【CHiCO with HoneyWorks
インタビュー】
“あざと可愛いCHiCOでいこう”って
イメージがすぐに見えた
“気楽にいこうよ”って声をかける
脱力系応援ソングになっている
同じ曲が3バージョンで楽しめる表題曲とともに、カップリングには「それいけ!サラリーマン」も収められていますが、こちらはタイトルからしてなんという直球なのかと!
社会人に向けての応援ソングだと、以前にも私が友達の体験談をもとに作詞した「シュウマツWorker」(2018年2月発表のアルバム『私を染めるiの歌』収録曲)という曲もあるのですが、それは今から社会人になる新入社員への応援ソングなんです。だけど、「それいけ!サラリーマン」はスーツを着て頑張っている社会人に向けて“気楽にいこうよ!”って声をかける、私的には脱力系応援ソングになっています。これを聴いて肩の力を緩めて、一回深呼吸して…それこそ歌詞にあるみたいに自販機で缶コーヒー買って、“もう一回頑張るかぁ”っていう気持ちになってもらえたらなと。
だから、緩いテンポで“気楽にいこう”と繰り返し歌っているんですね。
そうですね。どちらかと言うと、私も“頑張らなきゃ!”って気を張って空回りするタイプなんです。“なんとかなるっしょ!”くらいの気持ちでいたほうが余裕もできて良いのに。だから、《明日は今日よりもましになるはず》と断言するように歌っているのに、最後だけ《多分ましになる気がする》って若干濁す感じになるのが、逆に気が緩まって良いなぁと思います。いい意味での“いい加減さ”を持ってもらえたら、本当にましになる気がするので。
となると、この曲はサラリーマンへの応援ソングでありつつ、実はCHiCOさん自身に対する応援歌にもなっている?
そもそもタイトルでは“サラリーマン”って断定して書いていますけど、歌詞の内容的には学生さんにも当てはまるんです。時間に追われるのは学校に通っていても同じだろうし、みんな目まぐるしい日々を送っているじゃないですか。Aメロに出てくる《140収まらない》も、まさにこれは今の子だから分かる“140”なんですよね。
Twitterの文字数制限ですよね。要するに、愚痴が140字に収まらないっていう。
それ、私、分かんなかったんですよ! Twitterなんて毎日見ているものなのに、すぐ分からなかった自分に悔しさも覚えつつ(笑)。あと、この曲はギターの中西さんがメインで制作をされていて、仮歌もスタジオではなく、自分の家で録ったんです。いつもは作曲者の側である程度世界観が固まっているので、それに沿って歌っていくのですが、今回は“まず自分の好きなように歌ってみて”と言われて。自由に歌ったものをデータで送り、また指示を受けて録り直すのを繰り返していったので、それも新鮮で楽しかったです。しかも、自分で録っていると気になる箇所が増えるんですよ。“こう歌ったけど結構のっぺりして聴こえるなぁ。じゃあ、どこにアクセントを置けばいいだろう?”とかって考える時間が増えたので、かなり自分の力になりました。
よりクリエイティブな制作ができたんですね。そして、7月から開催されるホールツアーのタイトルは“Bee with U”と“蜂”を意味する“Bee”をかけていますが、その心は?
あっ! 要するに“8=蜂=Bee”というつながり?
はい。昨年のツアーは7周年と、ステージに立つチコハニメンバーが7人というのをかけて“SEVEN PiECES”と名づけたので、今回も8を使って何かいいダブルミーニングが作れないかと考えてたんです。でも、8って8本足のタコしか出てこなくて(笑)。スタッフさんたちの力を借りた結果、蜂ならマスコットキャラクターにもできるし、さらに蜂を英語の“Bee”にして、ファンと作り上げてきた8周年っていうところから“Bee with U”はどうだろうと。それを聞いて“素晴らしい! 完璧です!”と即決しました。
つまり、“U”はファンのことであり、それは8人目のメンバーでもあると。
そうです、そうです! コール&レスポンスとかでファンが参加できる楽曲もチコハニには多いので、ライヴに対するアツい気持ちは変わらないけれど、ファンと一緒に楽しむということに、今年はさらに注力したいですね。例えば、いつもよりアイコンタクトをとるとか、ペンライトを振ってもらうとか、一緒に振り付けをするとか。いかにファンの子たちと一緒に楽しんで、ライヴに巻き込めるかというところは考えていきたいです。
当然、「ビビっとラブ」も一緒に踊ってほしいですよね?
踊ってほしいです! そもそも私が踊れるのかっていう問題がありますけど(笑)。前作の「LOVE FIGHT」(2022年2月配信)ではダンサーさんに振り付けをしていただいて、その中から自分でも踊れそうなものを抜き出したんです。なので、「ビビっとラブ」でも、いかにみんなに踊ってもらえるか、そして自分が踊れるのか。夏までに作戦を練りたいですね。TikTokで映えそうな可愛い振り付けになると思うので、ライヴでみなさんと踊れるように頑張ります!
取材:清水素子
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シングル「ビビっとラブ」2022年5月18日発売
MusicRay’n
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『LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks summer hall tour 2022「Bee with U」』
7/18(月) 福岡・福岡国際会議場 メインホール
7/22(金) 東京・中野サンプラザホール
7/23(土) 東京・中野サンプラザホール
8/14(日) 愛知・愛知県芸術劇場 ⼤ホール
9/19(月) 大阪・オリックス劇場
CHiCO with HoneyWorks プロフィール
チコ・ウィズ・ハニーワークス:ソニーミュージック主催にて実施されたボカロとアニソン特化型の全国区オーディション『ウタカツ!』で第一回グランプリに輝いた”CHiCO”と、ネットでの動画総再生回数が8億回を超え、話題沸騰中のクリエイターチーム”HoneyWorks”とのコラボユニット。2014年8月にシングル「世界は恋に落ちている」でデビュー。以降、ライヴ以外での顔出しはNG、メディアへの露出は声のみとしてきたが、20年9月18日にデビュー曲「世界は恋に落ちている」のスペシャルなピアノアレンジをYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にて披露。歌唱姿を初めてメディアに露出したということもあり、ネット上で大きな話題を呼び、世界中からコメントが殺到している。CHiCO with HoneyWorks オフィシャルHP