新国立劇場、2021/2022 シーズンオペ
ラ 世界中で愛される悲恋の物語『椿
姫』を上演

2022年3月10日(木)~3月21日(月)新国立劇場 オペラパレスにて、2021/2022 シーズンオペラ G. ヴェルディ『椿姫』が上演される。
本作は、世界中で不動の人気を誇る傑作オペラ。華やかなパリ社交界を舞台に、高級娼婦ヴィオレッタの純愛と哀しい運命を描き、「乾杯の歌」をはじめ、「ああ、そは彼の人か~花から花へ」「プロヴァンスの海と陸」など名曲揃いの人気作品だ。演出のヴァンサン・ブサールは色彩にこだわる洗練されたビジュアルの舞台に定評があり、この『椿姫』でもその美的センスを発揮。鏡を用いた効果的な舞台で心象風景を描出し、男性社会に誇り高く生きる女性の姿を印象付ける。
中村恵理
悲劇のヒロイン、ヴィオレッタに出演するのは世界のソプラノとして飛躍する中村恵理。ヴィオレッタは近年レパートリーの中核に据えている役で、ドラマティックな感情表現が持ち味の中村恵理のヴィオレッタには、心揺さぶられるだろう。アルフレードにはイタリアで躍進中の新進テノール、マッテオ・デソーレ、ジェルモンにはイタリアの主要劇場で活躍する実力派ゲジム・ミシュケタが出演。指揮は元ポーランド国立歌劇場音楽監督で、精緻な音楽創りが高評価を得ているアンドリー・ユルケヴィチが務める。
新国立劇場『椿姫』より   撮影:寺司正彦
<あらすじ>
【第1幕】 パリ社交界の華である高級娼婦ヴィオレッタは、肺の病で先が長くないことを悟っている。
今夜も自宅のサロンでパーティを開催。ガストン子爵が、青年アルフレードを連れてくる。彼は「1年前にあなたを見て以来ずっと恋している」と真摯にヴィオレッタに告白するのだった。ひとりになったヴィオレッタは、今まで経験したことのない、心からの愛の告白に心ときめくが、たかが愛のために享楽的な人生は捨てられない、と我に返る。
【第2幕】 アルフレードとの愛を選んだヴィオレッタは、パリ郊外の田舎で彼と静かに暮らしているが、生活費のため全財産を競売にかけようとしていた。それを知ったアルフレードは競売を止めさせようとパリへ向かう。すれ違いでヴィオレッタが帰宅すると、家にはアルフレードの父ジェルモンが。アルフレードの妹の縁談を成立させるため、息子と別れるようジェルモンは頼む。今は彼との愛だけが生きる希望であるヴィオレッタは、はじめ拒むが承諾し、別れの手紙を書いて家を出る。事情を知らないアルフレードは手紙に愕然とし、父が「一緒に故郷に戻ろう」と慰めても聴く耳をもたない。アルフレードは怒りが収まらず、夜会の大勢の客の前でヴィオレッタを罵倒する。彼女は絶望に打ちのめされる。
【第3幕】 1ヵ月後。死の床に伏しているヴィオレッタ。そこに、父ジェルモンからすべてを聞いたアルフレードが来て、許しを乞い、パリを離れて一緒に暮らそうと語る。ヴィオレッタは愛する人に囲まれ息絶える。

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着