劇団「地蔵中毒」がコント公演『立ち
漕ぎマリリン・モンロー』、各回多彩
なゲストとのアフタートークも
公演内容については、劇団より以下の説明文が当編集部に寄せられている。
前世占いを配役決めに取り入れる等、従来の創作方法を根底からひっくり返すその姿勢は、地方養老院を中心に多くのフォロワーを生み、また小劇場界から順当に黙殺されている。
今回は、特別ゲストに「餅吸い名人」を迎え、餅に対する新たなアプローチを探る。
スティックのりの代わりに、歯くそで封を綴じる集団に、果たして未来はあるのか!? そして、同級生との年収の差とは!?
さあ! 合言葉は「その下、ホットパンツ履いてるかだけ教えて!」
【主宰・大谷皿屋敷より】
母親は「浜田雅功の『雅』、松本人志の『人』を取って、「まさひと」にした。笑いで人を笑顔にして欲しい。アンタには、1人ダウンタウンになって欲しいんだよ。」とだけ俺に伝え、台所に夕飯の支度をしに戻った。
いずれ東京に出て、伝説の一万円コントライブ、「寸止め海峡(仮題)」を超えるライブをやるのだ、と日夜コントの分析に励んだ。
「ん? それ、嘘だよ。アンタの名前の由来は『真の思いやりを持った人間になって欲しい』だよ」と半笑いで言い放った。
小銭を握ったグーで殴ろうかと思った。
何故、そんな意味のない嘘をついたのかが全くわからないし、その時母親が着てた「ニセモノのトムとジェリーみたいなキャラが描かれてるトレーナー」も、意味がわからなかった。
もう「この世のお笑いを変えてやろう」とか思ってないし、なんなら「できる限り、楽してウケたい」くらいの、薄っぺらいおじさんになったけれど、13歳のスケベ少年に「東京でコントライブやることになったぞ」って言うのを伝えてあげたい。
あと、「テレ東録画しなくても、Tokyo Motionとかでエロ動画見れるぞ」っていうのも。
劇団「地蔵中毒」は、思いついてはみたものの社会に発表するにしては“見せられる側が迷惑” な、くだらない“思いつき”の供養の場として発足された「無責任エンターテイメント集団」である。ぼんやりと浮かんだ輪郭のない“思いつき”を、「無職」「無気力」「無教養」の三重苦を抱えたメンバーがコーティングして、ぐにゃぐにゃな形のままお届けする演劇には「?」がいっぱい。欲しいのは「演技力」よりも「日銭」!毎日お腹いっぱいなら、それでいい!演劇河川敷でフラフラと、廃棄弁当を貪る“演劇ホームレス”それが劇団「地蔵中毒」です。
1989年、北海道生まれ。大学時代に学生落語全国大会てんしき杯にて優勝、詩のボクシング全国大会にて準優勝を経て、そろばんの先生に50万の借金をして上京。2014年に、劇団「地蔵中毒」を旗揚げ。 極端に生活力が低く、ゴミ屋敷に住む。自宅のゴミ屋敷を掃除してもらう「ゴミ屋敷掃除ワークショップ」や「観客がジャガイモを握りながら観る演劇」を開催する等、自分でもよくわからない活動を続け、小劇場界から黙殺され続けている。近年の活動は、劇団の本公演として、第12回公演『おめかし、鉄下駄、総本山 削ればカビも大丈夫 (村の掟 全無視 Edition) 』(下北沢 駅前劇場)、第13回公演『宴たけなわ天高く円越える孫世代』(ザ・スズナリ)、第14回公演『母さんが夜なべをしてJavaScript組んでくれた』(同)の 作・演出を務める。また、安藤玉恵による一人芝居劇『SAVE THE どん平 安藤玉恵による"とんかつ" と"語り" の夕べ vol.1 切断』にて作・演出、WOWOWオリジナルコントドラマ『松尾スズキと30分の女優』シリーズにて脚本参加している。
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