THE BACK HORN「瑠璃色のキャンバス」に込められた、音楽の未来に対する想いとは?

THE BACK HORN「瑠璃色のキャンバス」に込められた、音楽の未来に対する想いとは?

THE BACK HORN「瑠璃色のキャンバス
」に込められた、音楽の未来に対する
想いとは?

闇へ届け
2020年に発生した新型コロナウイルスの感染拡大による被害は、音楽界にも様々な形で影響しました。
予定されていた多くのライブは中止になり、音楽を制作するスタジオなども休止に追い込まれ、音楽を届け表現するあらゆる活動が困難になりました。
THE BACK HORNも、山田将司(Vo)の声帯ポリープ手術によって延期されていたカルペ・ディエムワンマンツアーは、再延期を余儀なくされたのです。
しかし、彼らはそこで立ち止まることはなかった。
かつてない過酷な状況のなかでバンドメンバー同士、直接対面することなくリモート作業によって一つの曲を作り上げました。
それが本曲『瑠璃色のキャンバス』であり、その歌詞には、音楽に対する未来への想いが詰まった内容になっています。
瑠璃色のキャンバス 歌詞 「THE BACK HORN」
https://utaten.com/lyric/mi20061618
何も見えない場所で、僅かでも誰かの心で広がる闇を照らすことができたら。
それをキッカケにして、心だけでなく全てを明るい未来へ導くことができたら。
そういった想いが、ここには込められていると言えるでしょう。
悲しい物語に別れを告げて、その先にある明るい未来を迎えることを、彼らは音楽の力で誓ってくれているのではないでしょうか。
悲しみから救ったあなた
瑠璃色のキャンバス 歌詞 「THE BACK HORN」
https://utaten.com/lyric/mi20061618
何度も「消えてしまいたい」という悲しみに泣いたと歌う彼ら。
ですが、その悲しみの度に思い出して生きていく支えにしたのは、彼らの音楽で繋がったあなたであると、ここからは読み取れます。
彼らの音楽に照らされ、悲しみから救われた人の存在がある、という音楽を通して作られたその繋がりが、彼らを救ったと言えるでしょう。
変わらない音楽と共に生きよう
瑠璃色のキャンバス 歌詞 「THE BACK HORN」
https://utaten.com/lyric/mi20061618
「いつの日もいつの日も鳴り響くメロディ」という歌詞から、音楽は常に変わらず私達の周りで流れ続けていることが歌われています。
それは現在、世界で起きた危機的な状況によって、これまでの日常を送ることが困難な状況でも変わらないはずです。
この歌詞によって、音楽とは不変かつ自由な存在であることへの再認識ができます。
そして、その事実こそが、これからの音楽の未来に改めて必要な認識であると言えます。
世界が混乱に包まれても、これまで通り音楽は変わらない自由さを持ってなければならない。
瑠璃色の地球の中で、広大なキャンバスに自由に描くように多様な音楽を奏でて続けていく。
それがこの楽曲に込められた想いであり、未来にあるべき音楽の姿だと言えるでしょう。
これから世界がどんな状況に変わっていくか、誰も予想はできません。
ですが歌詞の最後にある、「魂 重ね合わせよう 僕らの場所で」という一節からは、必ず再び、みんなが同じ一つの空間に集まり魂を重ねた音楽が聴けるようになる、という願いのようにも読み取れます。
やがて来るその未来まで、音楽を通して瑠璃色のキャンバスに想いを重ね続けましょう。

TEXT 京極亮友

UtaTen

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