Wキャスト+文化祭&後夜祭スペシャ
ル公演も加わりパワーアップ!『スク
ールアイドルミュージカル』ゲネプロ
レポート

2022年12月と2023年8月に公演が行われ大反響を呼んだ、ラブライブ!シリーズの世界が舞台のオリジナルミュージカル『スクールアイドルミュージカル』がTHEATER MIRANO-Zaにて上演! ペンライトやうちわを使用した応援OKのアンコールスペシャルステージやWキャスト制度、さらにアンコールスペシャルステージが拡大されたスペシャル公演も加わるなど、よりパワーアップした公演を、10日のゲネプロの様子からレポートしよう。
■全編ミュージカル仕立てで描かれる、少女達の友情物語!
撮影:鈴木健太
芸能コースを設立し、才気あふれるメンバーを集めた選抜アイドル部の活躍でブランド校として人気の大阪・滝桜女学院。理事長・滝沢キョウカの娘でアイドル部のセンターを務める滝沢アンズは、センターとしてのプレッシャーから、自分の唄う意味を見失って悩む日々が続いていた。
撮影:鈴木健太
一方、昔ながらの伝統と格式を誇る進学校の兵庫・椿咲花女子高校は、勉学第一の校風が時代遅れとなり、入学者数も年々減少し続けていた。こちらの理事長・椿マドカの娘・椿ルリカは、女手一つでがんばる母を支え期待に応えるために、勉強に専念する日々を送っていた。だが、アイドルとして輝くアンズの姿に心惹かれて以来、自分もあんな風に輝きたいと夢を抱くようになっていた。
撮影:鈴木健太
唄うことが楽しく、母が喜んでくれるから唄っていたはずなのに、今は芸能コースを盛り上げたいという母の学校経営のために唄っているだけではと悩みを募らせたアンズは、ついに学校も辞めて、勉強に打ち込むために椿咲花女子高校に転校してしまう。
撮影:鈴木健太
友達とライブを見に行ってますますアンズのファンになってしまい、一緒にアイドルをやっている夢まで見てしまうほど、勉強に身が入らなくなっていたルリカ。だが、その憧れのアンズが突然自分達の学校に転入してきたことに驚き、彼女や周りの友達を巻き込んでアイドルをやろうと動き出す。

撮影:鈴木健太
撮影:鈴木健太
格式ある学校の伝統にそぐわないと考える母・マドカはルリカのアイドル部設立に反対するが、アンズの母・キョウカが学校に乗り込んできたことで、一転アイドル部を認めアンズを部長に指名する。実はこの二人の母は学生時代からのライバルで、事あるごとにぶつかり合っていた仲だったのだ。

撮影:鈴木健太
撮影:鈴木健太
そんなこんなで一緒にアイドルをやることになったアンズとルリカ。拙いながらも一所懸命に歌やダンスに取り組むルリカとその仲間達と過ごすうちに、プレッシャーから解放されて楽しく唄っていた頃の笑顔を取り戻すようになったアンズ。一方、アンズが去った後の滝桜女学院アイドル部は、それぞれがセンターを狙って対立したり個人レッスンが多くなり、結束が失われつつあった……。
撮影:鈴木健太
一方の椿咲花女子高校スクールアイドル部はオリジナル曲も完成して、いよいよストリートライブに挑戦しようと動き出す。だが、そんな彼女達に思いも寄らぬトラブルが降りかかる……アンズとルリカ、そして二つの学校に通う少女達の絆の行方は?
■初演を見た人も楽しめるWキャストの熱演と「文化祭&後夜祭」スペシャル公演
『スクールアイドルミュージカル』の注目ポイントは、何といっても30曲以上のキャッチ―な楽曲。一度聞いたら忘れられないようなメロディに乗せて、約2時間半に及ぶ上演時間があっという間に過ぎてしまうくらいに、軽妙で楽しい舞台が繰り広げられる。また、物語の展開やキャラクターの関係性にはラブライブ!シリーズではおなじみの要素も盛り込まれているので、シリーズを追いかけてきた人ならそういう部分も刺さるはずだ。
本編後のカーテンコールスペシャルステージでは応援グッズを使用することも可能。今回は物販にてペンライトやジャンボうちわも販売しているので、より楽しく応援できる。
さらに1月20~21日には、ライブステージをメインとした新たなスタイルの公演「文化祭&後夜祭スペシャル公演」を上演。こちらは約1時間半の公演で、応援グッズもスタート時から使用可能。ぜひ本編と合わせて楽しみたい。
そして今回の公演は滝沢アンズ&椿ルリカ以外のスクールアイドル勢は全員がWキャスト。すでに初演を見たという人も新たな気持ちで楽しめる公演となっている。同じストーリーでも、演じるキャストが違うことで生まれる化学反応にも注目だ。
友達や家族のことを思うばかりに、自分を縛って重荷を背負い込んでしまったアンズとルリカが、「スクールアイドル」という表現を通して大事な約束より大事なことに気付いていくガールズストーリーが繰り広げられる『スクールアイドルミュージカル』。ラブライブ!シリーズファンはもちろん、心躍るミュージカルが観たいという人にも楽しめる舞台となっているので、昨年春に生まれたばかりの新しい劇場で「みんなでえる物語(スクールアイドルプロジェクト)」に触れてみてほしい。
取材・文:斉藤直樹 撮影:鈴木健太

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