられない。
クドカンワールドを一言で表現するならば、「ヒーローでもない、特別な生きる目的があるわけでもない、普通の若者の等身大の生き様こそを、この上ない魅力と捉え、その"普通の魅力"を存分に味わうことができる脚本力」にある。
彼の描く世界は、「GO」や「なくもんか」に代表される、まっすぐであふれんばかりの疾走感とポップさにコミカル要素が加わっており、それは、「流星の絆」のような、たとえ悲しい設定の物語であっても、見ていてわだかまりを感じない。
登場人物同士の何気なくて思わず笑ってしまうようなくだらない会話にセンスが光る脚本が多く、また、舞台出身の脚本家であることから、独特のテンポのよさを評価する声も多いようだ。
今回の作品では、学園ドラマでは鉄板とされる不登校や学級崩壊、いじめネタなどネガティブな要素を一切含まず、
そうしたエピソードに頼ることをせずに、"普通の青春"をただ漫然と描き切るという。
主演は、「流星の絆」(`08年TBS系)以来、6年ぶりに宮藤とタッグを組む錦戸亮、ヒロインは昨今テレビドラマや映画問わず引っ張りだこで、その演技力を高く評価されている満島ひかり。どちらかというと内なるものを抱えた幸薄役、試練の多い難しい役どころに定評がある彼女が、クドカンが創り出すコミカルでポップな空間にどうはまっていくかも見どころのひとつだ。

【執筆者:小嶋優】

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