BALLISTIK BOYZが語る「44RAIDERS」
ーー次の世代が歩む道を切り開くグル
ープへ

EXILE TRIBEが今年5月に音楽シーンへ送り込んだ刺客、メンバー全員がマイクを持つパフォーマンスグループ、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE。アルバム『BALLISTIK BOYZ』で鮮烈なデビューを飾ってからまだ約5か月だが、ニューカマーとは信じがたい堂々たる佇まいと、確かなパフォーマンススキルで若者たちを席巻している。加えて語学に長けたメンバーを多く擁する彼らは、すでに国内のみならず海外でのパフォーマンスも経験しており、どこをとっても隙のない7人組だ。そんなBALLISTIK BOYZがこの度、デビューアルバムを経たファーストシングルとして「44RAIDERS」をリリースした。今回のインタビューでは加納嘉将、海沼流星、奥田力也、松井利樹、砂田将宏の5人に、それぞれがこのグループに懸ける想いを聞いた。
ーーBALLISTIK BOYZは今年5月にアルバム『BALLISTIK BOYZ』でデビューし、今回リリースされた「44RAIDERS」はファーストシングルという位置付けになりますが、この作品にはどのような心持ちで挑まれましたか?
砂田 : デビューからの5か月はものすごいスピード感で進んできたので、この期間に学んだものをファーストシングル「44RAIDERS」で魅せたいなという思いがありました。ファーストシングルという響きには憧れがあったので、僕らの場合はデビューシングル以上にレベルアップした状態で出せたと思います。楽曲自体がデビューアルバム『BALLISTIK BOYZ』の収録曲にはなかったような雰囲気なので、沢山の方に聴いてもらえるのが楽しみでした。
——「44RAIDERS」もそうなのですが、BALLISTIK BOYZの楽曲は一番最初のバースを海沼流星さんが担当されることが多いですね。先陣を切るにあたって心がけていることはありますか?
海沼 : 僕自身ラップのスキルはまだまだだと思いますが、音楽に詳しくない方にも「こういうことを表現しているんだな」と汲みとってもらえるように、楽曲ごとに伝わりやすい声質や、自分の色を活かした歌いかたに変えるなどの工夫をしています。
日髙竜太(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)
——「44RAIDERS」を聴いて斬新だなと感じたのは、サビを迎えるまでにボーカルの4名を含んだ全員がラップをされている点です。
砂田 : ボーカルチーム(日髙竜太、加納嘉将、深堀未来、砂田将宏)がこういうメロラップ調のバースに挑戦したのは初めてですね。
加納 : レコーディングでもリズムだったり、声のアタック、語尾など色んなバリエーションをつけて録って聴き比べながら作っていきました。
松井 : レコーディングではラップチーム(海沼流星、奥田力也、松井利樹)もお互いに録る所を見ているんですが、「俺にはできないことをやってるな」といい意味で悔しくなることもあるし、とても刺激になります。
加納嘉将(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)
——今作でも振付・構成をメンバーの皆さんで考案されたそうですが、パフォーマンスはどのような流れで作り上げていくのでしょうか?
奥田 : 基本的に振付は(深堀)未来と(砂田)将宏と僕の3人でベースを作るんですが、まずは楽曲を聴いたときのファーストインプレッションでこういう雰囲気にしようと話し合います。3人とも得意なダンスが上手い具合に分かれているので、「44RAIDERS」の場合はサビを未来、2番は僕、2番のサビの後のブリッジは将宏というふうに分担しています。僕が担当した2番は、1番のサビで一度盛り上がったあともテンションが落ちないよう、興味を持ち続けてもらえる振付を意識して作りました。3人だけではなく他の4人からもアドバイスをもらいながら、全員のアイデアが集まって作品が完成します。それが僕らの強みだと思っています。
——振付を考案する3人のダンスの個性を、他のメンバーの皆さんはどのように分析しますか?
海沼 : 3人は毎回バリエーション豊富な動きを取り入れてくれるので、これといったクセは思い当たらないですね。強いて言うなら、マサ(砂田)は動きがすべて繋がって流れるような振付を作りますし、力也は音取りがわかりやすくてキャッチーな振付を作るし、3人のバランスがいいので楽曲全体の振付も飽きずに観られるものに仕上がるんだと思います。
海沼流星(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)
——これまでリリースした中で、パフォーマンスが完成するまでに最も時間がかかったのはどの楽曲でしょうか?
全員 :「テンハネ -1000%-」ですね。
海沼 : 振付を何回も作り直していたもんね。
奥田 : デビューアルバムのリード曲だったのですが、僕がいつも振付を考えるような曲調ではなかったので難しかったです。作っては直して、作っては直しての繰り返しでしたが、全員のアイデアがあって最終的にはいいものにできました。
砂田 : 最初に「テンハネ -1000%-」のパフォーマンスを作ったのはデビューよりも前で、BALLISTIK BOYZらしさみたいなものが僕らの中でまだ固まっていなかったので、自分達らしい見せ方をたくさん模索しました。
——そのお話を踏まえて「テンハネ -1000%-」のミュージックビデオも観返したいです。「44RAIDERS」のお話に戻りますが、カップリングの「Most Wanted」は前衛的なヒップホップナンバーで、ラッパーが3人いるBALLISTIK BOYZだからこそ形にできた楽曲なのではないでしょうか。
海沼 :「44RAIDERS」とは違った勢いを持った曲で、初めて聴いた瞬間にみんなが口を揃えて「この曲はヤバイね」と唸りました。こんなにライブがすぐにイメージできた楽曲は初めてですし、パフォーマンスを通してより高いバイブスを魅せられるんじゃないかなと思います。
砂田 : この曲のパフォーマンスについては、メンバーそれぞれが「こうやりたい」というイメージを持っているので、どう魅せるのが一番かっこいいのかを話し合っているところです。来年の初単独ライブツアーで披露するはずなので楽しみにしていてください。
深堀未来(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)
——とても楽しみです! この楽曲をプロデュースされたO.M.W.(P-CHO、JAY'ED、NAOtheLAIZA)の皆さんから、レコーディングでのアドバイスはありましたか?
奥田 : DOBERMAN INFINITYのP-CHOさんからアドバイスをいただいたのですが、具体的な指示もありつつ、それぞれの声質や個性を出してほしいと言ってくださったので、楽しんでレコーディングをできましたし、「テンハネ -1000%-」の頃よりも更に自信の持てる作品になりました。
松井 : 僕のラップも結成当初とまったく違うと思います。このスタイルにたどり着くまでにすごく悩んだのですが、ようやく安定したベースが完成したなと実感できたのが今作のタイミングでした。
加納 : ラップをする3人は本当に個性的だなと思います。流星のラップは楽曲を派手に魅せてくれますし、利樹は存在感のあるかっこいい声ですし、力也は海外仕込みのニュアンスがフロウに反映されていて、同じグループのメンバーとして聴いていても面白いです。

奥田力也(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)

——素晴らしいですね。少しお話が逸れてしまいますが、今日利樹さんはJay-ZとEminemがプリントされたTシャツを着ていらっしゃいますね。ラップをされる3人それぞれにとって憧れのラッパーは誰ですか?
松井 : 僕はJay-ZもEminemも大好きです。このTシャツはメンバーからの誕生日プレゼントなんですが、もらったときはびっくりしました。
砂田 : 売ってるのを見つけた瞬間「これは利樹にあげよう!」と思った。
奥田 : 僕はTravis ScottやA$AP Rockyに憧れますね。ライブ映像をよく観るんですが、会場の煽り方や個性的なラップのスタイルを見て、自分もこんなラッパーになりたいなと思います。
海沼 : 僕はラップをまったく知らない状態から入ったので当初はTravis Scottなどが好きでしたが、最近はJay Parkのようなゆるい雰囲気にもハマっています。
砂田 : 流星はJ Balvinでしょ! スペイン語だし!(※海沼はポルトガル語が堪能)
海沼 : J Balvinも好き(笑)。
松井 : m-floとJ Balvinのコラボレーション聴いた?
海沼 : 聴いたよ。映画『HUMAN LOST人間失格』の主題歌でしょ。かっこいいよね。
——BALLISTIK BOYZが海外のアーティストと共演する日もそう遠くないと思います。コラボレーションしてみたいアーティストはいますか?
加納 : Brian McKnightが大好きなんですが、先輩のEXILE ATSUSHIさんや三代目J Soul Brothers今市隆二さんが共演されているので、いつか僕もできたらいいなと思います。Brian McKnightもそうですが、BoyzIIMenやBlackstreetといった90年代から活躍しているR&Bアーティストが好きです。
——近い将来に実現しそうですね。海外といえば、皆さんは先日マレーシアと台湾に行かれ現地のメディアに出演されたりライブもされたそうですが、海外で過ごした時間の中でどのような刺激を受けましたか?
加納 : ライブをしていて、同じ楽曲でもお客さんが沸くポイントは国によって全然違うなと感じました。言葉は違うけど、僕らが煽れば掛け声を返してくれますね。
松井 : それぞれの国で現地のアーティストやYouTuberなど色んな人に会ったのですが、今まで直接触れ合うことができなかった人たちが自分たちにないものをたくさん持っていることを知りました。結成当初から世界に進出することが目標で、僕らの中には英語を話せるメンバーがいるんですが、話せないメンバーは語学の壁を感じたはずですし、伝えたいことを伝えられないもどかしささえもすべて刺激になりました。
松井利樹(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)
——最後に、EXILE TRIBEからは今後も皆さんの背中を追う新鋭が続々と誕生することと思いますが、BALLISTIK BOYZとして貫いていきたいものは何ですか?
松井 : 先輩のGENERATIONSさん、THE RAMPAGEさん、FANTASTICSさんと同じステージに立った「BATTLE OF TOKYO」で、自分たちを客観的に見たときに僕らの持ち味が何なのかというのが明確になりました。気づいた点をブラッシュアップして来年迎える初の単独ツアーに詰め込みたいですし、先輩たちが築き上げてきたEXILE魂を自分たちらしく変化させて、今まで誰も体感したことのないようなものを魅せたいです。
砂田 : 7人全員がマイクを持つグループなので、ラッパー3人だけだったり、ボーカル4人だけだったり、ボーカルとラッパーの2人を組み合わせたり、色んな編成でパフォーマンスできるんですよね。利樹が言ったようにライブを重ねるごとに新しい武器をどんどん見つけることができるので、来年の単独ツアーだけでは観せきれないほどの可能性があると思います。自分たちの強みをどんどん研究して、新しいエンターテイメントを届けていきたいです。今の僕らはまだ先輩たちが作ってくださったレールを辿っている段階ですが、BALLISTIK BOYZが何か新しいことを始めることによって、EXILE TRIBEの後輩たちが目指す場所に行きやすくなればと思いますし、常に道を切り開くグループでありたいです。

砂田将宏(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)
取材・文=Natsumi. K 撮影=渡邉一生

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