水木しげる命日に「鬼太郎誕生 ゲゲ
ゲの謎」大ヒット御礼舞台挨拶 関俊
彦が「鬼太郎、生まれてきてくれてあ
りがとうな」

(c)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会 公開中の劇場アニメ「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の大ヒット御礼舞台挨拶が、11月30日に東京・イオンシネマシアタス調布で開催され、かつての目玉のおやじ(鬼太郎の父)役の関俊彦、水木役の木内秀信、古賀豪監督が登壇した。
 同作は、妖怪漫画の金字塔「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズの原作者である故・水木しげるさんの生誕100周年記念作品。シリーズの主人公である鬼太郎(CV:沢城みゆき)の出生や、彼の父親である目玉おやじ(野沢雅子)の過去にまつわる秘密が明かされる。約70年前の昭和31年、血液銀行に勤めるサラリーマンの水木は、ある密命を帯びて哭倉村(なぐらむら)を訪れ、時を同じくして村へとやってきた、かつての目玉おやじと出会う。閉鎖的な村で、水木が人々から向けられる視線に不安を感じ始めたころ、政財界を裏で牛耳る龍賀一族のなかで凄惨な殺人事件が起きる。
 舞台挨拶当日の11月30日は水木しげるさんの命日で、会場が所在する調布市は、水木さんが1959年に移住してから2015年に亡くなるまで暮らしていた街。今回の舞台挨拶では、11月17~26日の累計10日間で動員35万8091人、興行収入5億1087万2290円を記録し、24~26日の週末3日間でも、公開初週の週末を上回る動員11万3599人、興収1億6903万5950円という好成績を収めた同作のヒットを、水木さんに報告する形となった。
古賀豪監督(c)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会 今作を鑑賞することを「入村する」と表現するなど大きな盛り上がりを見せているSNS上の反応に対し、古賀監督は「こんなに反響をもらえて、ちょっとびっくりしているというのが正直な感想です。まだ信じられない感じです」と率直な心境を明かしつつ舞台挨拶はスタート。
鬼太郎の父役の関俊彦(c)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会 かつての目玉おやじ(鬼太郎の父)と水木というダブル主人公のキャラクター造形について、関は収録において「2人の関係が微妙に近づいていって、関係が深まっていく過程を示し合わせて計算してやっていくというよりは、お互いそれぞれ台本を読み込んで……自分の中にためてきたものを現場でお互いセッションするっていうのが一番いいなと思い、そうしました」とライブ感を重視したことを明かす。そして「そもそも鬼太郎の父と水木は、非常に両極端な存在で。鬼太郎の父は自分の愛するものを、自分の身を呈して守りたいっていう、そういう人物なんですが、最初の水木は自分がのし上がっていくことしか頭にない人物で。ストーリーが展開するにつれて2人の共通点がわかってくると、実は似た者同士だったのではないかと思いながら演じていました」と表裏一体であった2人の関係性について語った。
水木役の木内秀信(c)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会 木内は、水木のモノローグが多かったため、それを自分なりに解釈して視聴者にわかりやすく伝えることに心を砕いたという。古賀監督は「あの時代(昭和)の生きている人間の生々しさみたいなものを出していただきたい」と考え、主演の2人と話し合いながら制作を進めていった。
 「グッとくるポイント」や「泣けるシーン」といった見どころを尋ねられた古賀監督は「エンディングとエピローグは必ず見てください」と力説。「エンディングは川井憲次さんの曲が素晴らしくて、そこにグッときます」と音楽の力にも言及した。また「最後まで知ってからもう一度見ると、結構前の方のシーンでも泣けちゃったりする」と複数回の鑑賞を勧めた。
(c)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会 最後に、木内は水木という新キャラクターの内に、原作者である水木しげるさんが投影されている部分があると語り、「きっと水木先生は妖怪・鬼太郎を通して、この世に送るメッセージがたくさんあったと思うのですが、その原動力になった実体験の話がこの記念の作品に盛り込まれていると僕は感じています。そういう点を多くの方に感じてもらえると、水木先生も喜んでもらえるのではないかと思います」とコメント。関は、かつての目玉おやじの声色で「鬼太郎、生まれてきてくれて本当にありがとうな」と呼びかけ舞台挨拶の幕を引いた。

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