哀川和彦役の長妻怜央

哀川和彦役の長妻怜央

【2.5次元】アグレッシブ ダンス ス
テージ『DEAR BOYS』長妻怜央インタ
ビュー 「ダンクシュートできるよう
に稽古で頑張ります!」

 2020年4月3日からアグレッシブ ダンス ステージ『DEAR BOYS』が上演される。原作は『月刊少年マガジン』(講談社刊)に連載中の、八神ひろきの人気バスケットボール漫画。1989年から連載が開始され、バスケットボールを題材とした漫画としては史上最長の連載を誇る。本作は、Mixalive TOKYO内のTheater Mixaで行われるこけら落とし公演のトップバッターでもあり、演出は日本のダンスパフォーマンス集団「梅棒」を主宰する伊藤今人が務め、振り付けも、梅棒の塩野拓矢が務める。今回は、主人公・哀川和彦を演じる「7ORDER」メンバーの長妻怜央に、公演への意気込みや、原作への思いなどを聞いた。
-本作への出演が決まった現在の心境を教えてください。
 すごくありがたい話だと思いました。こけら落とし公演の一発目で、初主演ですし、初めてのことがたくさんあって、どうにかなっちゃいそうです(笑)。とにかく、やるしかないので、しっかりとやっていきたいです。不安もあったんですが、不思議と楽しみの方が多くなりました。今は本番を迎えるのが楽しみです。
-“アグレッシブ ダンス ステージ”と銘打たれていますが、どのような舞台になるのでしょうか。
 梅棒さんの作品を見させていただいたときに、伊藤今人さんから「いっぱい踊りましょう」と言われました。踊ることに関しては抵抗はないので、いっぱい踊りたいです。ただ、ロングラン公演ですし、気持ちでは問題ないと思っていても、1週間ぐらいたったら体が悲鳴を上げると思うので(笑)、全ての公演でベストなパフォーマンスができる体力はつけておきたいです。それから、バスケ作品なので、バスケシーンとダンスの融合もあるのかな、とは思っています。
-原作は30年以上続いているレジェンド的なバスケ漫画の名作ですが、どんな魅力を感じていますか。
 本当に昔から連載されている作品なのかなと思うぐらい、登場人物の全員がおしゃれで、キャラクターがかぶっていなくて個性が立っていると感じました。今人さんもおっしゃっていたんですけど、現代的な、おしゃれなファッションなんです。もちろん、バスケの試合シーンも細かい描写がたくさんあって、しっかりと描かれています。試合に出ないメンバーも含めて一人一人がフィーチャーされていて、登場人物たちを愛せる作品で、群像劇としても楽しめる作品です。
-バスケのシーンもしっかり描写されていながら、普通のスポーツ漫画とは違って爽やかで、学生生活や恋愛なども描かれています。
 恋愛シーンでは、登場人物たちがいろいろと悩んだりもするのですが、僕はすぐに告白したらいいんじゃないかと思ってしまうので、理解できない部分はあります(笑)。でも、読んでいてそういう気持ちにさせられるというのは、逆に引き込まれているんですよね。自然と引き込まれてしまう作品で、男女の恋愛だけでなく、男同士の友情も描かれているので、人間の全部が詰まった作品だと思います。
-演じる哀川について、どのような印象を持っていますか。
 メンタルが強いイメージです。強いチームを辞めて、瑞穂高校バスケットボール部という弱いチームに入るわけなんですけど、いろいろと、うまくいかないとイライラしたり怒ったりすると思うんです。でも、そこをこらえて、みんなの士気を上げることができる。そこがすごいなと心から尊敬できますし、そういうところを役作りで近づけていきたいです。
-哀川はすごく明るいキャラクターですが、ご自分と比較してみていかがですか。
 僕も哀川くんみたいな感じです。明るさでいったら7ORDERの中でもピカイチで、ほんとにヤバいです(笑)。高校時代は授業中に先生に話し掛けるようなしゃべるタイプで、哀川くんそっくりでした(笑)。
-実際にバスケの経験はありますか。
 小学5年生ぐらいからミニバスをしていたので、一応ボールには慣れています。指先でボール回しもできます。ボール回しはカッコイイから舞台で披露できたらいいな(笑)。共演の皆さんもバスケットボール経験者が多いので楽しみです。
-哀川は背が低いのにダンクシュートができるぐらいの天才的な運動能力を持っていますが、ご自身的にはどうですか。
 僕も少しはできる方ですけど、ダンクシュートはできないです。哀川くんは身長が175センチなのにフリースローラインから跳んでダンクをするなんて、マジでオリンピックに出られるぐらいの感じですよね(笑)。舞台でどう表現するのか楽しみです。ダンクシュートは哀川くんの代名詞でもありますから、ダンクシュートができるように稽古で頑張ります! できるようになったらオリンピックに出られると思うので、オリンピックを目指そうかな(笑)。
-7ORDERとしてさまざまなジャンルで活動していますが、“演劇”をどのようなものとして考えていますか。
 演劇は、人としてどうあるべきかみたいな、人との対話を通して自分のことを深掘りする場であると思うんです。普通だったら自分と人との対話は、僕と誰かが話しているのを、自分はこう思って、相手はこう思っている、と考えるだけなんですが、演劇は誰かと誰かが話しているのを俯瞰(ふかん)で見た自分が、その人になって表現して考えたことを言わなきゃいけないと思うんです。自分を演じるのであれば、一つの視点だけでいいのですが、他の人を演じることによって、またもう一つ視点が増えるので、そこはいい部分も難しい部分もあると思うんですけど、そこが表現できたときはすごく楽しいです。
-“アグレッシブ ダンス ステージ”ということで、最近、積極的に取り組んでいることはありますか。
 最近は、やっぱり手洗いとうがいをアグレッシブにやっています(笑)。それと、7ORDERメンバーの阿部顕嵐と一緒にジムに行って、筋トレをアグレッシブにやっています。あとは、舞台をやっているとガリガリになっちゃうので、ロングラン公演に向けて体力をつけるために、ごはんをいっぱい食べるというのはアグレッシブにやっていきたいです。
-最後に、公演を楽しみにされている方々ヘメッセージをお願いします。
 『DEAR BOYS』という作品にならって、チームワークや相手をリスペクトする気持ちを前面に出していきたいと思っています。自分たちの気持ちも整理しつつ、見てもらう方に楽しんでいただけるような作品を稽古場でしっかりとディスカッションして作っていきます。原作を知っている方も、知らない方でも絶対に楽しめる作品になりますので、ぜひ見にきてください。
(取材・文・写真/櫻井宏充)
 アグレッシブ ダンス ステージ『DEAR BOYS』は2020年4月3日~4月26日、都内・Theater Mixaで上演。
公式サイト https://www.nelke.co.jp/stage/dearboys2020/

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