簡秀吉(写真:Fujimoto Kazuhiro)

簡秀吉(写真:Fujimoto Kazuhiro)

簡秀吉「憧れの俳優は小栗旬さん」と
語る 「仮面ライダーギーツ」の主役
が、初の劇場版に挑む『仮面ライダー
ギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイ
ヤル』【インタビュー】

 国民的人気を誇る特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの最新作「仮面ライダーギーツ」初の劇場版『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』が、12月23日から公開される。本作の主人公・仮面ライダーギーツ/浮世英寿(うきよ・えーす)を演じるのは、「憧れの俳優は小栗旬さん」と語る若手俳優の簡秀吉。劇場版の見どころや今後に対する意気込みなどを聞いた。
-「仮面ライダーギーツ」の放送開始から3カ月ほどたちましたが、どんな手応えを感じていますか。
 視聴者の皆さんの反応を見ていると、「きれいに浮世英寿に化かされているな」という感じなので、演じていてすごく楽しいです(笑)。
-仮面ライダーギーツは「人を化かす」といわれるキツネがモチーフですし、このまますんなりいかないぞ、という感じでしょうか。
 そうですね。視聴者の皆さんから見ると、英寿は謎めいた人物で、理解し難いと思いますし。僕自身も、最初の頃に比べてどんどん英寿に入りやすくなっているので、今後に期待してください。
-テレビシリーズの今後も気になるところですが、今回の劇場版は前作「仮面ライダーリバイス」(21~22)とのコラボです。仮面ライダーリバイ/五十嵐一輝役の前田拳太郎さんとの共演はいかがでしたか。
 先輩ライダーと一緒にお芝居できるのは、とても光栄なことですし、吸収できることも多かったので、すごくいい機会になりました。どんなときにまばたきをするのか、目線をどうすればいいのか、行間でどんな表情をしているのか…。取り入れられるところは取り入れようと、細かいお芝居に注目して見ていました。おかげで、すごく幸せな時間を過ごすことができました。ただ、演じる上では先輩だからといって遠慮せず、普段通り自信家の英寿でいることを心掛けました。
-さらに今回は、レジェンドである「仮面ライダー龍騎」(02~03)のライダーたちも登場します。龍騎組の皆さんとの共演はいかがでしたか。
 撮影では、須賀貴匡(仮面ライダー龍騎/城戸真司役)さん、松田悟志(仮面ライダーナイト/秋山蓮役)さん、荻野崇(仮面ライダー王蛇/浅倉威役)さんたち、レジェンドの方々の変身を生で見ることができて、すごく感動しました。むちゃくちゃ貫禄とオーラがあって、かっこよくてしびれました。
-今まで「仮面ライダー龍騎」を見たことは?
 「仮面ライダー龍騎」は、僕が生まれた年に放送されていた作品なので、見たことがなかったんです。今回、仮面ライダー龍騎が登場すると聞いて初めて見ましたが、僕のお気に入りは、仮面ライダー王蛇です。ギーツに登場する仮面ライダーバッファをもっといかつくした感じで、むちゃくちゃかっこよくて。ああいう一直線なライダーがすごく好きなんです。
-今回の劇場版では王蛇の活躍にも注目ですね。その他、劇場版の撮影で印象に残ったことはありますか。
 ギーツのレギュラーメンバーが最初に登場する場面では、みんなでゲームをしているんですけど、髪形や衣装がRPG風で、いつもと違うんです。それがすごく新鮮で、楽しかったです。
-皆さんの初登場シーンに注目ですね。続いて、この映画の見どころを教えてください。
 仮面ライダーギーツ、仮面ライダーリバイス、仮面ライダー龍騎、三つの世界が一つになって、すごくいい化学反応が起きています。仮面ライダーリバイスは最後の物語ですし、仮面ライダー龍騎はちょうど20周年。そういうタイミングで同じ作品に携われて光栄です。その中で仮面ライダー龍騎勢がどんなアクションを起こすのか、ぜひ注目してください。「仮面ライダーバトルロワイヤル」ということで、仮面ライダー同士が戦うのも、仮面ライダーギーツにとっては新鮮でした。見どころ盛りだくさんの作品に仕上がっているので、ぜひご覧ください。
-公開が楽しみですね。ところで、「仮面ライダーギーツ」は、仮面ライダー同士がそれぞれ理想の世界を懸けて「デザイアグランプリ」というゲームで競い合う物語です。簡さん自身がデザイアグランプリに参加したら、かなえたい世界はありますか。
 芝居がうまいいい俳優になって、活躍している世界です。
-そうすると、俳優として今後の目標は?
 もっと経験を積み、頑張って力をつけて、一流の俳優さんと肩を並べられるようになることです。
-ところで、憧れの俳優は小栗旬さんだそうですが、その理由を教えてください。
 以前、小栗さんのドキュメンタリーを見たことがあるんです。そうしたら、人の心を動かすお芝居をされるのはもちろんですが、スタッフさんにも細やかな気遣いをされたりして、現場での立ち居振る舞いが素晴らしかったんです。役者としてだけでなく、人間としてとても魅力的な方だと思ったので、この業界に入ってからずっと「憧れの俳優は小栗旬さん」と言い続けています。いつか共演させていただけるように頑張ります。
-その夢を実願するために、普段から心掛けていることはありますか。
 私生活の感情の一つ一つを大切にするようにしています。僕はもともと、感情の表現が少なく、「うれしい」とか「悲しい」とか表に出さないタイプなんです。ジャイアンツのファンなので、ジャイアンツが負けたときに、ちょっと「悔しい!」と思うぐらいで(笑)。だから、たまに自然な感情が湧き上がってきたとき、「こういうことが起きると、こういう感情になるんだな」ということを意識して、大切に自分の中にインプットしている感じです。そうするとお芝居のとき、「こういう感情があったな」と役立つので。
-なるほど。
 他にも、人の芝居を見て盗もうと思って、映像作品を見るようにしています。台本に書かれている世界観を想像する力も大切なので、活字もできるだけ読むようにして。この間も、プロデューサーの吉川さんから「純文学は想像力を養うのに役立つから」と勧められて、梶井基次郎の小説『檸檬』を読んだところです。時間があるときは、映画化された小説を読んでから映画を見て、変更された箇所を比較したりもしています。
-そういう普段の努力が、英寿を演じる上で役立っている部分も?
 想像力はだいぶついてきた気がします。最初の頃は、「ここはもっと軽く演じて」みたいな指示を受けることが多かったんですが、今はかなり減ってきましたし、逆に僕から監督に質問することも増えてきました。だから、英寿としての理解も進んできたのかなと思っています。
-そんな簡さんの変化に注目すると、これからのギーツがより楽しめそうですね。それでは最後に、今後のギーツに対する意気込みをお聞かせください。
 顔の表情や立ち回りなど、今回の劇場版で学ぶことも多く、これからやっていく上での自信にもつながりました。毎回、目が離せない展開が続きますが、今後さらに面白くなっていきます。子どもから大人まで、幅広い世代の方に楽しんでいただけるいい作品をお届けできるように頑張っていきますので、劇場版も併せて応援よろしくお願いします。
(取材・文/井上健一)

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