服部百音・角野隼斗がアメリカでボス
トン・ポップスと初共演し、大盛況 
10月には日本で『ボストン・ポップ
ス on the Tour 2023』を開催

映画音楽の巨匠として知られるジョン・ウィリアムズが、1980年から1993年まで常任指揮者として在籍したことでも知られる、アメリカの名門ポップス・オーケストラ、ボストン・ポップス。彼らの本拠地であり、123年の歴史を誇るボストン・シンフォニーホールで、現地時間の2023年9月22日(金)、23日(土)に行われた『ジョン・ウィリアムズ・トリビュート』に、ヴァイオリニストの服部百音、ピアニストの角野隼斗がゲストとして初出演した。
今回のゲスト出演は、20年ぶりに来日を果たすボストン・ポップスの日本ツアー『ボストン・ポップス on the Tour 2023 日本公演』への出演が決定していた2人に向けて、ボストン・ポップス側からのオファーにより実現。N響、読響、東フィル、東響、日フィルをはじめとする数々の著名オーケストラや指揮者と共演を重ね、マリインスキー劇場をはじめ海外でも様々な演奏活動を行う服部と、国内外でコンサート活動を行う傍ら、“Cateen(かてぃん)”名義で自ら作編曲および演奏した動画をYouTubeにて配信し、チャンネル登録者数は100万人を超えるピアニストの角野という、国内外から注目を集める日本の若きアーティストが初共演を果たした。2人にとって今回がアメリカのデビュー舞台となった。
服部百音
ボストン・ポップスの本拠地であり、123年の歴史を誇るボストン・シンフォニーホールで2人が参加した『ジョン・ウィリアムズ・トリビュート』は、「スター・ウォーズ」「E.T.」「インディ・ジョーンズ」「ハリー・ポッター」「ジュラシックパーク」など映画音楽を手掛けたジョン・ウィリアムズをフィーチャーしたプログラム。1980年から1993年まで常任指揮者として在籍したことでも知られ、現在は桂冠名誉指揮者を務めているジョン・ウィリアムズの名を冠した『ジョン・ウィリアムズ・トリビュート』では、彼が自ら曲の解説やビハインドストーリーを語った貴重なインタビュー映像が、各曲の演奏前にスクリーンで流れる。一部楽曲では該当映画のダイジェストが演奏中スクリーンに流れ、楽曲とともに映画の世界に引き込まれる演出となっており、1曲目の「スーパーマン・マーチ」では本プログラムのコンセプトを表す様々な映画のダイジェストを放映。「スーパーマン」以外にも「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」「E.T.」などと共に華やかなスタートを飾った。そのほか、「未知との遭遇」「レイダースマーチ(インディ・ジョーンズ)」「オリンピック・ファンファーレ」はその映画・映像のダイジェストが演奏中に流れ、短い1曲の間にも関わらず映画を見たような感動を得られる内容に。「オリンピック・ファンファーレ」ではアメリカの選手に焦点をあてた映像となっているが、日本公演では日本人選手の活躍場面を中心に上映される予定。
角野隼斗
『ジョン・ウィリアムズ・トリビュート』は、期待値の高さからチケットはソールドアウト。次々と披露されるジョン・ウィリアムズの楽曲と貴重なビハインドストーリーの数々に会場を埋め尽くした観客が酔いしれるなか、指揮を務めるキース・ロックハートに招かれステージへ。22日に出演した服部は『遥かなる大地へ』から”Suite”、『シンドラーのリスト』のテーマ、23日に出演した角野は、『E.T.』より”Over the Moon”や、『サブリナ』のテーマといった楽曲を披露し、満員のオーディエンスを沸かせた。演奏が終わると即座に観客がスタンディングオベーションとなり、拍手がしばらく鳴りやまなった。終演後、現地の観客からは、「最高だった!」という声に加えて、『ジョン・ウィリアムズ・トリビュート』について、「演奏の前にジョン・ウィリアムズのインタビュー映像を見たことでその音楽に関する理解がより深まった」「映画の映像とともに音楽を鑑賞することで没入して、より感動を得られるコンサートだった」という感想が上がった。
なお、日本で初めて『ジョン・ウィリアムズ・トリビュート』が観ることができるのは、10月6日(金)からスタートする『ボストン・ポップス on the Tour 2023 日本公演』。6日(金)東京、12日(木)大阪に服部百音、7日(土)東京に角野隼斗がゲストとして出演し、ボストン・シンフォニー公演と同じ楽曲を披露する予定。ボストン・ポップスの本拠地、ボストン・シンフォニーホールで満員の観客を沸かせたパフォーマンスをいち早く体感する貴重な公演となっている。また、大阪・フェスティバルホールは服部百音が出演する1日限りの開催となる。
さらに、『ボストン・ポップス on the Tour 2023 日本公演』は、そのほかにも見どころが満載。8月の「タングルウッド音楽祭」で披露された「STAR WARS:The Story in Music」が日本初上陸。日本公演ではストーリーテラーとして、「STAR WARS」シリーズの日本語吹き替え版の声優も務める津田健次郎8日(日)の東京公演に、浪川大輔が13日(金)の大阪公演に参加、加えて元フジテレビアナウンサーの笠井信輔が公演ナビゲーターを務める。エピソード1~9の名曲たちと共に、観客をスター・ウォーズの世界へ誘う新プログラムに期待しよう。

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