indigo la End、10年を飾るライブ。
無観客ならではの特別な夜

2020年8月8日、indigo la End(インディゴ ラ エンド)が結成10周年を記念する無観客中継ライブ「indigo la End 10th Anniversary Visionary Open-air Live『ナツヨノマジック』」を開催した。

いま音楽業界では「無観客であること」がライブの当たり前となりつつある。そのような時代にあって、本公演は「無観客だからできること」にこだわり抜いて演出されていた。本記事では、18曲・94分、彼らの楽曲とおなじ名が冠された特別なライブの様子をレポートする。

Photography_Takuya Nagamine
Text_Chihiro Yuuki
Edit_Miwo Tsuji

「ラララ歌わせて」

ライブは、歌詞の一節からはじまった。ファンにとっては、ライブタイトルと同名の彼らの楽曲『夏夜のマジック』の一節として、あまりにも有名なフレーズだ。

画面のなかで映像が動き出す。女性が「ナツヨノマジック」とラベルの貼られたビデオテープを再生する。

カメラの映像が会場付近の中空からステージへと近づくと、遠くからギターの音色が聞こえてきた。最初に演奏された曲は、『夜汽車は走る』だった。

この日のライブは、メンバーに2人のサポートを加えた6人体制。無観客であることを逆手に取り、それぞれが円を描いて並んでいる。ギター・長田カーティスのソロに先導されて、すべての楽器の音が耳へと届き、約15秒のイントロのあと、カメラはボーカル・川谷絵音の姿を捉えた。
川谷絵音 (Vocal/Guitar)

そのあと、1曲目の余韻を振り切るように演奏された『想いきり』、インプロヴィゼーション的なイントロが印象的だった『はにかんでしまった夏』、どこか『夜汽車は走る』とつながる世界を持つ『瞳に映らない』、とロック色の強いナンバーが続いた。

そして、5曲目に演奏されたのは、『見せかけのラブソング』だ。
夏の儚さを告げるシンセのリードから、爽やかなバンドアンサンブルが弾ける。川谷絵音の向こうには、会場の周りを囲む緑の風景がひろがっていた。
長田カーティス (Guitar)

再び、映像が挟み込まれる。

「この日々が命」「雨が悩んで私を避けていくわ」「愛されたまんまで終わりたいよ」

このあとに続く楽曲を示唆する歌詞の朗読が続く。

軽やかなギターのフレーズとともに始まった『鐘泣く命』、切ないリリックが淡いブルーの情景を際立たせる『雫に恋して』、何気ない日常を飾らない言葉で切り取った『煙恋』。中心にあるのは美しいメロディラインと、それを引き立てるコーラスワークだ。9曲目『抱きしめて』の余韻に浸っていると再度映像が流れ出した。

映像に見入っているうちに、映像はライブ会場へと戻り、カウントが鳴り響く。

10曲目に演奏されたのは『通り恋』。しっとりとしたアレンジを通り抜ける川谷絵音の伸びやかな声。ゴールドのライトが照らし出すステージの上で、少しずつその声が感情を帯びていく。

indigo la End、10年を飾るライブ。無観客ならではの特別な夜はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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