YURAサマは言った、「明るい未来を想
像するのが苦手な人は、僕に触れてく
ださい」と。YURAサマがライブを通し
て示した明るい未来計画。
9月12日は、YURAサマの誕生日。今年でYURAサマも42歳になった。今は40代のミュージシャンも多く活躍しているように、脂の乗っている時期。活き活きと輝くその姿を形にしたのが、YURAサマの最新シングルの「I need」だ。同作品を手にYURAサマが42歳の誕生日当日に赤羽ReNY alphaで行ったのが「YURAサマ 42nd Birthday Live♪」になる。サポートメンバーにGt.加藤透/Ba.進藤渉/Dr.村田一弘/ダンサー.高橋のりひこ&森野憲一を迎えた、当日の模様を紹介したい。
ライブは、あらかじめ舞台に用意してあったケーキに灯った蝋燭の火を消すところから始まった。その蝋燭が、葬祭用の消えにくい蝋燭という事に気づき必死に息を吹きかけ、火を消したYURAサマの姿がなんとも微笑ましい。人に楽しんでもらってナンボ、人が笑顔になってこそYURAサマの生きる使命という姿を示すように,YURAサマのライブは「My Destiny」から幕を開けた。2人のダンサーを従えYURAサマは舞台上に、そしてこの空間に幸せの風を吹かせだした。フロアは早くも総立ち状態。YURAサマのダンスに合わせ、みんなで心と振りを合わせ、この幸せを胸いっぱい掻き集めていた。”誰も傷つけないどころか、”人の傷口に率先して薬を塗りこんでゆく”とっても”いい人”なYURAさま。笑顔しかないYURAサマらしい、笑顔と楽しいがあふれだす始まりだ。
幸せの配達人YURAサマは、いろんな表情を通して人を笑顔にしてゆく才人だ。「皐月の雨」でYURAサマはムード歌謡シンガーとなり、まわらないこぶしを唸らせ?ながら、哀愁たっぷりに歌唱。「TAKESHI」の掛け声に合わせ、背景に「TAKESHI」ときらびやかな電飾が光る演出も素敵だ。ギラギラと輝く電飾は、まるでパチンコ店の看板のよう。しかも今回の衣装、どこかムード歌謡シンガーのようにも見える。まさか、それも狙っていた?? 2人のダンサーは、傘を持ってパフォーマンス。「皐月の雨」のような心染みる哀愁歌も、今のYURAサマにとても似合う。
1曲ごとに歌の表情を塗りかえながら、YURAサマのライブは進んでいく。初恋の人との想い出を歌にした「初恋のヒト」の登場だ。結局は別れてしまうが、大人になって再会したときにYURAサマは初恋の人と両思いになり、一緒に東京で暮らしていた。そんな淡い想い出も振り返るようにYURAサマは歌っていた…と書きたいところだが、少しセンチな歌の世界に陶酔しながら歌うYURAサマが、そこにはいた。
そんな淡く切ない想い出も、春の風に乗せて想い出に昇華しようか。でも、もう少しだけセンチな気分にも浸っていたい。胸をキュッと鳴らすように、YURAサマは温かい歌声で「春の歌」を歌っていた。背景に映し出されるたくさんの春の花の映像が、心をセンチメンタルな色に染めあげる。さすがロマンチストなYURAサマらしい歌だ。YURAサマの温かい歌声は、優しく咲く春の花のようだった。
流れだした楽曲に合わせ、演奏陣が楽器を置いて「サマ体操」を躍りだす。リズム遊びの好きなYURAサマらしい遊び心あふれた楽曲に、メンバーも、観客たちも一緒になって参加。この曲の間、主役のYURAサマは舞台上にいなかったけどね。この曲も、YURAサマらしい軽めのエクササイズナンバー。曲が進むにつれ踊りが難しくなっていくのも、らしい展開だ。
続く「セ/カイ」では、千葉繁のナレーションを合図に、まるで短い組曲のような展開を描きながら楽曲は突き進んでゆく。YURAサマも、行進するように力強く足踏みし、ときに哀愁へ浸るなど、物語の主人公に成りきりながら、短い舞台劇を演じるようにライブを描いていった。
明るい未来をみんなで作っていく。それをあえて言葉にして伝えてゆくのが大事なこと。世の中には、上手いかないことが多いのは誰もが知ってるし、経験していること。誰にだって、同じように未来はやってくる。ただし、明るい未来は、ただ待っていても来ることはない。自分で作るからこそ明るい未来はやってくる。YURAサマは、この場でそう述べていた。YURAサマ自身は、むちゃくちゃ前向きな性格だ。それを、YURAサマは自分の魅力や武器にしていれば、活動を通して、その姿勢を伝え続けている。
YURAサマは言った、「明るい未来を想像するのが苦手な人は、僕に触れてください」と。YURAサマはいつだって楽しい未来を作っては、みんなへ分け与えようとしてゆく。YURAサマは、みんなで明るい未来を見たいと願っている。人類をすべて巻き込むなんて不可能だとわかっているからこそ、せめてYURAサマの人生に触れている人たちとくらいは一緒に明るい未来を見たいし、一緒に作りたい。そんな願いを込めながらYURAサマはふたたび歌いだした。
今の僕らに必要なのは、YURAサマのような陰ることのない太陽のような存在なのかも知れない。だから、もっともっとYURAサマの想いが欲しい。今の僕らにはYURAサマと同じハートが必要だ。ダンサーたちと一緒に力強く飛び跳ねながら、YURAサマは力いっぱい「I need」を歌っていた。眩しい、楽しいという光に刺激を受け、フロア中の人たちが、高く手を掲げ、その場で大きく膝を屈伸しながら、制限下の中で精一杯はしゃいでいた。心の中では誰にも縛られることなく自由に、心置きなく大きく飛び跳ねていた。
最後にYURAサマは、会場中とライブ配信を観ている人たちみんなと心の手を繋ぎ、晴れ渡る青空のもとで無邪気に戯れだした。YURAサマの歌う「あおぞらのわ」を聞きながら、そんな光景を頭の中へ想い浮かべていた。心はいつだって自由だ。楽しい持ちは誰も縛ることはできない。そんな超前向きな気持ちにYURAサマが染めあげてくれた。
次の開催は45歳の誕生日になるのだろうか。それはよくわからない。でも、この楽しさを、そんな遠くない時期にまた味わたい。こんな閉塞した時代だからこそね。YURAサマ、42歳の誕生日おめでとうございます。最高に若いおっさんです!!
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
『Ineed』ライブ配信チケット(「Ineed」音源DL付き)アーカイブでライブが視聴できます。
「セ/カイ」lyric video
YURAサマ曲DLサイト・ストリーミングサービス
ツイッター/YURAsamaTakeshi(http://ur0.link/M9qm)
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