亡命作家W.ゴンブローヴィッチ最後の
小説『コスモス』をヨーロッパ名門の
演劇センター「グロトフスキ研究所」
演出家・小池博史が舞台化

2024年3月21日(木)~24日(日)東京芸術劇場 シアターイーストにて、小池博史ブリッジプロジェクト&グロトフスキ研究所『N/KOSMOS-コスモス』が上演されることが決定した。
演劇・舞踊・美術を融合させた空間演出により、舞台・映像制作事業を展開する小池博史ブリッジプロジェクト-オデッセイ。本作品はポーランドの文化芸術団体・グロトフスキ研究所(※)とブリッジプロジェクトの国際共同制作によって作られたオリジナル舞台作品。20世紀ポーランドを代表する作家ヴィトルド・ゴンブローヴィッチのノーベル文学賞候補に上がった小説『コスモス』を原作としている。
ゴンブローヴィッチは20世紀ポーランドを代表する作家として称賛されているが、1939年にポーランドを離れてから、1969年南フランスで亡くなるまで、第2次世界大戦やその後ポーランドを支配した社会主義政権の影響で祖国ポーランドに帰ることはできず、南米、ドイツそしてフランスで亡命者として戯曲、小説、批評、エッセーを書き続けた。『コスモス』は1965年フランスで出版されたゴンブローヴィッチの最後の小説にあたり、1967年に国際文学賞を受賞、ノーベル文学賞の候補として選ばれた。
主人公の青年は休息のためワルシャワから田舎町へ行き、とあるゲストハウスに泊まることになる。泊まる部屋の周辺で、不可解と思い込めば思えなくもない出来事が次々と起こる。しかし、それらは妄想によって勝手に関連付けられた出来事とも言えるのだが、青年はそれらをなんらかの事件の予兆だと考え、その出来事を観察しはじめる。しかし、彼の頭の中はそれ以上に、住民の若き夫婦の情事や、夫人の小間使いの唇に支配されていくこととなる。そして、青年が頭で考えることは、次第に混迷していく……。
2023年2月ポーランドにて世界初演を行い、チケットは発売日に即完売、ラジオ取材や各種媒体で取り上げられるなど様々な反響を呼んだ本作。2024年3月にオリジナルキャストと音楽家のヴァツワフ・ジンペルがポーランドから来日、日本人のキャストとスタッフと合流し、東京でパワーアップした『N/KOSMOS-コスモス』をW.ゴンブローヴィッチの生誕120年の年に上演する。また本公演は 「2024 都民芸術フェスティバル」 現代演劇部門の参加プログラムとして選出されている。

※グロトフスキ研究所
ポーランドの中心都市ヴロツワフにある舞台芸術の研究所。20世紀演劇の改革者、演出家イェジー・グロトフスキの理念を引き継ぎ、グロトフスキの創作方法、哲学、著書等を継承。研究所はヴロツワフ市の文化芸術施設を運営し、世界各国の一級のアーティストが集まり、最先端の俳優トレーニング、演出理論や舞台芸術評論の研究を推進している。

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