嵐『アラフェス‘13』映像作品化に歓
喜の声 野外イベントならではの見ど
ころとは?

 本作には、2013年9月21〜22日に国立競技場で行われた野外ライブ『アラフェス‘13』より、がいつかまた聖地に戻ってくることを誓った22日の公演の模様を収録。Blu-rayはトールケース仕様に加えて、オリジナル・ライブフォトポスターが封入される。またDVDの初回仕様は、92P歌詞ブックレットが封入されたスペシャル・パッケージでリリースされる。

 ジャニーズの動向に詳しい芸能ライター・ジャニ子氏は、今作の見どころについて、次のように語っている。

「アラフェスの特徴のひとつとして、ファン投票によって選曲が決まるということが挙げられます。通常のライブツアーだと、アルバムを引っ提げて回る場合がほとんどで、ファンが選曲をするということは、ジャニーズ全体を見てもあまりないことです。そういった意味でアラフェスは、ファン感謝祭的な側面を持った、嵐にとってもファンにとっても特別なイベントと言えるでしょう。特に古参のファンにとっては懐かしい曲も多く『この曲もやってくれたんだ』という喜びもあるかと思います。また、国立競技場ならではの演出も見逃せません。たとえばメンバーそれぞれがセルフプロデュースするコーナーでは、二宮和也さんが『野外の夜』というテーマで“フェス感”のあるロマンチックなパフォーマンスを披露しています。花火やウォーターキャノンといった派手な仕掛けも、屋外だからできることでしょう。さらに嵐の場合、会場を駆け回ってファンサービスもしてくれます。大御所アーティストのドームコンサートなどでは、会場に行ったものの演者が遠すぎて小さくしか見えなかった、ということがよくありますが、嵐のメンバーは訪れたファン全員に楽しんでもらえるよう、端から端まで回ってくれるんです。ファンといっしょに楽しむという雰囲気もまた、見どころのひとつでしょう」

 また、映像作品ならではの楽しみもあると、ジャニ子氏は続ける。

「以前、リアルサウンドで【嵐のライブDVDが特別であるワケ 一流スタッフの手で「芸術作品」の域に】という記事で指摘していた通り、嵐のライブ映像は日本でも指折りのカメラマンやディレクターによって制作されます。さらに、メンバーそれぞれに複数人のカメラマンが張り付き、彼らの一挙手一投足を捉えているので、ライブとはまた違った魅力を発見できるはずです。エンターテイメントとして秀逸なので、嵐ファンはもちろん、男性やファミリー層にも観てほしい一作ですね」

 『アラフェス‘13』は当時「国立最後のライブ」と謳われたが、後に国立競技場が『SAYONARA 国立競技場』プロジェクトとして公演数を増やし、結果としてAKB48やL'Arc~en~Cielもライブを行った。そのため、嵐ファンが物議を醸すこともあったが、本作が特別な作品であることに変わりはないだろう。4月30日にリリースされる新シングル『GUTS !』とともに、リリースを心待ちにしたい。
(文=松下博夫)

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