藤原紀香主演で『カルメン故郷に帰る
』が舞台化 脚本には羽原大介、演出
は錦織一清

2024年8月・9月に新橋演舞場・大阪松竹座・御園座(その他仙台、熊本、鹿児島)にて、舞台『カルメン故郷に帰る』が上演されることが決定した。
『カルメン故郷に帰る』は1951年に公開された映画で、邦画初の純国産総天然色映画として大きな話題を呼んだ。日本映画界の巨匠・木下惠介監督と高峰秀子の顔合わせは本作が初めてで、その後10本もの作品でタッグを組むことになるが、その中にはゴールデングローブ賞外国語映画賞をはじめ様々な映画賞を受賞し日本映画史に名を刻んだ『二十四の瞳』もあった。
戦後わずか数年で制作された『カルメン故郷に帰る』は、戦後の日本の復興を象徴するような力強く生命力に満ちた色合いと、人々の心情や関わりを丁寧に描いた描写で、公開から70年以上経った現在でも高い評価を得ている。また、ストリッパーの女性が自分の人生を肯定しながら、職業への偏見を持った故郷の人々の心を動かしていく様子は、多様性が叫ばれながらも、いまだ窮屈さが残る現代を生きる我々に勇気と希望を与えてくれる。
『カルメン故郷に帰る』(1951年)監督:木下惠介
『カルメン故郷に帰る』(1951年)監督:木下惠介
そんな作品の初の舞台化となる本作は、作品の舞台を和歌山に移し、主演には和歌山にルーツを持ち、『華の太夫道中』『毒薬と老嬢』『サザエさん』『メイジ・ザ・キャッツアイ』など話題作での主演が続く藤原紀香を迎える。演出はつかこうへいのもとで、俳優だけでなく演出家としての道も切り開き、『熱海殺人事件』『寝盗られ宗介』などの大作でもその才能を発揮している錦織一清。脚本はNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」や舞台『グレイト・ギャツビー』など幅広いジャンルで活躍する羽原大介。主演を務める藤原紀香よりコメントが到着した。
藤原紀香コメント
この度、舞台『カルメン故郷に帰る』でリリィ・カルメン役をつとめさせていただくことになりました。日本映画史に残る名作を次々と発表された木下惠介監督の、日本初のカラー劇映画の初舞台化ということで自身もワクワクしております。
脚本は羽原大介さん、そして演出は昨年の『毒薬と老嬢』でご一緒させていただいた錦織一清さんで、作品の舞台を私の第二の故郷である和歌山に移し、関西弁でのお芝居になると聞いています。
賑やかで笑いあり涙ありの舞台に仕上がると思いますので、たくさんのお客様に楽しんでいただけたら幸せです。2024年夏、私カルメンは劇場で皆様をお待ちしております♪
あらすじ
家を出て東京でストリッパーとして身を立てるリリィ・カルメンことおきん。劇場改築のため1週間の休みをもらい、ストリッパー仲間を連れて和歌山の実家に里帰りをすることになります。派手で奇抜な姿とその立ち振る舞いに、両親をはじめ、村の人々は戸惑うばかり。そんな中、村一番の大金持ちがおきん達を利用して、ストリップショーをすることになり・・・。

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