鈴木このみ

鈴木このみ

【鈴木このみ インタビュー】
11年目以降を
考えた作品になったと思っている

“頑張れ!”という応援みたいなものが
今回のシングルのテーマ

カップリングの「ギリギリトライ!」はポップで弾けるようなロックンロールになりましたね。

これは従来の鈴木このみに近いサウンド感と遊び具合だと思います。

「ギリギリトライ!」は草野華余子さんの作詞作曲なので、それが大きいのかなと思って聴いておりました。

“頑張れ!”という応援みたいなものが今回のシングルのテーマになっているんですけど、表題曲は真面目に思うことを吐ききった感じがするので、その延長で言うことはもう何も残ってないかもしれない、表題作で歌いきったかも…という気持ちがあったので、カップリングでは逆に“時々、不真面目でもいいよ”っていう意味での“頑張れ!”という言い方にしてみようと思って。そうなった時に、顔が浮かんだのがやっぱり華余子さんだったので、いろいろお話ししながら作っていただきました。

今回はカップリングを含めて前向きさを後押しするようなものを表現しようという想いが最初にあったんですね。

そうですね。今回は本当に“頑張れ!”がテーマだと思っています。

冷静の一方で、“頑張れ!”には「ギリギリトライ!」のようなポップさも、やっぱり必要という気はしますよね。

“遊びながら頑張っていたい”みたいな気持ちがあるのかな?(笑)

みんなでワイワイやることも絶対的に必要…という感じでしょうかね。デジタルサウンドが入っているので、そのポップさがいい具合に醸し出されているところもあると思いました。

華余子さんから“歌詞は冒険RPGみたいなテーマで書いてみました”という言葉をいただいたので、アレンジも少しレトロゲームじゃないですけど、そっちの印象にしたいと思って、こういう仕上がりになりました。

あと、メロディーは全体的に良くて、Aメロもサビもいいんですけど、Bメロがちょっと新鮮で面白かったですね。

これは華余子さんとの間柄だからだと思うんですけど、最初は鈴木このみ用にブラッシュアップした音源をもらっていたんですが、華余子さんと連絡を取り合っている中で、”原型はこれなんだけど“」ってストックの音源を聴かせてもらって、“もしかしたらそのままが素敵かも!”という話になって。自分も初めて聴いた時からBメロがすごく印象的で、歌詞もそのままだったんですけど、“ここの歌詞は絶対にこのままの感じで歌いたいです!”ってそのまま歌いました。

「ギリギリトライ」は新曲用に作ったのではなく、草野さんのストックの中から強奪したというか…“強奪”は言葉が悪いな(苦笑)。

強奪しました!(笑) そのあと、華余子さんが鈴木このみ用によりブラッシュアップしてくださったんですけど、もともとあったものを私が聴かせていただいて“これ、めっちゃポップで可愛いです”ってなったので(笑)、“ここの部分は置いておいてほしいです”“この部分は私だとこの言い方はしないかもしれない”とか、そういうことをふたりで細かく話し合いながら作っていただいたんです。

なるほど。だからこそ、Bメロが余計に新鮮に感じるのかもしれないですし、ブラッシュアップされたから、より鈴木このみさんらしい、溌剌としたポップさが出たのかもしれないですね。それにしても、「ギリギリトライ」もバンドサウンドがカッコ良いですね! ハードロック寄りですし、ライヴ映えするでしょうね。

こっちはめっちゃ暴れていますよね(笑)。スイッチ入れる曲になっていると思います。

そして、11月には『鈴木このみ Birthday Live 2023 ~CHEERS BURGER~』がありますね。これはどんなライヴになりそうですか?

…これは秘密が多くて(苦笑)。

“とにかくお楽しみに!”という感じですか?(笑)

(笑)。今年のライヴ活動で言うと、いろんな形式のライヴができたと思っていて。静かに歌うシンフォニックコンサートをやらせていただいたり(『「鈴木このみ コンサート ~Special Symphony~」』)。

あれは良かったです!

ありがとうございます。まず、あのコンサートを経験したことは大きくて、そのあとでまったく真逆の声出し解禁のスタンディングライヴをやって、それもやっぱり良かったんですよ。みんなからよく“おかえり!”って言ってもらったんですけど、自分は“おかえり!”以上の何かすごいものをもらったような気がしていて。みんなもパワーアップしてて、“おかえり!”って感じでもなく新しい爆発力…みたいな(笑)。そのくらいすごいパワーをいただいたライヴだったと思っているんですけど、それを踏まえた上での誕生日当日のライヴなので、“このふたつ(シンフォニックコンサートと声出し解禁のスタンディングライヴ)を超えるには?”ということで、きっとやりたい放題にやるんじゃないかとは思っていて。

そのふたつを経験したからこそ、次への目標というか、これからやることのハードルを上げつつ、前向きにやっていこうという感じでしょうか?

そうですね。ハードルはかなり高いんですけど、『CHEERS BURGER』はどれとも違う特別メニューを準備しているので、楽しんでもらえるんじゃないかと思っています。

それは生の現場で確認してほしいと。

そうですね。ぜひぜひ!

取材:帆苅智之

シングル「頑張れと叫ぶたび」2023年10月25日発売 株式会社KADOKAWA
    • ZMCZ-17031
    • ¥1,320(税込)

ライヴ情報

『鈴木このみ Birthday Live 2023 ~CHEERS BURGER~』
11月05日(日) 東京・EX THEATER ROPPONGI

鈴木このみ プロフィール

スズキコノミ:1996年11月5日生まれ、大阪府出身。11年に『第5回全日本アニソングランプリ』決勝大会でグランプリを獲得し、翌12年に「CHOIR JAIL」で15歳でデ ビュー。TVアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』オープニングテーマ 「This game」、TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オープニングテーマ「Redo」など多くのTVアニメ主題歌を担当。TVアニメ『LOST SONG』では田村ゆかりとW主演声優を務め、オー プニング主題歌「歌えばそこに君がいるから」も歌唱。16年より4年連続でアジアツアーを行なっており、上海、シンセン、香港、台湾、フィリピンにてワンマンライヴを開催。23年3月には4年振りのアジアツアーを台湾、香港、ソウル、上海」にて開催。23年7月の『鈴木このみ Standing Live ~CALL~』『鈴木このみ Standing Live ~RESPONSE』公演ともにソールドアウト! 自身の誕生日である11月5日にはEX THEATER ROPPONGIにて『鈴木このみ Birthday Live 2023 ~CHEERS BURGER~』開催。鈴木このみ オフィシャルHP

「頑張れと叫ぶたび」
Music Video Short ver.

OKMusic編集部

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