あやまんJAPANを見出したのはおぎやは
ぎだった

 一体、彼女たちはなんだったのか……。
 2010~11年にひたすらにノリだけを追求したような、宴会芸に限りなく近いお下劣パフォーマンスが注目された、「あやまんJAPAN」のことである(ちなみにすっかりテレビで見なくなったが、同グループはいまも存在し独自の活動を続けている)。

 その存在が注目されはじめたのは、2010年の1月。フジ『とんねるずのみなさんのおかげでした』の新企画「博士と助手 安すぎて伝わらない素人芸選手権」に、おぎやはぎの矢作兼の推薦で出場。すでにほぼ完成されていた“ポイポイ芸”でとんねるずやバナナマンたちを大喜びさせ、優勝をかっさらったのである。
「人気芸人たちに大ウケしたことにより彼女たちは一気に注目度を高めていき、パフォーマンスの中で連呼する“ニンニンニン、ニンニンニン”などのコールはすぐに女子中高生の間に広まり、着ボイスも異例のダウンロード数を記録することとなりました」(放送作家)
 そして同年の12月、満を持してデビューシングル『ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー』を発売するや、その勢いはさらに加速。

オリラジ藤森とのユニットで大ヒット

「本来、毎日のように夜の街に繰り出しては“試合”と呼ばれるコンパに参加し、その場を盛り上げることを目的とした集団で、その構成メンバーはテレビに出ないメンバーを含めると、全員で100人を超えるともいわれています。しかも“試合”では一切の報酬を受け取らないという、謎の活動を行なっているということも、世間が彼女たちをより身近な存在としてとらえることとなった一因でしょう」(前同)
 2011年の3月には、東日本大震災が発生し日本中が沈痛な空気に覆われてしまったが、
「ひたすらノー天気な彼女たちの姿は当初、不謹慎とバッシングされるかとも思われましたが、むしろその明るい無邪気さによって、理屈抜きの笑いを提供したことになったのでしょう。その人気はさらに本格化し、バラエティ番組に引っ張りだことなっていきましたね」(前同)
 さらに大きかったのは当時“チャラ男”で再ブレイクを果たしていた、オリエンタルラジオの藤森慎吾とのコラボレーションが、見事にハマったことだろう。
「2011年の夏にシングル『夏あげモーション』を発売し、藤森人気とともにテレビ出演も激増。すっかりお茶の間の顔として定着してしまいました。結局この年の新語流行語大賞には、あやまんの“あげぽよ”と藤森の“君、きゃわゆいネェ”の2つがノミネートされることになりましたね」(芸能記者)

>>>後編へつづく

(文・編集部)

オススメCD:ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー(DVD付)(日本コロムビア)/あやまんJAPAN

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