メンバーの作詞センスが爆発!関ジャニ∞「って!!!!!!!」

メンバーの作詞センスが爆発!関ジャニ∞「って!!!!!!!」

メンバーの作詞センスが爆発!関ジャ
ニ∞「って!!!!!!!」

メンバー作詞曲ならではの視点

『って!!!!!!!』は、メンバー自身が作詞を手がけています。
関ジャニ∞はメンバー自身が作詞作曲に関わっているものが多く、メンバーの考えや想いに触れる機会が多いのも魅力の一つ。
この楽曲は、メンバーの中で最も身長の小さい安田章大と、最も高身長の大倉忠義コンビが手がけました。
大倉の作詞曲はそれほど多くありませんが、安田は関ジャニ∞の中でもかなり作詞作曲を手がけています。
2人の異なる才能やセンスが融合した同楽曲。さらに、仲のよい2人が一緒に作詞したというだけでも、ファンにとっては価値があるというものです。
では、そんな2人が手がけた世界を紐解いていきましょう。
「って」って何回言うの?
と言いたくなるほどに、「って」という言葉が繰り返し、印象的に使われている関ジャニ∞の『って!!!!!!!』。
失恋ソングでありながら、テンポのよさと、多用される「って」という音の響きが心地よく、中毒性の高い楽曲です。
『って!!!!!!!』 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/jb51012396
歌い出しの部分は、一人寂しくタバコをふかしながら、自分のもとを去ってしまった恋人に想いを馳せている場面。
失恋にありがちな「雨」や「涙」といった、平たい言葉を使いながら、「一人きりで」「煙はきだして」「メを覚まして」「さめちゃって」と、韻を踏んだ歌詞がテンポよく、心地のよさに変わっているところが見事です。
タイトルにもなっている「って」という言葉が、これでもかというほどに散りばめられ、失恋ソングなのに重くなく、悲しくなりすぎない独特の雰囲気を生み出しているのです。

一人タバコをふかしたり、夢を見て泣いたり。「僕」はいつも一人で、物思いに耽っています。
おそらく「僕」は、言葉で気持ちを伝えることが苦手で、ずっと避けてきたのでしょう。
"言わなくても伝わるだろう"と思っていたかもしれませんし、"言わなきゃ…"と思いながらも先延ばしにしてきたのかもしれません。
心の中はいつだって「君」のことで一杯で、たくさん愛していたのに。言わなければ、伝わらなければ、そんな思いもないのと同じです。
いつか伝えようと思っていた「いつか」は訪れることなく、彼女は去ってしまいました。
あとに残るのは、苦い後悔と、埋めがたい心の穴だけです。「僕には君しかない」と叫んでみたところで、誰もいません。誰にも届かない心の叫びが、虚しく響くばかりです。
時、すでに遅し
『って!!!!!!!』 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/jb51012396
思いを伝えることができなかったばかりに、一人残された今。
後悔して悩んだり、前へ進むことができずにもがいたりしている自分に嫌気が差し、自問自答してみても答えはありません。
ただ少しの勇気を出せていれば失われなかったはずの光、楽しかった記憶にすがりつくだけの、真っ暗な日々が過ぎて行きます。
失った愛を探し求めてさまよい歩く…何とも切ない日々です。
『って!!!!!!!』 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/jb51012396
今さら泣いても後悔しても、あの日々が戻ってくることを空に願っても、全ては過ぎたことです。
一番伝えなければいけなかったことを伝えられなかった自分に言い訳をしても、痛みは消えません。
もう遅いけど、だからこそ、ここから一歩踏み出すことが大切だと、切実に感じています。
「言ってみれば簡単だって?」と言いながら、踏み出せない自分。どうにもできないもどかしさや苛立ちが、ひしひしと伝わってきます。
この楽曲の中に流れている感情は、「後悔」です。激しい後悔や自責の念に溢れています。
諦めの悪さがいい
『って!!!!!!!』 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/jb51012396
今さら叫んでみたところで届くわけもないことは分かっているのに、自分の思いを伝えることを止めない、諦めの悪さ。
それでも、"遠く離れてしまった「あの子」に、届けばいいな…"と思って歌い続ける一途さが、痛くて、愛おしいのです。
伝えなくてはいけない言葉は空回り、口ずさんだのは「下手なメロディー」。
そんなところにも、人柄が表れています。ダサくてかっこ悪くて、キメるべき時にキメられない不器用さが、人間臭くて魅力的で、放っておけないのです。
『って!!!!!!!』 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/jb51012396
"もう遅いけど、間に合わないけど。
でもやっぱり君が好き"そんな気持ちが、これでもかというほどに込められた歌詞。
「君には僕しかいない」という強がりがいじらしいです。
イントロからテンポのよい楽曲ですが、失恋ソングでありながら、思いを叫び続ける暑苦しさが、関ジャニ∞最大の武器で、魅力です。
失恋ソングなのに元気が出る
ご紹介してきたように、『って!!!!!!!』は失恋ソングでありながら、聴いていて暗い気持ちになりません。
むしろ、背中を押してもらっている気さえします。“だから君は頑張れよ”と言われているような気になれるのです。
大事な時に言うべきことが言えず、今も失恋を引き摺っている情けない姿。
それでも、そんな姿に人間らしさを感じて、つい応援したくなる。
そんな風に、ポジティブとネガティブが絶妙に入り交じった恋愛ソングになっているところに、安田章大と大倉忠義のセンスが光っています。
しっとりと失恋に浸るのもよいですが、全力で愛して失敗して、次の恋にまた全力で走って行けるような元気をくれる、珍しい恋愛ソングといえるでしょう。
涙に暮れても、好きだからこそ諦めきれない。好きだからこそ愛を叫び続ける。
そんな、人として当たり前の姿を、かっこ悪くも人間味溢れる歌詞で届けてくれる関ジャニ∞は、やはり最強で最高なのです。
TEXT 岡野ケイ

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