「野村義男のおなか(ま)いっぱい お
かわりコラム」5杯目は猫界が誇るシ
ンガーソングライターむぎ(猫)が登

ギターをこよなく愛するギタリスト・野村義男が、沢山の仲間を呼んでおなかいっぱいの内容でお送りする対談形式のコラム。おかわり5杯目は、数々のフェスへの出演を始めとして猫界のトップをひた走るシンガーソングライターむぎ(猫)が登場。
野村:今回のゲストはむぎ(猫)さんでございます。お久しぶりです!
むぎ:お久しぶりです!
野村:聞くところによると会うのは10か月ぶりくらいとの事ですが、その間色々な事が世界中で起きましたけど、どう過ごしてましたか?
むぎ:人を集める仕事中心にガラっと生活が変わりましたね。基本的には沖縄に住んでますので、むぎの飼い主のおとーちゃん、おかーちゃんが世話してるお庭をずっと眺めてました(笑)。
野村:いいですねえ!
むぎ:沖縄は常に何かのお花が咲いてるので、いつ見てても飽きなかったですね。人間たちはしおしおしているんですけど、お花たちはイキイキしていて。
野村:世界的にコロナのおかげで、海とか空気とかが少し綺麗になったと言いますもんね。
むぎ:人間が活動を停止すると地球がイキイキしだすって、とっても皮肉だなとは思いますけどね(笑)。考えさせられるものがたくさんあったなと。
野村義男 / むぎ(猫)
野村:そういう状況ができたからこそ、色々なところに目が行くようになるもんね。
むぎ:なにができるかなぁと思いながら、結構むぎも活動自粛になってからは気が滅入ることもあったんですけど。そんな時にはお花たちに助けられた感じがあります。
野村:僕も一緒で、東京から出れないので近所を散歩するようになったんですよ。そしたら東京にもこんなに花があるんだって結構わかって。
むぎ:普段目がいかないですもんね。
野村:行かない行かない! それで普段車で移動していたのを、歩いたり電車とかバスで移動したりするから、いろんなものが見えるようになったなって。
むぎ:歩くのは良いですよね、健康的でもありますし。
野村:そう。1日だいたい1万5千歩くらいは歩いてたかな。
むぎ:結構歩かれますね! 沖縄は電車がないのもあって、5分で行けるコンビニでも車で行くくらい車社会なんです。歩きましょう!っていうコマーシャルが流れるくらい。だから、むぎは遠征で東京に来た時とか、電車の移動とかも歩くから足が疲れるんですよ。東京の人達は足腰が強いんだなって(笑)。
野村:ステイホーム期間は、本当にステイホームしてたって感じですか?
むぎ:そうなんです。その間に曲を溜めていって、今回の発売につながったって事ですね。
野村義男 / むぎ(猫)
野村:今回バラエティーに富んでますよね、5曲とも僕すっごい好きですよ! ウクレレなんかもう最高!みたいな。
むぎ:え~、嬉しいです! ウクレレの弾き語りといえばというくらい、事務所の先輩のつじあやのさんが有名なので、一緒にやる事が決まってからつじさんの歌声が活きる曲を書こうと思って。それで作った曲が、タイトル曲になっています。
野村:あ、そうなんだ。あれさ、ハモリ難しすぎだって!
むぎ:とっても嬉しいです、ホントに! あれ難しいんです(笑)。つじさんが活きる事を重点に考えたので、割とむぎのキーに合わないし。
野村:いや、凄い難しいなって。よくこんなメロディにハモろうとするなって、サビつらいよね?
むぎ:そうですよね。結構あそこ難しいんです(笑)。ハモリのメロディラインは、むぎのところだけ引き出しても、美しく聞こえるようにっていう感じには作ろうと思ってたので、難しくてもキレイであるようにって。
野村:ああ、それは本当に感じましたね。
むぎ:ありがとうございます!
野村:あとは沖縄の曲とか? 夏って言うよりは、少し秋を感じる感じだったんですよ。
むぎ:「赤い花」は三線を初めて取り入れた曲で、沖縄にエイサーというお盆の時期に大きい太鼓を叩きながら集落を回るっていう文化があるんですけど、そのエイサーで使う大太鼓みたいなものを入れたのでそういった雰囲気が出たのかもしれないですね。
野村:あとはもう、全体的に前に聞いたやつよりもクオリティが40倍くらいに上がってるような気がしたんですよ。だから何が変わったのかな?って思って。
むぎ:あ~、嬉しい。ありがとうございます! 何も変わってないんですけど、たっぷり時間はあったので時間をかけてというか、向き合って作った感じはあります。
野村:集中出来たということですかね。ある意味ちょっとコロナに感謝の部分は地球と同じだ。
むぎ:ははは(笑)。そう、大きなことは言えないですけどね。
野村義男 / むぎ(猫)
野村:でもさ、実際はコロナこんにゃろめっていうのも気持ちの中にありながら作った曲もある? 「ネコジェラシー」とか。
むぎ:こんにゃろめはないけれど、時間があったからこその新しい試みとかは入ってまして。例えば「窓辺の猫」はこの窓を通して出会った猫と少女の物語を書いているんですけど、今回出したEPの初回限定盤だけの特別仕様で飛び出す絵本のようになってます。
野村:あ、ホントだ!
むぎ:むぎと女の子が、むぎのお部屋でお茶会してる感じなんですよね。この歌の中ではこの少女とむぎは出会わないんですけど、このジャケット描いてくださった絵本作家の町田尚子さんが、物語を広げてくださって。この少女が成長してちょっと大人になったころに、むぎに訪ねて会いに来てお茶会をしてるっていう、歌の少し未来を書いてくださったんです。
野村:だから、表紙はもっと小さい子なんだね。ということは今後パート2じゃないですけれども、出会う歌も考えちゃってたりするわけ?
むぎ:いや、まったく考えてない!(笑) 今回はつじさんとコラボで作った曲だったので、もし第2弾があればそれも良いかもしれないですね。
野村:毎回とは言わないけど、なんか1年に1回くらいとか少しずつ変わっていく2人のなんか仲が良くなっていくさまを歌ったりとか。
むぎ:良いかもしれないですね! 第2弾で普通にこの物語の未来を歌うみたいなのを作る。
野村:素敵じゃないですか! これ開いてそのまま部屋に置いておいたら可愛いと思うので、9月9日にもうリリースなっていますので、皆さん初回限定盤を是非お早めにゲットして頂いて。
むぎ:是非、お願いします!
野村義男
野村:そして、ライブとかができないこの時代。これからどうしますか? やめちゃう?
むぎ:やめちゃう方も中にはいるかもしれませんが、逆にむぎはコロナ禍でこそできる何かをやっておけば、このコロナ禍が終わったあともそれは活きてくるんじゃないかなと思って。配信ライブとかもですが、何か面白いものが作れるようにって今取り組んでいこうと考えているところです。
野村:それは絶対その通りですね。配信は、ほぼほぼ当たり前のようにみんながやってるけど、年齢が行ってる人たちがチケットを買えるところまでたどり着けないんだよね。
むぎ:本当はワンクリックで見れたら良いんですけどね。会員登録してとか、押すところたくさんあってとか結構難しかったりしますよね。
野村:そうそう!
むぎ:むぎの曲で「履いてくノロジー」って曲があって、その“ハイテク”は”靴を履いてく“の”履いてく“なんです。皆このテクノロジーの進化についていけてるか?っていう、そういう内容を配信で歌ってるんでギャップもあって(笑)。
野村:良い、全然嫌いじゃないよ!
むぎ:ハイテクノロジーにむぎも結構ついていくの大変なので、よく皆ついてきてくれてるなと。
むぎ(猫)
野村:僕はやめちゃいましたけどね、携帯もガラケーのままだし。日本で最後のガラケーおじさんになろうとしてる。テレビもやめちゃって、10年くらい見てないのかな。
むぎ:ほとんどの人は、YouTubeに移行したりですもんね。
野村:あ、全然! あのテレビ薄くなったんで使い方わかんなくなっちゃったからやめたの。本当は台として上にプラモデル飾りたいとか色々あるんだけど(笑)。
むぎ:メディアからはもう離れちゃったということですかね?
野村:離れちゃったね。YouTubeなんかは弾かなきゃいけない曲とかがある時だけ見て、あとはYouTuberも知らないしさ。
むぎ:むぎは結構好きなYouTubeチャンネルとかありますけど、それはYouTuberがやってるのとかじゃなくて、海外に旅行して屋台の映像をたんたんと映してるみたいなのが好きです。
野村:良いね、そういうのは見たい!
むぎ:凄い面白いんですよ。アジア巡りしてて、なんか得体の知れない平たい鉄板に、得体の知れない液体を伸ばして、得体の知れない肉を乗せて焼いてみたいな(笑)。
野村:いいね、謎肉なんだ。そういうの凄く好きよ。僕が見るYouTubeは、たんたんと指先だけでプラモデル作ってるのとか。誰が作ってるかも分からないんだけど、うまいな~この人みたいな。
むぎ:そういうのはむぎも好きで見てます! ジオラマとかもすごい面白いんですよね。
野村:自慢じゃないけどジオラマつくったばっかりだからな~。
むぎ:えー、本当ですか? それインスタ載ってます?
野村:載ってます、載せました!
むぎ:それあとで絶対見よ!
野村:という事で、皆さん9月9日にリリースされたEP『窓辺の猫 e.p.』を手に取って頂いて、配信ライブとかもちゃんと考えているみたいなので、是非そういった事にも慣れてもらって、たくさん楽しんで頂けたらと思います。
むぎ(猫)
むぎ:中にはむぎの配信ライブを見る為に詳しくなったよ!って人もいらっしゃったんですよ。
野村:絶対そうだよね!
むぎ:そういう面も含めて、配信ライブは希望もあるなと思ってます。
野村:素晴らしい! 本日は自宅でピーナッツ栽培をしているむぎ(猫)さんでした。
むぎ:あははは!(笑) ピーナッツ農家の!
野村:うちの親戚が千葉でピーナッツ屋さんなんですよ。だからピーナッツにはうるさいぜ(笑)。
むぎ:今年初めて作ってピーナッツバターにして食べたんですけど、新鮮なものは全然違って、ホントに美味しかったです。
野村:そう、全然違うんだよね。空気がきれいになってますから、皆さんも色々なもの栽培していただいたら良いのではないかと思います。
むぎ:はい!
野村:それでは改めまして、本日はむぎ(猫)さん沖縄からありがとうございました!
むぎ:ありがとうございました!
撮影=大橋祐希
野村義男 / むぎ(猫)

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