DURDNの新曲にyamaがフィーチャリン
グしてカバーに登場、ヒグチアイの新
曲、Momのニューアルバムなどーー今
週の注目新作11曲紹介『New Music W
ednesday [M+T]』

話題の新曲を最速で知れる、Spotifyの人気プレイリスト『New Music Wednesday』を、ナビゲーターの竹内琢也が深掘りするポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』。このSPICEでは同番組で紹介されている、プレイリストだけでは知ることのできないエピソードやSpotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりをピックアップして掲載。
今週は、DURDNの新曲にyamaがフィーチャリングしてカバーに登場! 羊文学の新曲やヒグチアイの『進撃の巨人』エンディングテーマ、ザ・ビートルズの最後の新曲のほか、凛として時雨の『陰陽師』主題歌、Momのニューアルバム、林哲司のデビュー50周年記念トリビュートなど今週注目の新作11曲を紹介!  また紹介アーティストのライブやフェス情報も掲載しているので要チェック。番組への感想やリクエストは「#NMWミュージックアンドトーク」をつけてツイートを!
DURDN「はなにあらし ft.yama」
DURDNが新曲「はなにあらし ft.yama」をリリースし、『New Music Wednesday』のカバーを飾りました。DURDNはSpotifyが発表した2023年飛躍が期待される注目の新進気鋭・国内アーティスト『RADAR: Early Noise 2023』にも選出されている3人組。今年は5月に『GREENROOM FESTIVAL’ 23』でフェス初出演、6月にはキャリア初の単独公演、8月には『SUMMER SONIC 2023』、『SWEET LOVE SHOWER 2023』に出演するなど、活躍しています。SpotifyではYonYonとコラボした「Drink!」が700万再生を突破、この『New Music Wednesday M+T Edition』でも『SWEET LOVE SHOWER 2023』のバックヤードでインタビューを行いました(インタビューはこちら)。
同作にはyamaがフィーチャリングゲストで参加。DURDNは「今回の楽曲はyamaさんに参加していただきましたが、あえてDURDN色全開の楽曲を制作させてもらいました」とコメント。DURDNはyamaの2ndアルバム『Versus the night』収録の「マスカレイド」への楽曲提供も行っており、およそ1年ぶりのコラボレーションとなります。DURDNは11月に自身2度目となる単独公演『The prove』を大阪、東京で開催予定です。
羊文学「GO!!!」
羊文学の新曲「GO!!!」がリリースになりました。12月6日(水)にニュー・アルバム『12 hugs (like butterflies)』をリリースすることを発表しており、同作はアルバムからの先行配信楽曲となります。シンプルなビートからバンドサウンドに昇華するドラマチックな楽曲展開。タイトル通り背中を押してくれる歌詞です。9月にリリースされたTVアニメ『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」のエンディング・テーマ「more than words」に続く新曲です。「more than words」はSpotifyでは現在1,200万再生を突破、『Tokyo Super Hits!』にも引き続きリストインし、SpotifyのJapanチャートに現在もランクインするなどよく聴かれています。
11月10日(金)には『バズリズム02』、11月11日(土)にはNHK『Venue101』(生放送)に出演し、「more than words」をパフォーマンスすることも決定しています。Spotifyではプレイリスト『She Rocks』のカバーも飾っています。
ザ・ビートルズ「Now And Then」
ザ・ビートルズの新曲「Now And Then」がリリースになりました。同楽曲はオノ・ヨーコが所持していた「ジョン・レノンのデモテープ」をもとに楽曲制作されたもの。テープには他の楽曲も録音されており、ジョン・レノン以外の3人は1995年に「Free as a Bird」を、1996年には「Real Love」を、25年ぶりのビートルズの「新曲」と位置づけ、シングルとして発表していました。当時から「Now And Then」も着手はしたものの、カセットテープの録音から発表に耐えるだけの音を取り出すのは無理だという判断で作業は中断されていました。しかしピーター・ジャクソン監督とドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ Get Back』(2021年)を制作中、映画制作に使われているAI採用の音声分離処理技術を目の当たりにし、これを今回ジョン・レノンのボーカル抽出に使用。「ビートルズの過去の音声をAIに学習させ、音声部分を抽出する」という手法です。それにより楽曲制作が実現しています。1995年に一度同楽曲をやろうと試みた時に、ジョージ・ハリスンは自身のギターパートをレコーディングしていて、その音源も入っています。また今回の録音のためにポールが録ったスライドギターのソロは、ジョージのスタイルを意識しているそうです。正真正銘4人で作った、全員の演奏が入った曲になりました。1962年のデビュー曲「Love Me Do」の2023 Mixと合わせて、ダブルA面シングルとしてリリースされており、これをもってビートルズの歴史がひとつぐるりと回って完成したという形をとっています。
ジョングク「Standing Next To You」
ジョングクが初のソロアルバム『GOLDEN』をリリースしました。今年リリースしたラトーを迎えた楽曲「Seven」がSpotifyでは10億再生を超える大ヒット&自身初の全米チャート1位を獲得、10月にはザ・キッド・ラロイ、セントラル・シーとの強力コラボ「TOO MUCH」をリリースするなど大きく話題となっているジョングク。新作にはラトー、ジャック・ハーロウ、メジャー・レイザー、DJスネイクなどが客演参加。収録曲の「Yes or No」にはエド・シーラン、「Hate You」にはショーン・メンデスがソングライターとして、ジョン・ベリオンがプロデューサーとして名を連ねるなど非常に豪華なアーティストが参加しています。『New Music Wednesday』には「Standing Next To You」がリストイン。同楽曲は、大ヒット中の「Seven」も手がけたアンドリュー・ワット(過去にはジャスティン・ビーバーやマイリー・サイラスのアルバムに、今年はポスト・マローン、ザ・ローリング・ストーンズのニューアルバムにプロデューサーとして参加)とサーカット(ケイティ・ペリー、ザ・ウィークエンド、カニエ・ウェストの作品に参加)がソングライター、プロデューサーとして参加しています。Spotifyでは11月8日(水)時点でグローバルチャートのトップを獲得。「Seven」に引き続き1位という快挙を達成しています。
ヒグチアイ「いってらっしゃい」
ヒグチアイの新曲「いってらっしゃい」がリリースになりました。2022年にリリースされたテレビアニメ『進撃の巨人 The Final Season Part 2』のエンディングテーマ「悪魔の子」がSpotifyで9,100万再生を突破したヒグチアイ。新曲は同じくテレビアニメ『進撃の巨人』のThe Final Season 完結編(各話版)のエンディングテーマとなっています。『進撃の巨人』は11月4日(土)深夜の放送回で、2013年の放送スタートから10年の歴史に幕を下ろしており、今作はシリーズを締めくくる楽曲。原作を読み込み、「悪魔の子」でも世界中から称賛されたヒグチアイのソングライティングとストーリー解釈が発揮された楽曲です。Spotifyでは『Spotify Japan急上昇チャート』にランクインしています。日本の女性アーティストの歌を特集するプレイリスト『Women's Voice』のカバーを飾っています。Spotifyでは『Attack on Titan - 進撃の巨人-』という公式プレイリストがあり、「ミカサからのスペシャルメッセージ」が聴けるなどファンにはたまらない内容となっています。
凛として時雨「狐独の才望」
凛として時雨の新曲「狐独の才望」がリリースになりました。今作は2023年11月28日(土)よりNetflix独占配信が開始となる『陰陽師』の主題歌です。これまで漫画や実写、舞台などメディア化されてきた夢枕獏による名作小説の初アニメ化作品で、アニメの配信に先駆けてのリリースとなりました。私が個人的に印象深いのは野村萬斎が安倍晴明役として主演された映画ですかね。おそらく多くの人が安倍晴明、陰陽師というのをこの作品のなんらかのメディア化で知ったんじゃないでしょうか。凛として時雨らしいハードロックな一方でメロディアスな聴きやすい1曲になっています。
Mom「ラストシーン」
Momのニューアルバム『悲しい出来事 -THE OVERKILL-』がリリースになりました。昨年リリースした『¥の世界』に続く自身6枚目のアルバムとなります。『¥の世界』が私の超フェイバリットアルバムで、個人的な昨年の5枚に選んでます。リリース週のこの番組でもピックアップしました。元日に公開された『Rabbit』という2022年を象徴する楽曲&2023年の音楽シーンで活躍を期待するアーティストの楽曲をミックスした100曲がリストインするプレイリストにも、『Rabbit』のM+T Editionでもピックアップしました。
新作にはNHK Eテレ(九州・沖縄地域)のダンス番組『ゾンターク~おどりのほし~』のテーマ・ソングとして書き下ろした「さようなら、サイエンスフィクション」をはじめ、9月に4週連続リリースされた「雑稿 pt.1」「回転するイノセンス」「マクドナルドのコーヒー」「涙 (cut back)」、10月にリリースされた「猫が飼いたい」「バッドデイズ・オンファイヤー」など全25曲が収録されています。サウンドの素晴らしさはもちろんです。バンドサウンド、エレクトロニックなアプローチ、ヒップホップ的なアプローチ。サウンドコラージュ、リズムの面白さがあり、それをポップに放出するMomサウンドは全開。そして遊び心のあるワードセンスも、なんといってもアルバムとしての世界観が好きです。
MomのXでは「『悲しい出来事 -THE OVERKILL-』は、懐かしくもどこか空疎な街《ミッシングストリート》を彷徨い歩く全25曲のコンセプトアルバムです。自他の記憶が交錯する場所で、喚起されるさまざまな出来事、それによってもたらされた些末な心の揺れをひとつひとつ追体験するようにアルバムが進行していきます」「制作当初、周囲に冗談とも本気とも取れるニュアンスで「今映画のサントラ作ってるんですよ」といきがり喋っていたけれど、感触は存外それに近いものになった。とはいえ、ポストサブスク的な音楽アルバムの新たな楽しさやうねりのようなものがちゃんとこの中に生まれていたらいいなあ」とコメントしています。Spotifyでは日本のインディーシーンの注目曲と最新曲を集めたプレイリスト『Edge!』のカバーを飾っています。
Emerald「You & I」
Emeraldの新曲「You & I/」がリリースになりました。Emeraldは2011年に結成されたバンドで、ジャズ、ネオソウル、AORなどのサウンドにジャパニーズポップスの文脈が加わった、新時代のシティポップミュージックを提示する日本のバンド。今年は『ONE MUSIC CAMP』などの音楽フェスへの出演、YONA YONA WEEKENDERSとツーマンなどを行い、精力的な活動を続けています。Emeraldらしい爽やかでグッドメロディなシティポップ。「ゆるし」をテーマにして、彼らがリスペクトするネオソウルやジャズのテイストを軸に据えつつ、「今までにない新しいバンドサウンド」を目指したそうです。
Kan Sano「喉仏のクリスマス」
Kan Sanoの新曲「喉仏のクリスマス」がリリースになりました。2022年11月よりライブ活動を休止していたKan Sano。今年の10月にはライブに復帰し、10月5日(木)に復帰第一弾ライブを行っています。今年は楽曲としては3月に「Go」、福祉実験カンパニー・ヘラルボニーのプロジェクト「ROUTINE RECORDS」の第一弾として、金沢21世紀美術館で開催した『lab.5 ROUTINE RECORDS』展で、Kan Sanoが13人のルーティン音をもとに創作を手がけた楽曲「Pマママ」などをリリースしていました。同作はクリスマスソングで、クリスマスソングを作りたい! という6年越しの思いをえるべく制作されました。Spotifyでは日本の現行のソウルミュージックを特集するプレイリスト『Soul Music Japan』のカバーを飾っています。
大橋トリオ「黄昏メロウ」
大橋トリオがニューEP「カラタチの夢」をリリースしました。今作は、2023年10月6日(金)から放送のドラマ『きのう何食べた? season2』オープニングテーマ「カラタチの夢」、ドラマ『探偵ロマンス』主題歌「生きる者」、ドラマ『さよならの向う側』主題歌「さよならの無い世界」などのドラマに起用された楽曲の他に、未発表曲であった「黄昏メロウ」、新曲「小さな種たち」の全5曲を収録したEPとなっています。『New Music Wednesday』には「黄昏メロウ」がリストインしています。2021年10月放送 BS-TBS『美しい日本に出会う旅』オープニングテーマで、未発表曲でした。Spotifyでは日本のシンガーソングライターの楽曲を特集するプレイリスト『ブルーにこんがらがって』のカバーも飾っています。
中森明菜「北ウイング -CLASSIC-」
林哲司のトリビュート・アルバム『50th Anniversary Special A Tribute of Hayashi Tetsuji – Saudade –』がリリースになりました。林哲司は松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」、竹内まりや「SEPTEMBER」、上田正樹「悲しい色やね」、杏里「悲しみがとまらない」、杉山清貴&オメガトライブ「ふたりの夏物語-NEVER ENDING SUMMER-」、菊池桃子「Say Yes!」、中森明菜「北ウイング」など現在のシティポップの原点的作品を多数手がけているメロディメーカー。今作はデビュー50周年を記念したトリビュート・アルバム。中森明菜、杉山清貴、中西圭三中川翔子ヒャダイントライブなど豪華なアーティストが参加しています。『New Music Wednesday』には中森明菜の「北ウィング」がリストイン。1984年にリリースされた楽曲の新録セルフカバーとなっています。Spotifyではプレイリスト『Pop Legends Japan』のカバーを飾っています。
文=竹内琢也、Y.SHOGO

『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』とは……
毎週水曜日に、その週リリースされた注目の新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト。この番組をチェックすると話題の新曲をいち早く、そして詳しく知ることができて、今の音楽シーンがまるわかりに。あなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを。また番組では、Spotifyアプリの「Q&A」からメッセージやリクエストも募集中。あなたのオススメ曲や思い出ソングが紹介されるかも!? 番組への感想やリクエストは「#NMWミュージックアンドトーク」をつけてツイートを!
SNSでのメッセージテーマは「あなたの思い出のビートルズソング」

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